スペイン人の射幸心を煽るスロットマシン
１１月２２日
せっせと貯蓄に走る日本人は、堅実的な性格の代表選手と目されがちですが、その対極にある射幸心も相当なものです。
パチンコ、競馬、競輪、競艇、トトカルチョ、宝くじ等々、メジャーなものだけでも兆の単位のお金を動かしています。にも拘らず、これら射幸の代表格である公式カジノは、どういう訳か認められていません。不思議です。
カジノについては、私は一日も早く日本に導入を期待するスタンスですので、別の日に改めて書きたいと思っています。
何でも賭けの対象にするブックメーカーに代表されるイギリス人をはじめ、ヨーロッパやアメリカ人の射幸心には定評がありますが、スペイン人もその例外ではありません。
カジノは合法であり、ちょっとした都市やリゾート地では、一種の社交場として認知され賑わっています。
競馬はありますが、日本では非常にポピュラーなパチンコや競艇や競輪はありません。
また、競馬場は金儲けのためというより、社交場的な要素があり、家族総出で出かける人も多く、日本のように殺気立った雰囲気はありません。
一攫千金を狙う賭け事はやはり、サッカーのトトカルチョ、宝くじ、日本でいうナンバーズのようなものです。
ただ、パチンコのように、いつでも何処でも、簡単に射幸心を満足させてくれるので、押しなべて熱中するのがスロットマシンです。
スロットマシンは、スペイン語でＴｒａｇａｐｅｒｒａ（トラガペラ）と呼ばれます。直訳すると、Ｔｒａｇａｒは飲み込む、いわゆるスロット、Ｐｅｒｒａはペセタ時代の硬貨の俗称ですので、文字通り、お金を吸い取られてしまうマシンということになります。
このスロットマシンは、カジノでは一番手軽で最もポピュラーですが、やはり遊ぶためにはカジノに足を運ぶ必要があります。しかし、スペインではこのスロットマシンが、街中に氾濫していて、いとも簡単に遊べます。といえば、街頭に設置されている公衆電話ボックスのようなものか、と勘違いされてしまいますが、設置されているのは街中の喫茶店、カフェ・レストラン、居酒屋、タベルナなどで、ほとんどの店がスロットマシンを備えています。
マドリードやバルセロナのような大都市だけではなく、というか、逆に、地方の町や村の方が復旧率は高く、ほとんど例外なく設置されており、いつも誰かが夢中で遊んでいます。
その店の特製コインを使い、勝てばそれなりの商品と交換、というような子供騙しとは違い、現金（コイン）を入れ、当たれば即座に現金（コイン）がジャラジャラと出てくる仕組みです。
大勝ちすれば、そのコインをお札にチェンジしてもらいます。もちろん小銭でよければ換金は必要なく、そのまま持ち帰れば済むことです。
私の自宅の階下にあるカフェ・レストランも例に漏れず、スロットマシンが２台備え付けられており、いつも誰かが熱中し、塞がっています。
知り合いの一人に、アルトゥーロという年金生活者が居るのですが、私がそのカフェ・レストランに顔を出すたび、必ずといっていいほどスロットマシンで遊んでいます。
ある日、戦績はどうだ、と声を掛けると、「勝ったり負けたり・・・」だといいます。
それは結構、大したものだと褒めると、「いや、マシンの方が勝ったり俺が負けたり」だと笑っていました。
余談ですが、押しなべてスペイン人にはユーモアセンスが備わっていますが、このフレーズと全く同じことを、吉本興業の池乃めだかさんが新喜劇のセリフで言っていました。
奥さん役の人が、「あんたまたパチンコかいな、負けてばっかりして・・・」と嘆くと、めだかさんが、「アホいえ、勝ったり負けたりやで・・・」「ほうかいな、ほなよろしいは・・・」「ただ、相手が勝ったり俺が負けたり・・・」、と白状して満場の笑いを誘っていました。
スロットマシンで勝てる筈はないと思っていたのですが、近所の中華レストランのボーイが、仕事の合間に良く来て遊んでいるのですが、この男は、運がいいのか強いのか、会うたびに勝って帰ります。
スロットマシンのシステムは、機種によってよって多少の違いはありますが、平均的なものは、１回２０セント（約２０円）を投入、７７７（マシンによって違う）が並ぶと、最高で５００ユーロ（約５万円）位が出てくるようです。
カウンターにコインを積み上げ、お札と交換している姿を何度も目の当たりにしましたし、カマレロ（ウエイター）も、「奴はいつも稼いでいる」と証言しています。
勝つ人もたまにはいるんですね。
日本人もスペイン人も、本当に賭け事が好きですね。
今後、絶対に賭け事はしない、と誓うのに、「賭けても良い」という位ですから・・・。
こんなスロットマシンが、カフェや居酒屋に設置されています。
