荷物の中身 | 幼妻日記

荷物の中身

友人が間もなく入院するとのこと、ベテランの幼妻にどんな物を準備するべきか聞いてきた。

当然必要な基本的な物、
下着やパジャマ、スリッパや箸、湯飲みなどに加え、

あると便利な
懐中電灯、ウェットティッシュ、アルミホイル等々、詳しく答えながら、あることを思い出した。


あれは、結婚して半年くらいの頃。

妻が早朝、救急車で運ばれた日。
一旦は付き添って病院に来た旦那様に対し、症状も落ち着いたから仕事に行って欲しいという妻。

「じゃ、仕事の帰りにまた来る」と、一度帰宅して職場へ向かう旦那様。

結局、その後メキメキ回復したので妻は夕方のうちに一人タクシーで帰宅。

電話してきた旦那様にその旨告げると「よかったね。これを届けようと思ってたんだけど」と仕事終了後、大きな紙袋を持って帰ってきた。

聞けば、私がそのまま病院泊まりとなると予想し「入院荷物」を仕事帰りに届けてくれるつもりだったとのこと。

何をどれくらい準備してくれてたのかしら、と紙袋の中を見る妻。出てきたのは、

・妻の財布
・妻がいつもスーパーに買い物に行く時使っているバッグ
・トイレ個室(来客)用タオル2枚
・ぬいぐるみの「ながお」と「ぱつお」2匹

以上


妻:「旦那さまー、下着は?パジャマは?」

旦那様:「捜したけど、見つからなかった」

妻:「なんで、『ながお』と『ぱつお』なの?」

旦那様:「寂しいだろうと思って」

妻:「・・・」


この時、妻は入院にならなくて帰宅できてホントによかったと心から思った。


妻は入院中に病院からもスーパーに行くのか?

タオルは色柄で○○用と区別しているのに、全く把握できていないってことか?

そう言えば、妻が替えのタオルを出し忘れるといつも「ぼくのタオルがありません」と訴えてくる。あれは、棚から出すのが面倒なのではなく、棚を開けてもどれが自分のタオルかわからなかったからなのか・・・。

下着やパジャマについても、別に妻は、意図してわかりにくい場所にしまっているつもりはない。

戦前生まれの男性ならともかく、そのくらい把握しておいて欲しいものだ。

そして、そんな物しか準備していない袋を、張り切って「入院荷物」と言って届けられても・・・。

これは果たして世の旦那様としては平均的なのだろうか?改めて不安な妻である。