今日は薬についての
 
僕の考えを書いてみたいと思います。
 
 
特に精神科で使われる
 
向精神薬について。
①抗うつ剤、②抗不安薬
③抗精神病薬、④気分安定薬などを総称して
向精神薬と言います。
 
 
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薬は不安やうつを治しはしないけど
回復の助けにはなることはある
 
と思っています。
薬が治療のメインになる状態もあると思います。
 
 
 
先日リソースという記事を書きましたが
 
薬も大きなリソースになり得ると
 
いうことです。
 
 
 
僕自身は対人恐怖になって数年間は
(まだ工学部生でした)
 
何となく薬を飲むのも病院に行くのも
 
嫌だったので受診しませんでしたが
 
親の勧めもあって
 
病院に行き出してからは
 
対人緊張や不安に対して
 
数年間抗不安薬を飲んでいました。
 
 
 
薬を飲むと何だかほんわかして
 
不安が少し減ったり
 
少し気が大きくなったり
 
人と接する時の緊張が少し和らいだりして
 
毎日の生活がだいぶ楽になり
 
気持ちも楽になったのを覚えています。
 
 
 
その楽な感じを持つことで
 
苦しさに取られていたエネルギーを
 
他のことに使うことができるようになり
 
少しずつ自信もついていきましたし、
まぁ、薬を飲んでないとできない自分
と、自分を責めたりもしましたが(笑)
 
そうやって活動できる中で
 
色んな出会いもあり
 
自分の内面と向き合って
 
いけたのだと思います。
 
 
 
患者さんの診療をしていても
 
薬を上手に使いながら
 
不安やうつを越えていかれる方も
 
たくさんいらっしゃいます。
 
 
 
時に「薬は悪だ」というような話を
 
見聞きすることもありますが
 
「薬」自体が悪いというのは
 
ちょっと言い過ぎだと思います。
 
 
 
大事なのは薬を
 
適切な時に
 
適切な種類を
 
適切な量
 
使うことと、
 
 
処方する医者が
その患者さんの養生にとって
薬がどういう役割をすることを
期待しているのか
 
患者さんが薬についての考えや
実際に飲んでの感覚
 
などについて
 
医者と患者の間で話ができること
 
だと思います。