せっせと貯蓄に走る日本人は、堅実的な性格の代表選手と目されがちですが、その対極にある射幸心も相当なものです。
パチンコ、競馬、競輪、競艇、トトカルチョ、宝くじ等々、メジャーなものだけでも兆の単位のお金を動かしています。にも拘らず、これら射幸の代表格である公式カジノは、どういう訳か認められていません。不思議です。
カジノについては、私は一日も早く日本に導入を期待するスタンスですので、別の日に改めて書きたいと思っています。
何でも賭けの対象にするブックメーカーに代表されるイギリス人をはじめ、ヨーロッパやアメリカ人の射幸心には定評がありますが、スペイン人もその例外ではありません。
カジノは合法であり、ちょっとした都市やリゾート地では、一種の社交場として認知され賑わっています。
競馬はありますが、日本では非常にポピュラーなパチンコや競艇や競輪はありません。
また、競馬場は金儲けのためというより、社交場的な要素があり、家族総出で出かける人も多く、日本のように殺気立った雰囲気はありません。
一攫千金を狙う賭け事はやはり、サッカーのトトカルチョ、宝くじ、日本でいうナンバーズのようなものです。
ただ、パチンコのように、いつでも何処でも、簡単に射幸心を満足させてくれるので、押しなべて熱中するのがスロットマシンです。
スロットマシンは、スペイン語でＴｒａｇａｐｅｒｒａ（トラガペラ）と呼ばれます。直訳すると、Ｔｒａｇａｒは飲み込む、いわゆるスロット、Ｐｅｒｒａはペセタ時代の硬貨の俗称ですので、文字通り、お金を吸い取られてしまうマシンということになります。
このスロットマシンは、カジノでは一番手軽で最もポピュラーですが、やはり遊ぶためにはカジノに足を運ぶ必要があります。しかし、スペインではこのスロットマシンが、街中に氾濫していて、いとも簡単に遊べます。といえば、街頭に設置されている公衆電話ボックスのようなものか、と勘違いされてしまいますが、設置されているのは街中の喫茶店、カフェ・レストラン、居酒屋、タベルナなどで、ほとんどの店がスロットマシンを備えています。
こんなスロットマシンが、カフェや居酒屋に設置されています。
マドリードやバルセロナのような大都市だけではなく、というか、逆に、地方の町や村の方が復旧率は高く、ほとんど例外なく設置されており、いつも誰かが夢中で遊んでいます。
その店の特製コインを使い、勝てばそれなりの商品と交換、というような子供騙しとは違い、現金（コイン）を入れ、当たれば即座に現金（コイン）がジャラジャラと出てくる仕組みです。
大勝ちすれば、そのコインをお札にチェンジしてもらいます。もちろん小銭でよければ換金は必要なく、そのまま持ち帰れば済むことです。
私の自宅の階下にあるカフェ・レストランも例に漏れず、スロットマシンが２台備え付けられており、いつも誰かが熱中し、塞がっています。
知り合いの一人に、アルトゥーロという年金生活者が居るのですが、私がそのカフェ・レストランに顔を出すたび、必ずといっていいほどスロットマシンで遊んでいます。
ある日、戦績はどうだ、と声を掛けると、「勝ったり負けたり・・・」だといいます。
それは結構、大したものだと褒めると、「いや、マシンの方が勝ったり俺が負けたり」だと笑っていました。
余談ですが、押しなべてスペイン人にはユーモアセンスが備わっていますが、このフレーズと全く同じことを、吉本興業の池乃めだかさんが新喜劇のセリフで言っていました。
奥さん役の人が、「あんたまたパチンコかいな、負けてばっかりして・・・」と嘆くと、めだかさんが、「アホいえ、勝ったり負けたりやで・・・」「ほうかいな、ほなよろしいは・・・」「ただ、相手が勝ったり俺が負けたり・・・」、と白状して満場の笑いを誘っていました。
スロットマシンで勝てる筈はないと思っていたのですが、近所の中華レストランのボーイが、仕事の合間に良く来て遊んでいるのですが、この男は、運がいいのか強いのか、会うたびに勝って帰ります。
スロットマシンのシステムは、機種によってよって多少の違いはありますが、平均的なものは、１回２０セント（約２０円）を投入、７７７（マシンによって違う）が並ぶと、最高で５００ユーロ（約５万円）位が出てくるようです。
カウンターにコインを積み上げ、お札と交換している姿を何度も目の当たりにしましたし、カマレロ（ウエイター）も、「奴はいつも稼いでいる」と証言しています。
勝つ人もたまにはいるんですね。
日本人もスペイン人も、本当に賭け事が好きですね。
今後、絶対に賭け事はしない、と誓うのに、「賭けても良い」という位ですから・・・。
こんなスロットマシンが、カフェや居酒屋に設置されています。