ザ・ロード | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

元レンタルビデオ屋店長の映画感想

映画の感想、自分の好きなもの色々書いています。宜しくです。

元レンタルビデオ屋店長の映画感想
オフィシャルサイト
アカデミー作品賞受賞作「ノーカントリー」の原作者でもあり現代アメリカ文学を代表する巨匠の一人、コーマック・マッカーシーのピュリッツァー賞受賞の同 名ベストセラーを「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセン主演で映画化した衝撃の終末未来ヒューマン・ロード・ムービー。文明が崩壊し荒廃したア メリカ大陸をひたすら南を目指して旅を続ける一組の父子を主人公に、飢えや寒さ、さらには人肉さえ口にする暴徒たちの襲撃から我が身を守る極限のサバイバ ルの行方と、そんな過酷な状況でも最愛の息子の無垢な心を守り通し、人間らしさを失うまいと振る舞い続ける父親の無限の愛を描き出す。息子役にはハリウッ ド期待の新鋭コディ・スミット=マクフィー。監督は「プロポジション -血の誓約-」のジョン・ヒルコート。
文明が崩壊した世界を描いた作品が多くあるがこれは、ただ父親と息子が暖かい南の地へ向かっていくロードムービー。なので、淡々としている作品であり、エンターテイメント作品を期待している方には辛いかもしれない。

雲に覆われた空、枯れていく木、瓦礫と化した町。全てが灰色になった世界で、旅をしながら、父親が息子に生きる術を教えていく。とてもリアルでいて、切ない映画だが、父親とその子との普遍的なテーマであるので、お子さんをお持ちの方には胸にくる作品ではなかろうか?私は子供がいないのでそんなに心には来なかったが、倫理観を無くした人間が、“人食い”となりどこまでも残虐となっていく様は考えされられたな。親子は人間を食べない道徳精神と、倫理観を無くした人間。これは宗教的なテーマもあるんだろう。現代思想の問題点を抉り出そうとしているようにも見える。

元レンタルビデオ屋店長の映画感想

元レンタルビデオ屋店長の映画感想

元レンタルビデオ屋店長の映画感想

元レンタルビデオ屋店長の映画感想

元レンタルビデオ屋店長の映画感想