回腸導管について | 一条の光~ダブルストーマ(人工肛門・人口膀胱)と日常と

一条の光~ダブルストーマ(人工肛門・人口膀胱)と日常と

大腸がん治療のため骨盤内臓全摘術を受け、人工肛門と人口膀胱(ダブルストーマ)を持つことになった41男が、ストーマや日々のことをつづります。17年11月に局所再発が見つかり、現在そいつと向き合っています。

これまでのストーマの話はほとんどコロ(便)ストーマに関するものでしたが、これから新たにウロ(泌尿)ストーマのことについても書いていこうと思います。

わたしのウロストーマは、回腸導管という術式で作ったものです。

膀胱を取り去り、その代りに小腸の一部を切り取ってきてそれを袋状にして腎臓からくる尿管に繋げ、小腸の反対の端を皮膚から出しているというものです。

尿管と小腸が本当くっつくのか、手術前はわたしも疑問でしたが、それぞれの表層ではなく、組織同士を接合することで、そこがくっつくのだそうです。

手術前を終えたときには、ストーマから2本のステント(細い管)が出ていました。これは腎臓まで入っていたそうで、尿管と小腸がくっつくまでの間、補強の役割を果たしていました。
このステントは術後2週間で1本目、3週間で2本目が抜けました。

先日主治医に会った時、わたしはこの組織同士の接合が順調だったので、大きなトラブルもなかったのだ、と言われました。

術式にはこの他に、尿管を直接皮膚から出すものもあります。この場合、尿管は左右に2本ありますので、左右にウロパウチをつけることになります。

そりゃあ、自分の体を切ったり貼ったりして、工作みたいなことをするのだから、怖かったですよ。嫌でしたよ。

でも、身体の状況がそんなことを言っている余裕などなかったので、気持ちは積極的に手術に向かっていました。

術後から、中から痛むというようなことはありませんでした。

それは助かっています。