フクシマハートネットワーク

フクシマハートネットワーク

原発事故由来と思われる先天異常の親の会を作りました。
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6月4日、8ヶ月になった息子を連れて、主治医であるT病院の小児心臓外来を受診した。
ブログを読み返すと、4ヶ月検診時の経過報告が抜けている。出生時、2ヶ月、4ヶ月という経過観察の結果、次の検診は8ヶ月にすることとなった。つまり、悪化のおそれはないという判断で、検診の間隔が延びたのである。実際、息子はすこぶる元気であった。
検診内容は、胸部レントゲン、心電図、エコー検査の三つであった。
胸部レントゲン撮影については、4ヶ月検診のときに一度体験している。乳児のレントゲン撮影の実際を知ってかなりショックを受けた。技師は鉛のエプロンをし、赤ん坊を支える保護者は遮蔽版のスリットから腕を出して、受像版に押し付けるようにして子供を固定するのである。とっさにこの医療被曝から守られなければならないのは母親である妻だと判断した。息子は当事者であり被曝のリスクよりも大事な情報が得られるはずであると考えたからである。妻をレントゲン室の鉛入りのドアの向こうに押しやり、自分が遮蔽版の影に身を小さくして入った。胸部レントゲンとは言っても、成人のそれとほとんど同じである。そう同じなのである。違うのは身体のサイズである。成人のレントゲン写真のあのサイズの中にすっぽり入って余りある乳児に対して、全く同じシステムを使うのである。
もちろん照射の範囲や深度(強度?)が、成人とは違うのだろうと想像するが、どう見ても全身照射である。ましてやひと時もじっとしていられない子供が相手である、胸部を狙った照射が、腹部や頭部に当たらないとはとうてい思えない。撮影の瞬間、息子を支持しているはずの自分が、息子を盾にして放射線から逃れている姿に思えてぞっとしたのであった。
もう、レントゲンはやめようと妻と話し合った。そうして迎えた8ヶ月検診の日であった。検査内容について、レントゲンは不要と伝えると、受付係は奥から看護師を連れて戻って来た、「必要な検査です」と言うので、「拒否します」と答えると、今度は婦長とおぼしき看護師を連れて来た、そして婦長さんと問答の末、「先生と話して下さい」となり、主治医のW先生と4ヶ月ぶりに話をした。医療被曝について「まったく心配ない、あったとしても今日撮る1枚の被曝で問題が発生するとは考えられない」と主張するので、全身被曝の恐れがあること、息子は胎内に居るときに見当もつかない量の被曝を受けているかも知れないことの二点を伝えたが、レントゲン技師がきちんと調整するから心配ない、NICUに居る時から何枚もレントゲンを撮り続けた患者に医療被曝後遺症が出た報告を知らない、と主張を変えなかった。肺の鬱血の有無はレントゲンを見ないと判断できないという言葉、さらにレントゲン診断をしなかったせいで見落とした症状が後に大きな問題になることもあり得るという言葉に負けて渋々レントゲン室に向かった。撮影を終えて閉めたドアに、妊婦さん立ち入り禁止のポスターが貼ってあった。胎児と何ヶ月も変わらない乳児なのに・・・。病気発見というメリットが無ければつまりは危険行為なのだと思い知らされた。
撮影したレントゲン写真を診て、「異常有りません」と1秒で済まされた時に、「騙された」と思った。「騙された」は語弊のある表現かもしれないが、自分がもっとやわらかく拒絶できていればドクターも意地を張って撮影を強行する事はなかった、ドクターのメンツの保持の為に我が息子に無用の被曝をさせてしまったのだ。

さて、やっと本題。「穴は見受けられない、自然治癒したと思われます。半年後の再検査で異常なければ、その時に完治宣言しましょう。」という診断結果であった。
「その時には心電図とエコー検査だけでいいですよ。」ドクターの勝利宣言であった。
このドクターは僕との問答に負けたくないだけの理由でレントゲン撮影を指示したのに違いない、と考えるのは穿った見方であろうか?


日本放射線公衆安全学会のQ&Aより転載

Q. 妊娠中に放射線検査を受けると胎児に障害がおよぶ心配はありませんか?

A. 妊娠期間中でおなかの赤ちゃんが放射線の影響を受けやすい時期は、妊娠初期のころで受精から8週くらいまでの期間です。この時期の胎児は比較的放射線に対し感受性が高く、影響を受けやすいので注意する必要があります。しかし、この妊娠初期は本人が妊娠したことに気づかない時期でもあります。
検査部位が下腹部以外(頭部、胸部、四肢、等)の場合には検査を受けても心配はありません。ICRPは妊娠初期の放射線被ばくにより影響が発生する可能性がある最低線量(しきい線量)をその被ばく時期に応じて次のように報告しております。

 

流産(受精~15日)100 mGy
形態異常(受精後2~8週)100 mGy
知恵遅れ(受精後8~15週)120 mGy

 

