久伊豆神社 秋季大祭・長野ささら獅子舞 | 忍城おもてなし甲冑隊公式ブログ

久伊豆神社 秋季大祭・長野ささら獅子舞

足軽のやいちです。

9月18、19の両日、行田市長野にある
久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)で秋季大祭が行われました。

我々忍城おもてなし甲冑隊は、19日の午後6時より
一桜自治会の広場で剣舞を披露させていただきました!

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ライトアップされた剣舞は
一段と迫力を増します! あまりお見せする機会が無いのが
残念ではありますが……。

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大きな拍手にちぎれんばかりに手を振って応えます!

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剣舞の後は恒例の記念写真を。
行列が出来るくらいに大人気でしたよー!
みなさん本当に暖かく迎えてくれました。


ところで今回のお祭りの主役は我々では無くて、
長野ささら獅子舞」です。

長野の獅子舞は、行田市長野地区に伝わる民俗芸能であり、
行田市の「無形民俗文化財 」に指定されています。
江戸時代中頃の正徳3年(1713)に奉納されたという記録が残っており、
もうすぐ300年!という大変歴史の有るものです。

現在は長野ささら獅子舞保存会が、毎年久伊豆神社のお祭りで奉納しています。

ささら獅子舞の奉納は二日にわたり行われます。
まず18日の夜、久伊豆神社にて笹を中心にして舞う
笹掛り(ささがかり)」が演じられました。

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灯籠の灯りに照らされて舞う獅子の様子はなかなか幻想的。

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あけて19日のお昼過ぎ。
一行は久伊豆神社にお参りした後、隣接する長久寺へ。

長久寺は久伊豆神社の別当であり、成田顕泰の手によって開基され
成田家の祈願寺となった歴史の有るお寺です。

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先頭を歩く、面をかぶった人物が面化(めんか)と呼ばれます。
猿田彦の化身とも言われる先導役です。

その後ろを歩く黒い獅子が法眼(ほうがん)。若い雄の獅子。

そして続く赤い獅子が中獅子(なかじし)。雌の獅子です。

最後を歩く緑色の獅子が後獅子(あとじし)。少し歳をとった雄の獅子とされます。

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長久寺の前に到着すると、「鐘巻(かねまき)」という舞を奉納。
これは能や歌舞伎の演目として有名な、安珍・清姫の
道成寺説話に基づいたものです。

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鐘の中から清姫の化身である蛇が登場!
火を吹き抵抗するさまを花火で表現しています。
お芝居を見ているようでとっても面白いですよ!

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夕方になると、
最寄り駅の秩父鉄道・東行田駅前に移動し、
こちらでは「弓くぐり」という舞を奉納。

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軽快なお囃子と
ダイナミックな動きにひきこまれます!

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日も暮れてきた頃、会場を一桜自治会の会場に移して
最後の奉納が行われます。

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ここで奉納されたのは、「花割り」と言う舞。

明確なストーリーが伝わっているわけではないのですが、

「花持ち」と呼ばれる花を持った女性達が花畑の役。
花畑でいなくなってしまった中獅子を、後獅子と法眼が探しまわる。

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やがて中獅子を見つけて、喜びの舞を踊る法眼と後獅子。
そこで面化とはちあわせ!

といった感じらしいです。

長時間にわたる激しい動きで、非常に見ごたえが有りました!

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私たちも地域のみなさんに混ざり
獅子舞を見学させていただきました。

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獅子の頭についている紙飾りを持って帰ると、
災難除け、五穀豊穣になると言い伝えられており、
舞が終わると、獅子の周りにいっせいに人だかりが!

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あっという間につるつる(?)です。

実は……

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我々もしっかりと手に入れましたよー!
これできっと今後の活動も万事順調です!

今回は貴重なものを見せて下さりありがとうございました!

なお、長野ささら獅子舞は
11月14日()に行われる時代祭りでも披露される予定です。
時代まつりではなんと、長野ささら獅子舞を含め、
若小玉、下中条、在家、野村、馬見塚の
行田市内6箇所の獅子舞が見られるそうです!

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ちなみに、長野ささら獅子舞保存会は
後継者を募集中だそうです!

「獅子方」や「笛方」の応募を待ってます!

行田市の長野地区在住の方で、
興味を覚えた方は、
長野公民館へぜひお越しください。
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足軽 やいち