父兄のみなさんこんにちは。
さくら学院、父兄さんインタビュー企画「おしさんまい」。
今回は6ヶ月前に行った取材(第10回)を仕切り直す形で、
あらためて倉島颯良(くらしま さら)さん推しのくき(@kukim224)さんからお話を伺いました。
また、前回のブログを読んで下さった方から、「記事にオタクしか出てこない」と厳しい評価を受けてしまったので、その点を改善しております。
それではどうぞ。
■2017年、2月某日
ーーくきさん、前回の取材からしばらく間が空いてしまい申し訳ありません。あの時一度選んで頂いた「おしさんまい」から、変更はありませんか?
くき)実は最後の1枚だけ変わりました。凄いのが出てきてしまったので…。
ーーそれは楽しみですね。では早速、1枚目の画像についてお話を聞かせて下さい
■1枚目の「おしさんまい」
――この髪型、超似合ってますね
くき)これ、見た目はもちろん可愛いんですけど、ここに至るまで僕の中で色々ありまして。
――どんなことが?
くき)これ、みんな(他の生徒達も)そうだと思うんですけど。颯良ちゃんが中二になって、前の年に転入してきてまだまだ未熟なところがあるのに、上級生としていろいろ求められてて。
で、このライブの直前に公開授業で「言葉の授業」っていうのがあって。
ま、結構キツイ授業だって言われてたやつなんですけど。
――父兄さんの間でも、かなり話題になった授業でした
くき)颯良ちゃんが、父兄の前で泣いたの初めて見たんですよね。
言葉が出てこなくて。多分、悔しくて泣いちゃったんですけど。その前TIFでも颯良ちゃんは部活動で出番が一切なくて。それで、なんかもう、凄い心配してしまって。
――お手紙は、送りましたか?
くき)送りました。でもこの時の手紙は公開授業のこととかは一切触れずに。なんかもう、何て言葉かけたらいいんだろうって。
それで、YUKIの「プリズム」っていうCDを送りました。
――どんな想いを込めたんですか
くき)『涙の川を泳ぎきって、旅は終わりを告げ、光の音に導かれてここまできたけど…』っていう歌詞に、あの時の涙をどうにか乗り越えて欲しい、っていう想いを。
音楽だったら届くかなと思って。
――マメですね
くき)その効果かどうか分からないですけど、その後にあったこのライブで、凄い、今まで見たことないような笑顔を見せてくれて。
凄いいい表情をしてて。パフォーマンスもキレキレだったし。
僕の中では颯良ちゃんが開眼したな、っていう瞬間だったんですよ。ここがターニングポイントに思えて。
――颯良ちゃんの成長を感じられた、記念すべきライブだったと
くき)はい。この笑顔はとても印象に残っています。
――この日、レスはもらえましたか?
くき)僕二階の最前にいたんですけど。2番のマセマティカTシャツ(※)を着て。
しかも僕、着てるだけじゃなくて、もう一枚持ってきてたんですよ。掲げる用として。
――必死ですね
くき)この時まだレスを一度も貰ったことがない時期で、認知が欲しくて欲しくて。
で、思いっきりTシャツの2番見せまくったんだけど。まぁ一瞥(いちべつ)もくれずに終わりましたね(笑)
※2015年度に発表された楽曲「マセマティカ」の衣装。身長順に1から12が記されている。倉島さんの衣装は「2番」
■結婚する父兄
――そういえば、滝行の後に大きな変化があったと伺いました。お祝いが遅くなってしまいましたが、この度はご結婚おめでとうございます
くき)ありがとうございます。
――もともと結婚されている父兄さんは多い印象ですが、未婚の現役父兄さんが結婚するケースは珍しそうですね
くき)葛藤がありましたよ。正直まだプロポーズするつもりはなくて。
――何かきっかけがあったんですか
くき)一番大きかったのは、「逃げ恥」がはじまったことです。9月くらいから。
※高視聴率を記録したドラマ「逃げ恥」。エンディングの「恋ダンス」はさくら学院の振り付けでもお馴染みのMIKIKO先生作
――あっ、なるほど
くき)それをいつも2人で見てたんですよ。
結婚するくだりとか、婚姻届出すくだりとか全部一緒に見てて。正直その間の空気がいたたまれなくて・・・
――ドラマの中で、一番きまずかったシーンは
くき)両家の、ご挨拶のシーンですね。「あぁ、こんな感じなんだね」とか、そんな会話になって。無言に耐えられなくてずっとしゃべってました(笑)
――確かに気まずそうですね(笑)くきさんはその後無事にご結婚された訳ですが、独身時代と比べて何か変化はありましたか?
