うつな雨が降り続く中、夕方から夜にかけて知人宅で食事を交えながら、いろいろ話し込んできた。


その中で話題に上ったトピックの一つ、それは「自分がはたしてどのような役割をもってこの世に生まれてきたのか」という点だった。


具体的に話そう。


たとえば、明治維新のころに活躍した人物でいけば、世の中には次のような流れがあったと思われる。


まずは、吉田松陰のような「思想家であり教育者」が世に出て、その人たちの薫陶を受け、実際に行動を起こす「活動家」が出現。そしてその中から新しい仕組みや制度、国のかたちをつくる「創造者」が出て、その後には、つくられた制度なりを維持発展させる「守成者」が活躍することになり、その制度がもはや機能しなくなれば、それを壊す「破壊者」が生まれ、それまでのサイクルが繰り返されることになる。


今の日本を見れば、まさに破壊のときであり、それと同時に創造に向けた動きがわずかに出てきたといえるのかもしれない。


そうした時代状況を考える中で、おのずと自分の役割を考えないわけにはいかない。



幸い、にというべきか、自分のまわりには何人かの「活動家」がいて、それぞれに世の中に有意味な功績を残している。自分はそうした行動する先輩世代を見て、いつも何らかのコンプレックスを抱いていたといえる。


自分もああいうふうに活動したいけど、とても真似はできない、


そう思いながら。



でも、自分に彼らのそうした特性が備わっていないとしても、別の何かがあるはずだとは思うし、おそらくそうだろうと信じる。否、信じたい。


だとすれば、その自分らしい才能や能力はどうやって活かせばいいのか。



活動家でなければ、どのような立場で世の中とかかわっていけばいいのか。




これまでいろいろ経験し、学んできた中で、少しずつではあるが見えてきたような気がする一方、まだクリアにはなっていないような気もする。



とはいえ、「少年老いやすく学成りがたし」のたとえのとおり、考えているばかりでは時があっという間にたっていくことも事実。そうのんびりもしていられない。


かといって焦ってどうなるものでもない。



そう考えると、いつまでたっても出発点から抜け出せないということもままある。



はたして自分のはたすべき役割とは何なのか?焦ってはいけないが、そろそろよりクリアな答を自分の中でできるだけ早く確立したいと思う我輩なのであった。


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