この線量を越えて被ばくするとかならず影響が発生するということではなく、100mGy程度では数%の割合で起こる可能性がある線量であることに注意してください。ICRP(国際放射線防護委員会)は医療被ばくの現状を調査し、1999年に放射線診断による胎児被ばくが妊娠中絶を正当化する理由にならないと明言しました。(ICRP publ.84)すなわち、通常の放射線検査ではしきい線量を越えるような線量を受けることはないので、妊娠中絶の必要はないことを指摘しています。




放射線被爆と先天異常

* * *

日本産婦人科医会・先天異常委員会委員
東北大学医療技術短期大学部教授
高林 俊文


【はじめに】

 医学の進歩とともに放射線診断の機会が増加し、診断量照射(低線量)について注目されるようになった。妊娠女性でも例外でなくその被曝により将来起こるかもしれない障害の大小と検査の有益性との判断を要求される。胎芽・胎児は子供や成人に比べ放射線の感受性はより大きく、照射時期や線量によって影響が異なる。心配されるものは胎芽・胎児死亡(流産)、外表・内臓奇形、発育遅延、精神遅滞、悪性腫瘍、遺伝的影響などである。

 

【1.胎芽・胎児への影響】(表1)

 胎芽・胎児の発育期は、着床前期(受精0~8日)、主要器官形成期(受精9日~60日)、胎児期(受精60~270日)に分けられ、時期により発生する異常が異なる。表1に主な異常と胎児発育期間およびしきい値を示した。流産(胎芽・胎児死亡)は着床前期に最も多く、器官形成期の被曝でも起こる。そのしきい値は100mGy以上である。外表・内臓奇形は器官形成期にのみ起こり、各器官でその細胞増殖が最も盛んな時期の照射に特徴的に発生する。100~200mGyがそのしきい値である。発育遅延は2週~出生までの時期で認められるが、そのしきい値は動物実験で1000mGy以上照射すると起こることより推測される。精神遅滞は8~15週に最も発生し、16~25週にも起こる。しきい値は120mGyと考えられている。100mGy以下ではIQの低下は臨床的に認められていない。ICRP(国際放射線防護委員会、1991)では8~15週に1000mGyを照射するとIQは30ポイント下がり、重篤な精神遅滞は40%発生するとしている。悪性新生物(癌)は15週~出生までに起こり、しきい値はICRPでは50mGy以上としている。白血病、甲状線癌、乳癌、肺癌、骨腫瘍、皮膚癌が主なものである。遺伝的影響は高線量照射による動物実験では認められるが、ヒトの疫学調査では統計的有意差が見られていない。しきい値はUNSCEAR(原子力放射線影響に関する国際科学委員会、2000)では1000~1500mGyと推測している。

        表1 主な先天異常と胎児発育期間およびしきい値


受精後

着床前期
器官形成期
胎児期
しきい値
(mGy)
0~8
2~8
8~15
15~25
25
週以後
流 産
(胎芽・胎児死亡)
+++
+
-
-
-
100以上
奇 形
-
+++
-
-
-
100~200
発育遅延
-
+
+
+
+
100以上
(動物実験)
精神遅滞
-
-
+++
+
-
120
悪性新生物
(癌)
-
+
+
+
+
50以上
遺伝的影響
-
-
-
-
-
1000~1500
(推測)
[文献(1)一部改変] 

 

【2.被曝線量】

 ICRP(2000)の報告より抜粋した主なものを表2に示した。単純撮影では胸部X線検査の被曝線量は0.01mGy以下で、腰椎、骨盤部でもそれぞれ1.7、1.1mGyである。CTにおける胎児被曝線量は骨盤部が最も多く25mGyである。なお最大線量も参考のため( )内に示した。

         表2 妊娠中の主な検査別胎児被曝線量 

検査方法
平均線量
(最大線量)mGy

 単純撮影

頭 部
胸 部
腹 部
腰 椎
骨盤部
0.01以下
0.01以下
1.4
1.7
1.1
(0.01以下)
(0.01以下)
(4.2)
(10)
(4)

 C T

頭 部
胸 部
腹 部
腰 椎
骨盤部
0.005以下
0.06
8.0
2.4
25
(0.005以下)
(0.96)
(49)
(8.6)
(79)
(ICRPPub84 2000年抜粋)  

 

【まとめ】

 妊娠中または妊娠と知らずに放射線診断を受けた場合には、

  1. 妊娠週数の確認
  2. 正確な胎児被曝量の推定
  3. 先天異常発生危険率の算出
  4. 先天異常の自然発生率との比較

などを妊婦および家族に説明し、その後の対応の一助とすべきである。現在のところ100mGy以下の胎児被曝はほとんど問題はないと考えて良い。なお妊娠をあきらめるかどうかの判断は、感受性の高い2~25週で線量が10radsがその切り捨て点とみなされることが多いが、線量以外の多くの因子の考慮も必要であろう。

 

【参考資料】
(1)Kasama T, Ota K.:Congenital Anomalies 42,10~14,(2002)  
(2)E.J.Hall著,浦野宗保訳;放射線生物学,篠原出版,第4版,(1995)

