親友からユキへ。
心あたたまるお盆です。
久しぶりに読み返した、
久木綾子さんの『見残しの塔』。
山口瑠璃光寺の五重塔を題材に描かれた
宮大工の青年を主人公にした小説です。
心に残った作中の若い僧侶の言葉。
大工たちは
神の手と仏の慈悲と
忍耐を持っている。
でなければこんなに
人の心をうつ
塔堂伽藍は立ち上がらぬ。
大工たちは
神の手と仏の慈悲と
忍耐を持っている。
でなければこんなに
人の心をうつ
塔堂伽藍は立ち上がらぬ。
この五重塔を見た人は、
美しさが心に残る『美残し』
巡り会えない人は、
この世に思いを残す『見残し』の塔。
美しさが心に残る『美残し』
巡り会えない人は、
この世に思いを残す『見残し』の塔。
2014年にいつか瑠璃光寺へ、とブログに書いていました。
佐川先生にご縁をいただき、瑠璃光寺へ。
まさに、美残しの塔。
今年の7月、久木綾子さんが100歳で亡くなられました。
久木さんは初めてこの塔を見た時、「あの世が透けて見える」と思ったそうです。
五重塔は、この世とあの世の境に立つ結界。
寺の池には蓮華の花と、慈母観音。
また、訪ねたい場所です。
今夜はとっておきのワインを。
福ふく