第三回・北朝鮮人権問題対策連絡会セミナー | 徹通塾・芝田晴彦のブログ

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基地問題を考える愛国者連絡会 / 自由アジア連帯東京会議

全日本憂国者連合会議(全憂会議)が月例で開催する勉強会の一環として、三回目となる拉致問題のセミナーを『北朝鮮人権問題対策連絡会』主催で行った。

前回の拉致問題セミナーは以下URL参照。
http://ameblo.jp/oscarexpress/entry-12059995901.html



今回の講師は渋谷区議と云う地方議員の立場ながら、東京都内の超党派の市議・区議有志から成る日朝友好促進議員連絡会の代表を務め、幾度の訪朝経験もある民主党・芦沢一明渋谷区議。



政府は当初ストックホルム合意後「一年」とした拉致再調査報告を事実上無期限とするなど行き詰まった中、制裁一辺倒の現状の他に可能性は?との視点から、長年日朝問題に取り組んでこられた芦沢区議に『日朝関係改善の課題を考える』と云うタイトルで講義をお願いした。

区議が北朝鮮と関るキッカケとなった、軍事政権下での在日韓国人留学生「北のスパイ」捏造事件に始まり、過去六回、直近では昨年訪朝した際の北の当局者とのやりとりなど非常に興味深い話を聞くことが出来た。

「北はケシカラン、制裁あるのみ!」との姿勢、或いは「北は素晴しい」の如き無条件な賛美のどちらにも芦沢区議は疑問を呈す。しかし今の北に対する意見は「0か100かの何れかに偏り過ぎている」と。

日朝間に存在する人権問題は拉致問題に留まらず、わが国が加害者として引き起こした慰安婦或いは被爆者のこと、更には日本人妻や日本人遺骨等々様々な課題があり、実はこれらについても一つ一つ、日朝間で今まで地道な話合いが行われてきたことなども講義で話された。



様々なレベルでの日朝交渉。最近は「官邸の思惑」に振られる場面も多いが、あらゆるチャンネルで問題交渉を進めながらも、「拉致が解決しない限り日朝友好はありませんよ」と粘り強く意志を伝え続ける『拉致問題解決と日朝関係改善の同時進行』しか選択肢は無いとの区議の締め括りには改めて納得した。