激坂鬼勾配! 十三塚を往く | お酒と自転車のエッセイ

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筑波山の激坂と言えば、県道139号線と県道42号線は相当に凄いようです。
マニアの間では、どうやらこの二つの道はセットで考えるものらしいです。

茨城県では日本の道百選(実際には104選ばれている)に二つ選ばれていますが、139号線はその一つで「つくば道」。もう一つ選ばれているのは、なじみの深い「東大通り(ひがしおおどおり)」。

一方42号線は筑波山神社を過ぎ、風返し峠まではなじみがあります。それ以降は地図の上でこそ県道の存在感がありますが、実際にはあまり使われていないようです。そこは激坂鬼勾配! 

自転車の地図を見ると、八郷側から風返し峠までの42号線の途中に、十三塚峠という表記があります。参考にした地図はこちらです。
勾配を見ると十三塚峠は登りが平坦になっているところ、いわゆる片峠(峠の片側にのみ大きな高低差があってもう一方の側が平坦に近いもの)ということになるのでしょうか? でも平坦なのは僅かの距離で、更なる激坂が待っています。

ここから先、等高線の間隔が狭まっているところ、半端ではありません。 下の地図をクリックすると勾配を見ることができます。平均勾配12%、最大勾配区間27%! まあすごいところです。  (  ゚ ▽ ゚ ;)



 
突撃することはできますねえ。

でも突撃、横転、轟沈!では帰れなくなるかもしれないので、まずは偵察に行く事にしました。偵察なので途中で足を付いてもよし、写真を撮ってよし、危なくなったら早めに足をつく、これで行く事にしました。この時は...

ネットで天気予報を見ると、11/25の最低気温-1度、最高気温11度、かなり低いです。
ウエアーは冬物のジャージを出しました。


走りだし
出発が遅くなり、少しあせりました。先週よりも暖かいジャージを着ているのに、寒いです。グラブの指先も冷たいし、足の指先も寒いし、一週間でこうも違うのかと驚きました。

いつもの道を行こうとしたのですが、今日はつくばマラソンの日ということを忘れていました。通行止めで回り道。ここを迂回するのは、ちょっと大回りになってしまいます。思いもがけず時間を消費してしまいました。

フラワーパークの横を通り、左折、十三塚方面に向かいました。まだ上り坂にはなりません。筑波山がどんどん近くなってきます。

 

山が近いのに、やっと登りが始まるなんて、それは急勾配になるよなあ。なんて考えながら写真を撮りました。右を見れば、ゆりの里(温泉です)が見えます。ショートカットでここまで来ることができるかもしれないですね。


登りにかかる
この先から登りになります。周囲には果樹園が広がっています。そしていきなりキツイ登り、民家の塀の傾斜を見ると実感する急勾配!こりゃきつい。それに天気がいい日曜日だからでしょうか、車が結構通ります。こんな所を自転車で...なんて視線を受けながら、登って行きました。

みかん山駐車場なんて看板もありました。オートバイ乗りにはみかん坂とも呼ばれているらしいです。

そのうちに勾配が緩やかになりました。もしかして、ここが峠? でも直ぐ先に、さらなる急勾配が待っていました。もうゆっくりと登っていきました。途中で名水と思われるところがあったり、道幅が狭くなるという表示がありました。写真を撮るポイントのはずですが、止まらずそのまま登って行きました。少しだけ意地になっていたのかも。 (;^_^A
でも、「キッツイなあ~」なんて思いながら、ハアハアという状態でした。


鬼勾配現る!
そしてやってきました、本日のメインイベント!
ここから舗装がコンクリートになっています。ここで一休み。息もかなりきれていて、この先超激坂だろうし、休んだ方が、そんな感じでした。下の地図のSの表示があるところです。ここはまだ道幅があるので、斜めに行けば十分発進できます。



ここは上を見れば、こんな感じ。

 

下を見れば、こんな感じ。

 

ここで休んだおかげで、大分楽になりました。帰ってから地図を見ると2.6km地点、あと400mでした。ガードレールにはレッカー車のステッカーが、意外と商売になるのかもしれないですね。

 

ここで出発、コンクリート舗装を登っていきます。そして右カーブから左カーブに変わった瞬間、壁が出現! この区間は平均27%の坂。最大瞬間勾配は分かりません。

休んだおかげで足が残っていたので、そのまま突撃してしまいました。すると前輪が少し浮いた! あわててハンドルに体重をかける。それでも2回目の浮き、さらに体重をかけて立ちこぎに変えようとしたとき、遅かった....前輪が大きく浮いて、コケました。轟沈です。
勢いだけで行くとやるんだよなあ... (;^_^A

さてどうしよう。
斜め方向に出て発進しようと思ったが、道幅が狭く、これでは発進できない。嫌だったが、ここは屈辱の押し。う~ん、悔しい。

少し道幅が広くなった所で乗る。その時写真を撮っておくんだった~、と気が付いて撮りました。

これは登り方向。

 

下り方向は、こんな感じです。こんなところで車に出会わなくてよかった。

 

ここまで来れば勾配は前輪が浮く程ではありません。そのまま坂を登り切りました。

 
 
坂を上った所の看板です。県道という感じではないですねえ。
最後の鬼勾配は壁という感じでした。車と遭遇しないで、本当に良かった。激坂を下ってくる車に接触したら大怪我間違いなし! 下手したら最悪死ぬかも、危険極まりない場所でした。


風返し峠の碑の前。


 
 
この時期、紅葉のためでしょうか、車が多いです。不動峠を通った方が近いですが、途中の車の通行量が多いだろうと考え、湯袋峠に向けて下りました。キャンプ場を過ぎたら登りになりますが、少し登れば峠です。


心霊スポット近く...、出たあ~ (((( ;°Д°))))
湯袋峠を過ぎ、気持ちよく下って直ぐのことでした。もうすぐ心霊スポットの入り口だなあなんて考えていたら...
意味不明の女の声が聞こえる~。こんな所には民家なんてない。それどころか両側に人が歩ける所なんてない。それにこんな不自然な大きな声が普通の人に出せるわけがない。

ついに出た~。それとも既に憑りつかれたのか ((((((ノ゚⊿゚)ノ 
心霊スポットの道には入り込んでいないのに。
ここの幽霊は昼間でも出ると聞いている。声を聴いたら怖かった。

すると、カーブの先から拡声器をつけた宣伝カーが走ってきた。宣伝カーが峠越えをやっていたのだった。桜川から石岡方面に。そういえば選挙が近いもんなあ、録音した音声を誰もいないのに流していたのだった。 (+_+)

一瞬の出来事、思わず拍子抜け、でもほっとしました。


筑波山方面は混雑
峠を下り、りんりんロードを走り、筑波休憩所の手前、筑波山に登る道路の下をくぐるところです。そこにはまだ車の列が...
この時間になったら、登ってもいくらも見る事ができないだろうになあ。ということは昼間の混雑は相当なものだったのでしょう。

 
 
十三塚、走って見れば、いやはや本当にすごいところでした。もうお腹いっぱいです。


おまけ
先週の輪行の時に撮った写真です。
海がとっても綺麗でした。

  
 

ヨシ!