パートナーが1Mオープン(1の台のメジャーオープン)した場合を考えてみましょう。
レスポンダーが13HCP以上持っている場合、例えメジャーがフィットしている状況でもパートナーのメジャーをレイズせずに、2/1経由で後からサポートを示すこととなります。
これだとサポート枚数が3枚以上だとしか伝わらず、大まかなHCPも伝えづらい為、Slam Try(スラムトライ)が判断しづらい場合があります。
そこで、明確にハンドの強さとサポート枚数が4枚以上である事を伝える為に用いるのがジャコビー2NT/3NTです。
・1M-2NT:サポート4枚以上 16HCP以上バランスハンドor13HCP以上アンバランスハンド(要アラート)
・1M-3NT:サポート4枚以上 13-15HCPバランスハンド(要アラート)
レスポンダーのハンドが強ければ強い程ゆっくりとビッドして情報を共有する必要がある為、沢山のビッドスペースが必要となります。よって、ジャコビー3NTよりもジャコビー2NTの方が強いハンドとなります。
以下の様なビッド展開を考えてみましょう。
1M-3NT-???:3NT="サポート4枚以上 13-15HCPバランスハンド"
パートナーのハンドの強さを聞いた後、スラムがありそうだと思った場合はキュービッドをしてS/Tしましょう。
また、以下の様なビッド展開を考えてみましょう。
1M-2NT-???:2NT="サポート4枚以上 16HCP以上バランスハンドor13-15HCPアンバランスハンド"
ジャコビー2NT後はスラムのチャンスがより多くなる為、オープナーは3の台でショートスートを答えます。
ただし、5枚以上の良いセカンドスート(AKQの内2枚以上のアナーのあるスート)がある場合は、こちらを優先して4の台で紹介します。
[1]1H-2NT-???:2NT="サポート4枚以上 16HCP以上バランスハンドor13-15HCPアンバランスハンド"
3C:スプリンター(SPL) クラブ1枚以下
3D:スプリンター(SPL) ダイヤ1枚以下
3H:14HCP以上 バランスハンド(ショートスート無し)
3S:スプリンター(SPL) スペード1枚以下
3NT:12-13HCP バランスハンド(ショートスート無し)
4C:ナチュラル 良い5枚以上(AKQの内2枚以上のアナーが存在する)
4D:ナチュラル 良い5枚以上(AKQの内2枚以上のアナーが存在する)
4H:11-12HCP バランスハンド(ショートスート無し) AKが少なくスラム向きではない(スラムは勘弁してくれ)
4S:ナチュラル 良い5枚以上(AKQの内2枚以上のアナーが存在する)
[2]1S-2NT-???:2NT="サポート4枚以上 16HCP以上バランスハンドor13-15HCPアンバランスハンド"
3C:スプリンター(SPL) クラブ1枚以下
3D:スプリンター(SPL) ダイヤ1枚以下
3H:スプリンター(SPL) ハート1枚以下
3S:14HCP以上 バランスハンド(ショートスート無し)
3NT:12-13HCP バランスハンド(ショートスート無し)
4C:ナチュラル 良い5枚以上(AKQの内2枚以上のアナーが存在する)
4D:ナチュラル 良い5枚以上(AKQの内2枚以上のアナーが存在する)
4H:ナチュラル 良い5枚以上(AKQの内2枚以上のアナーが存在する)
4S:11-12HCP バランスハンド(ショートスート無し) AKが少なくスラム向きではない(スラムは勘弁してくれ)
尚、メジャーのサポートが4枚以上のGFハンドはジャコビー2NT/3NTで捌く為、2/1経由で後からメジャーサポートを示した場合はサポートが3枚丁度となります。