ビルの真正面に鳥居が
本町界隈を歩いていた時に遭遇した「珍百景」で、場所は本町站から5分くらいのところ、具体的な住所は中央区淡路町4-4-15である。
なんでこんなところに鳥居があるのか? ビルの1Fは駐車場になっているが、車の出し入れにめちゃめちゃ邪魔じゃないのか? 駐車場に出入りする車はこの鳥居の下をくぐっているようだった。
なんかの神社の名残りかと思って鳥居の裏に回ってみたが、手かがりとなるものはなにもない。ただ、鳥居の柱の後ろ側に「明治十七年三月建立」と彫られていた。
で、ちょっと迷惑かとも思ったが鳥居の後ろのビルの会社(中井エンジニアリング さん)に電話して聞いてみたら、丁寧に教えてくれた。
ビルの北のほうに御霊(ごりょう)神社 があり、北・東・西には鳥居があるが南側にはないということで、当時あのあたりに住んでいた商売人がお金を出し合って造ったそうな。鳥居が建てられた明治17年以降、後ろの建物は何回か建て替えられ今はビルになっているが、鳥居はそのまま残っているらしい。鳥居は正確にはビルの敷地外の道路に立っているので、後ろの建物を何回建て替えても鳥居自体には手を出せなかったとのことだった。電話の人いはく「大阪市も怖がってしもてよう手を出さんのですわ」と。
あと、この鳥居には額が飾られていないので、正確には鳥居ではなく「鳥居みたいなもの」だと教えてくれた。
最後に「いちばん右側の2台は鳥居をくぐって入れなあかんのですけど、ほんま上手いこと入れますわ(笑)」と妙なところに感心しておられました(爆)
中井エンジニアリングさん、ありがとうございました 大阪の人は親切やなぁ
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