温泉に行ってきました。 | 一条の光~ダブルストーマ(人工肛門・人口膀胱)と日常と

一条の光~ダブルストーマ(人工肛門・人口膀胱)と日常と

大腸がん治療のため骨盤内臓全摘術を受け、人工肛門と人口膀胱(ダブルストーマ)を持つことになった41男が、ストーマや日々のことをつづります。17年11月に局所再発が見つかり、現在そいつと向き合っています。

もう10日ほど経ってしまいましたが、温泉に行ってきました。

群馬県の草津温泉です。

目的はスキー(子供達)と温泉ですが、私たち家族にとっては別の楽しみもあります。

草津に初めて行ってからもう10年が経ち、毎年一回は通っていますが、行くと必ずお世話になる宿があります。

それがこちら、三関屋さん。




源泉は湯畑、風呂は個室でかけ流し。お風呂は3室あり、空いていればいつでも入浴できます。

最初にその温泉に入った後、部屋で寝転んでいると身体中に血液がめぐるような快感を味わい、それ以来お風呂に病み付きになりました。

それ以上にご主人やおかみさんには本当にいつもよくしていただいています。

なんせ私たちが結婚してすぐ、長男が生まれていない頃から行かせてもらっていますので、行くたびにその間起こった出来事を話しています。

何を隠そう、長男が初めてハイハイしたのは三関屋さんのお部屋でした。

いつも電話でのやり取りなので最近まで知らなかったのですが、手術後に三関屋さんに行きたいな~と思いながらネットを見ていると、じゃらん、とか色々な旅行サイトでほとんどすべて五つ星の最高評価。

うんうん分かる、うなずける。

三関屋さんでは夕飯が出ません。ご主人が作ってくださる朝食だけなのですが、それでも不便は感じません。むしろ、他のホテルなどに泊まると、自分でネットなどを見てお店を探すのが主流と思いますが、三関屋さんでは地元の美味しいお店を紹介してくださり、それが何というか、泊まっている間だけでも草津の人々の輪の中に入れてもらっているような感じで、それがとても嬉しかったりするのです。

それでまぁ、本題はと言いますと、

今回行った時、わたしの病気と手術のことを詳しく話しました。ストーマのことも。

ストーマの人が温泉に入ることが、やはり抵抗があるということも。

わたしも、こうしてあけっぴろげにブログでを書いていますが、実は公共の浴場には入れていません。家族は行こうよ、と言いますが、わたしがあまり積極的に返事をしないので遠慮しているのだと思います。

でも、三関屋さんはわたしのストーマを承知の上で泊めてくださいましたし、ここなら脱衣所も浴室も貸切のように使えるので、抵抗感なく入浴できます。のんびりと。

それでも他の方も入るのでパウチはちゃんと着けた状態で入るべきで、わたしもそうしていますが、途中で剥がれたりといった事故は一切ありません。

こうしたことをおかみさんに話し、このブログのことも伝えました。

そしてストーマ所持者にはわたしと同じような気持ちを抱えている人もいるので、このブログで紹介しても良いかと聞いたところ、快くOKしてくださいました。

草津は元々観光地ではなく、湯治場だった、と。そういうことで役に立つのが本来のあり方だ、と言ってくださいました。また本来殺菌力の強い湯なので感染防止という面でもいいのではないかとおっしゃっていました。

ということで、ご主人、おかみさんともストーマについては理解してくださっていますし、おいじろうの名を出してもらえれば事情はすぐに分かってもらえると思います。

首都圏からでもそれなりに時間はかかりますが、状態が良ければ草津にいってのんびりされてはいかがでしょうか。

詳しくは、三関屋さんのホームページ、misekiya.comでご確認ください。