共同通信スクープ 南相馬市の除染実証事業を請け負った日本国土開発が汚染水を農業用水に排水。 | 南相馬市 国土開発 放射能汚染水排水事件のまとめ

南相馬市 国土開発 放射能汚染水排水事件のまとめ

南相馬市で行われた除染実証事業において洗浄を担当した日本国土開発株式会社が、高圧洗浄で生じた放射性物質を含んだ汚水を地元住民の承諾を得ることなく側溝や、農業用水につながる河川に排水した事件のまとめ。

共同通信記者が、南相馬での取材活動を通して集めた情報をスクープ記事としてマスコミ各社に配信。

原子力機構が計画了承

日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業(2011~12年)で、中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)が福島県南相馬市で生じた汚染水340トン(同社推計)を、農業用水に使う川に流していたことが11日、共同通信の調べで分かった。原子力機構は、川に流すことに触れていない国土開発の計画書を了承、地元に提出していた。

JDC Corp., a medium-sized general contractor, discharged 340 tons of radiation-contaminated water into a river for agricultural water in Minamisoma, Fukushima Prefecture, following the March 2011 nuclear disaster, JDC sources say July 11, 2013. But officials of relevant local governments complained they had been left unaware of the action.

<出展:http://www.47news.jp/movie/general_national/post_9307/>

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共同通信配信動画(小高地区で除染汚水を側溝に垂れ流している現場の様子)



動画の後半に、日本原子力開発機構 福島環境安全センター中山真一副センター長のコメント。

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濃度に関わらず、排水される側が「いいですよ」って言っちゃったらもうそれで流してもいい訳ですよね。
下水処理場の人が「うちの泥に溜まるから止めてくれ」と言われたら流さないし、
「どうぞ」と言われれば流すしという、そういう形なんですね。

そういう事を考えれると、
濃度だとか、それから本当いうと農作業期間というかあるいは農閑期間に関わらず、
その流される側の人がOKって言えば流す事が出来るんだけれども、
「いや、やっぱり農作業をやっている所に流したくはないよね」という、そういう思いです。

膨大な量の水で希釈されるからいいけれど、
溜まっちゃう可能性だって無きにしも非ずじゃないですか。
その時にはそこが汚れるんだから、次はそこを除染すればいい訳ですよ。
これからやるんだったらば、それこそ「底の方に溜まってるね」と分かれば除染すればいいんじゃないか。