内臓の問題シリーズ、気がつけば、その③から
ものすごーく長い時間がたってしまいました、、、。



今回は、内臓の問題により、
他の部位に痛みが起こってしまったケースを
取り上げたいと思います。


今回は、「つらい首の痛み」をご紹介します。

クライアントは、30代女性。
首の痛みを訴えて、来院。

じっとしていても痛みがあり
上を向く動作で痛みがより強くなるようです。
また、背中の痛みも強く、常に疲労感があり
気持ちも沈みがちだそうです。


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まず痛みを感じている首を含め、
全身を触診したり、動きの検査ををして
調査していくと、頸椎全体のラインが
右に大きく傾いているのが、
首の痛みの原因だと、すぐわかります。




身体は、左右のアンバランスに弱い。
このアンバランスの状態で、
ようやくバランスを保っているところに、
上を向くといった大きな動作が加わると、
生理的な動きができなくなり、
無理に動かす部位に、痛みが生じたりするのです。






では、この頸椎の傾きは何故おこっているのか?






それを探していくと、右の胸郭が下方に
下垂し、頸椎は、それに強く牽引されて
いることがわかります。




身体の中は、色んな要素でつながっています。
なかでも、「膜」のつながりは、
身体の各部位をつなぎ、そして、
お互いを縦横無尽にひっぱります。



筋肉を包む筋膜、肋骨の間をつなぐ肋間膜、
臓器を包む膜、臓器を仕切る膜、
縦隔胸膜や、横隔胸膜などなど、、、。



構造物があれば、それを取り巻く
「膜」が存在する。


そして、腱や靭帯も膜と同様、
各部位をつなげもすれば、牽引する力ともなる。

なので、胸郭といった大きな構造物が傾けば、
当然、その代償は必ず生じる。
直接的に、そして間接的に頸椎をひっぱります。




こういった場合、頸椎のみをいくら調整しても、
改善は見込めません。



一つ一つの関節の制限よりも、
もっと先に取り除く原因があるからです。



まず、その部位を制限している、
最も影響している
問題を取り除く必要があります。





こんな風に、身体全体を視るというのは、
オステパシーの哲学の重要なひとつなのです。




そして、その哲学にのっとって、
さらに胸郭がひっぱられている原因を探していきます。






胸郭は、肝臓にひっぱられ、胆嚢にひっぱられ、
十二指腸にもひっぱられ、その先には、
右の卵巣が主要なひっぱりの元になっている。



全てが膜の連携の上に成り立っているので、
臓器同士も、お互い強く関連しあいます。



そして臓器は、膜のつながりだけでなく、
機能的なつながりがあります。
その為に、片方の臓器にダメージがあれば、
もう片側にも悪影響がでるのです。


臓器の「機能つながり」って
どんなことかわかりますか、、、、?


次回は、臓器の「機能つながり」からご紹介します。


次回、内臓の問題
その⑤~臓器の機能つながり~
をお楽しみに!(^-^)/




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