今日は家の天然嫁の話。
これは、まだ子供の居ない新婚の頃のこと。
日曜日の朝は至福の時、いつまでも朝寝坊できる。
「そろそろおきてねー」
結構遅い時間に、遠くから嫁の声。
存分に寝たので、フラフラ起きてキッチンに移動。
椅子に腰掛ボーっとしてると、嫁がニッコリ微笑んでコーヒーを出してくれた。
自分の分を持って、私の正面に座る。
なんともいいタイミング!
幸せな、新婚ならではの時間。
私もニッコリ微笑み、コーヒーを一口。
お子様の私たち夫婦はミルクと砂糖たっぷりの、甘ーいコーヒーが定番。
口の中を抜けて鼻に広がるコーヒーの香り。
舌がきゅ!となる塩辛さ・・・・・・?・・・・ん!?
「ブッフーーーー!!」
口の中全部を噴出した!
「・・・こ、こ、このコーヒー!・・・なに入って・・・・?」
一瞬面食らった嫁は、「ニコッ!」・・とさっき以上の微笑を浮かべると
ささっと、私と自分のコップを持っていった。
「えっへへへへ!」
と肩越しにこちらを振り返って笑ってた。
(・・・砂糖と塩、入れ間違えおったな・・・)
入れなおしたコーヒーを持ってきながら
「もう!コップに戻してくれればいいのに!・・・わざわざ噴出して!」
「そうだねー、ゴメンね・・・・・イヤイヤ!! 塩コーヒー飲ますから!」
「・・・もう!・・プンプン!」
いや・・プンプン!って、それ言葉で言うか?マンガの台詞じゃあるまいし・・・
私が噴出したので、嫁は無傷。
その後しばらく、嫁のコーヒーに警戒していたら、その度に
「もう!あの時コップに戻してくれればよかったのに・・・」
とそのことを責められる、照れ隠し? 誤魔化し?
あれから10年は経った今でも、出されたコーヒー飲むのにちょっとでも間が空くと
あの時と同じ言葉が返ってくる。
嫁の中では 「私のコーヒー噴出しおった!」 ってことになってる?
塩入りの件は?