くき)やっぱり安心感がありますね。結婚する前は、お互いを繋ぎとめているものが「信頼」しかなかったんですよ。
ところが、プロポーズして、向こうの親への挨拶とか済ませると、もう後には引けないというか、もう絶対裏切れないな、というふうに腹は決まったので。
――奥さんのどんな所を推しているんですか
くき)アイドルじゃないんですから(笑)
もう8年も一緒にいるので・・・でも、そうですね。嫁の一番好きなところは、僕の好きなものを否定しないでいてくれるところです。
――羨ましいです
くき)僕がBABYMETALを好きになったときも、さくら学院を好きになったときも。「えっ?」とはなりましたけど、最終的には一緒に現場に来てくれましたし。僕の人格を否定するようなことは一切ありませんでしたからね。
――出合った頃、どんな所に惹かれたんですか
くき)掘り下げますね…、それは嫁が、良くも悪くも世間知らずだったところ?ですかね。
実家出てしばらく経つのに、住民票移してなかったりとか。家に布団が足りなくて、すごい寒いそうに寝てたり。
――買えばいいのに
くき)そう。買えばいいじゃないですか。でも「敷き方が分からない」とか言って。
――え、どういうことですか?
「毛布の使い方が分からない。何を用意すればいいか分からない」って。すごい薄っぺらい布団で寝てるんですよ(笑)
(当時は)家事が全然できなくて。で、家事とかずっと基本俺がやってたんですよ。そういうのやると、「すごい!」とか言ってくれて…。
――それは、かわいい。思わず応援したくなるという点で、奥さんにはアイドル性がありそうですね
くき)やめてくださいよ(笑)
ーー仲が良さそうなお二人ですが、今まで『推し事』が原因でケンカをしてしまった事は
くき)これはプロポーズする前の、かなり前の話なんですけど。僕が「転職したい」って言った時は、凄い反論されましたね。
僕は正直、すごく嫁と結婚したかったんですよ。前から、本当に結婚したくて。結婚資金とか貯めたいというのもあって、転職したいなって考えて。
――将来を考えて
くき)それを相談したら、全力で止められて。
なんで?って聞いたら、「だって、絶対颯良ちゃんを推したいからでしょ?」
「ライブ行ったりグッズ買ったり、そういうお金が欲しいんでしょ?」って。
――そうなりますよね。私が奥さんと同じ立場なら、100%同じ理由で怒ると思います
くき)でも、そうじゃなくて。お前と結婚したくてお金が欲しいから転職したいんだよ!なんて言えないじゃないですか。
――お二人どちらの気持ちもよく分かります。それでも無事結婚されて…改めておめでとうございます。
そういえば、結婚前は彼女さん(現奥さん)が家に来る時は颯良ちゃんの写真を隠していたとか
くき)部屋に颯良ちゃんの写真を飾ってたんですけど、横に彼女の写真も置いてあって。
彼女が来る時は、颯良ちゃんの写真をその後ろに隠してましたね(笑)
今は何も隠していませんよ。さくら学院パズルも嫁と一緒にやってます。僕が生徒の部分を組み立てて、嫁が周りを作ってくれて。
くき)「はい、これ萌々穂。」とか言って、嫁が顔のパーツとか渡してくれて。
やっと、結婚したことでお前が一番だっていう安心感を持ってもらえたと思うので。
それからは颯良ちゃんの話とか普通にできるようになりましたね。
――うらやましいです
くき)それでも、クローゼットにある白衣(※)を嫁が見つけた時は、さすがにびっくりしてましたけどね。