私が更新頻度低いのは、たいていいくらか書きながらも投稿しそびれてるってことが多いからだったりする。

でも、David Bowieの遺作『★』(ブラックスター)については、書こうと思いつつ色々考えてしまって、半年後くらいにした方が良いかな…と、何も書き出さず、感想はしばらくおいておくつもりだった。

でも、昨日、訃報を聞いて、書くことにした。

注意以下感想注意

1.Blackstar
ドラマのテーマを考えると十分にカッコイイ曲なのだけれど、正直、暗い(彼の曲で陽気なものは少ないから、その暗さに驚きはなかったけど)。そんなに素晴らしい曲とは思えなかった。
何故ならこの長大な曲を聴いて、ボウイの声に老いを感じた。否、弱っていると感じたから。
だから彼の老いを受け止めきれるまで、感想は書くまいと思った。

10数年前、『‘hours...'』を聴いた時には受け止められず、3年前の復活劇まで新曲を聴けずにいたのだけれど…。

今日はこの曲のおかげで、彼の死を理解することができたと思っている。

まだ泣けてしかたないけど…

最初は素晴らしいとは思えないと感じたのが今、嘘のようにすんなりと聴けるのは何故だろう…
彼の声の老いを考えずに曲そのものに耳を向けられるようになった…ってことだろうか?


2.'Tis a Pity She Was a Whore
70年代のかな?昔の作品の空気を感じる冒頭。
(Let's Dance以前の違いを言えるほど研究してないので…)
でもロックなジャズというのか、ボウイの新しいスタイルを感じる。

この曲とSue (Or In a Season of Crime)はベストアルバム『Nothing Has Changed』の先行シングルとして発表されたもの。
未購入だったのでこちらは初聴。

18ヶ月の闘病ということは…
デビュー50周年記念と銘打って発売されたベストアルバムはガンの診断を受けたのちのモノだった…んだなぁ…


3.Lazarus
これも冒頭に昔の作品の空気を感じる。
そしてやはりこちらもロックなジャズを感じる。

映画『地球に落ちてきた男(The Man Who Fell to Earth)』をフィーチャーした舞台のために書き下ろされた曲。

このビデオが公開されてるのを昨日知って…みて…、ボウイはこのアルバムを遺作として意識して作ったのだと確信した。
ボウイは自分の死までも、自分の作品としたんだな…と。

地球に落ちてきた男(星の人:スター)は、星に還ってしまった…星になって…


4.Sue (Or In a Season of Crime)
シングルのアレンジは知らないが、ベストアルバムのアレンジより俄然このアレンジの方が好き。
ものすごくカッコイイ!!!

最期まで、アーティスティックに音楽を追求していたのだな…と思った。(泣ける汗)


5.Girl Loves Me
これも昔のよき時代のボウイを彷彿させる。

6.Dollar Days

7.I Can't Give Everything Away
私の一番好きな時代の色を感じる曲。


このアルバムのための5~6の3曲については、まとめて感想を書きたい。
この3曲では老いを感じさせない声で歌っている。
でも、歌詞カードをちゃんと読まない、英語力もたいしたことない私でも人生の晩期を意識してると感じる言葉が聞こえる。

それで、私は彼の時代を区分するのに復活作を前の時代に、このアルバムを晩年期にしようと思った。
この先、何年あってもこれ以降は晩年期だと。

でもたった2日しかなかった…。
次はなかった…
やっぱり…まだ彼がいないだなんて…信じられない…



↓私が独自にしている時代の分け

初期 :'67~'70
カルトスター期:'71~'80(私的に昔はこれ以前)
マルチスター期:'81~'92
成熟期 :'93~'13
晩年期 :'14~'16