Orito's Room

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ベーシスト 濱田織人 公式ブログ


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twitterやFBのような、短くて簡潔な言葉の紡ぐことの便利さに甘えて、ずっと書かないで来ました。
細かいことを文章で書くことに本気で向き合うと、音楽に使える時間が減ってしまうので、避けてきました。

スマホが普及して、妙に触ったりするけど、本当に時間の無駄に感じてしまうことが多くって。きっとテレビが現れた時や、テレビゲームが現れた時も同じ感じなんだろうな。
もっと目の前のことを大事にしたいと思っているんだな、最近は。

きっともう当分書かないかもしれないと思っていたのだけど、そろそろまとめて書く時が来たのかなと思い、2年ぶりのブログの更新です。

どうも、こんにちは。


エッセイも歌詞も常に言葉に綴っていて、、曲も創り、演奏し、プロデュースし、やっていることは、そんなに変わっていないかもしれないけど、僕は今もこの仕事が大好きで、自分にしか出来ないことなんて、この世の中にあるかなんて高尚なことは分からないけど、目の前のことをまず大事に続けられていることに、感謝しています。

2年間のスケジュール帳をぺらり、ぺらりと改めてめくりながら・‥振り返ろうかと。

本当にたくさんのアーティストの方々とご一緒したのだなと改めて思いました。
ちょうどのこのくらいから、手帳とデジタルでスケジュールを管理したりしていたけど、
やっぱり手帳も大事だね。手書きの方が、妙に思い出す。
これって、デジタルで作った譜面よりも手書きの譜面の方が読みやすいのと同じかもしれないな‥


「あの時僕は、高松にいたんだ」とか、
「カナダのフェスに出る予定が3/11でダメになったんだ」とか、
「あのアーティストもそういえばご一緒したなぁ」とか、
「あのレコーディングは忘れられないものになったな」とか、

忘れられない出来事がたくさんありました。

この2年、人の動きも本当にいろいろありました。
「音楽を続けられるのか?」
「きちんとした環境で家族みんな生きていけるのか?」
fundamentalなところから、生きることが揺らいだ2年だったと思います。


だからと言って、何も信じないで生きるのではなくて、
何が起きても自分の足できちんと立って生きていいける力が本当に必要だと思った2年でした。
きちんと現実と向き合わされた2年間だった。
自立・自律です。

自分なりにいろんな挑戦も試みました。
同年代の仲間のように同じようにツアーに回ったりも本当にしたかったけど、今できることを突き詰める時間も必要だと思った。

ちょうど2年前僕は、30歳になる直前でした。
30の篩は、なんとか超えられた。でも、40の篩を超えて行かないとやっぱりいけないって、何十回も同じ議題で仲間と飲み明かして、語り続けた。
後輩も知らないうちにたくさん出来た。
僕が20代前半の時、ちょうど30歳くらいの先輩(今40数歳の先輩達)の気持ちが今になると凄く分かるし、時間に任せることや、もう少し長いスパンで、かつ広い視野で物事に取り組むことを覚えた2年間でした。


おかげで、ここ数年でプロデュースの仕事が一気に増えた気がします。
僕みたいな口下手で人見知りで、コミュニケーションも下手糞なのに、本当にありがたいと思います。

メジャーインディーズって言葉もほぼ形骸化しつつあるかもしれないけど、いわゆるメジャーの1曲分の制作費でフルアルバムを作ったりもしたし、海外の仕事も積極的にやった。勿論メジャーの仕事もやった。歌モノだけじゃなくて、劇判やCMもとにかくたくさんやった。やりまくった。

ミュージシャンの中には口が上手くて、場のコントロールが上手に出来る人も多いけど、
誰が何と言おうと、僕はひたすら変わらずやってきた。
常にガッツリ向き合ってこれた。それで十分だ。
嫌われたり、言い難いことにも積極的に踏み込んだ。
いつかやらなければならないのならば、どう考えても今だと思っていたから。
結局他人任せにするならば、僕が出来る限り請け負うって決めた。

「損得ではなく善悪で判断して行動しなさい。」

昔父に漠然と言われた言葉の意味は少しわかってきた気がします。

鬼に笑われると思いますが、来年の構想ももう走り始めています。
ありがたいことにスケジュールもちょくちょく入り始めてる。
あと、一つ大きな挑戦をすることも決めた。

自分で、自分の人生を決めていかないと本当にいけないと思う意見です。

今年一年に関して言えば、特に濃いCDをたくさんプロデュースさせて頂きました。
丸ごと請け負う責任感、孤独感。悩んだ分だけきちんと出来に反映されることを思い知った。
ギリギリまで追い込んだ分、良くなっている。
肩書きなんて僕にはどうでもよくて、結局シンプルにどう向き合うかのみだ。

来年もそんなに大きくは変わらないと思うけど、
いろんなことに柔軟にニュートラルにしなやかに、
きちんと自分の力だけで立ったうえで凛とした笑顔でいられるように。
僕だけじゃなくて周りにいる人が笑顔でいられるように。
勇気を持ってチャレンジしていこうと思います。

今日も、一服頂いて歩こう。

Orito's Room
※吉野家茶碗手前

※ブログのタイトルは僕のライフワークの茶道の好きな言葉を英訳したものです。