福島県の奥会津に昭和村というところがある。そこで活動している「なかよしバンド」が、チェルノブイリ原発事故が周辺住民にもたらした健康被害の悲哀を切々と歌っている。

YouTube表示はこちら

 

 風よ伝えて 
       作詞・曲 佐藤孝雄

 

 一かけらのパンと葡萄酒が

 本当に私たちを救うものか

 私の身体を育てるはずが

 私の身体蝕んでいく

 神が与えた命の糧を

 試さなければ受け入れられない

 こんな悲しい日常を

 疑いだらけの毎日を

 風よ、風よ伝えておくれ

 私の友達に

 最後の出来事にしたいから

 風よ 風よ


 薬が足りない

 医者が足りない

 そして何よりも

 離ればなれになってしまって

 愛が愛が足りないの

 私の身体を汚したのは何故

 私の故郷を汚したのは何故

 なす術も何もないまま

 チェルノブイリの子供たち

 風よ風よ伝えておくれ
 私の、友達に

 最後の出来事にしたいから

 風よ 風よ


 知っていますか日を追うたびに

 子供たちが弱っていくことを

 母親の涙あふれ続け

 閉ざされた町増えるばかり

 ドニエプル川は
 いつもと変わらず

 大きな流れをたたえて

 チェルノブイリの悲しみは

 今もいつまでも続く

 風よ、風よ伝えておくれ
 私の友達に

 最後の出来事にしたいから
 風よ 風よ

 風よ風よ伝えておくれ
 私の友達に

 最後の出来事にしたいから
 風よ風よ風よ風よ

 風よ伝えておくれ



 ベラルーシのゴメリ大学の元学長、ユーリ・I・バンダジェフスキー教授の論文が、合同出版から原文付きの和訳で出版されている。その中から気になる箇所について。
===========================================
放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響
チェルノブイリ原発事故被曝の病理データ 
第2章 放射性セシウムの体内への取り込みが引き起こす
基本的な病変とその形成機序
7 妊娠の進展と胎児の成長
 妊娠は、母体内へのセシウム137の顕著な蓄積を伴う。放射性セシウムを445Bq/kg含むオートムギを実験動物に投与したところ、妊娠末期には、放射性セシウムの体内濃度が120Bq/kgを超えるようになった。これらの実験動物では着床前の胚の死亡率が高まり2.27±0.52%になった(対照では0.80 ±0.31%、p<0.05)。胎児では、骨組織の形成に異常が認められ、管状骨で骨形成の異常と成長の遅延が観察された。 セシウム137はおもに胎盤に蓄積し、汚染地域の妊婦では胎盤内のセシウム137濃度が200Bq/kgに達した。一方、セシウム137は、基本的には胎児に侵入しなかった。妊娠中に暫定的に機能する器官の中では胎盤がもっとも重要な機能を担っているため、放射性セシウムが胎盤に蓄積すると胎児と胎盤からなる複合体への機能は決定的な悪影響を受ける。
=========================================
 この7節内で、まず気になったことは、実験動物に与えられた445Bq/kgという食品の汚染度である。なぜなら、日本の食品衛生法による放射線規制暫定値は、肉、魚、野菜などのほとんどの食品は500Bq/kgを超えなければ流通させるとしているからである。500に満たない445Bq/kgでの死亡率の増加が見られるということ。日本が出している牛乳200Bq/kg、肉魚野菜500Bq/kgという規制値がどれだけ危険かということを意図せず示している。
 この暫定基準値は基本的人権を無視した規制値の設定であり、全くだめである。
放射性汚染物資を流通に乗せ、拡散し被爆者を増やすという、ありえない施政に対し、強く抗議すると共にそれでも政府を信ずるという多くの人達の健康被害をこころより懸念する。

 この論文の存在は知ってはいたが、「論文」という言葉のイメージから遠ざけていたことを後悔している。あと2ヶ月早く読んでいれば、息子の胎盤のデータをとることができたであろうから。これから出産なさる方は是非とも胎盤の保存と検査を行っていただきたい。

東京新聞のBot「日刊 原発と震災」から気になる見出しの記事を発見

チェルノブイリと日本。被曝による新生児のダウン症、発生について。 | Portirland


参照されたた論文はこれ。
チェルノブイリ事故による遺伝影響についての長期的研究
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/tyt2004/lazyuk.pdf
京都大学原子炉実験所助教授 今中哲二氏の翻訳による。

勝手ながら抜粋させていただいたが、ぜひ原文をお読みください。

この結果についての多くの議論の後、ベラルーシ住民に対する短期間の強い放射線被曝にともなう女性配偶子への影響が唯一の原因であると認められた。この結論は、(放射線はもっとも強かった時期に妊娠してその9カ月後に出生という)時期的な集団発生、事故初期の放射能雲の軌跡と一致するダウン症児の地域分布、ほ乳類妊娠直前の卵形成期での放射線感受性増加と放射線レベル最大時期の一致、によって支持されている。

2004年に発表された論文である。
「ただちに影響は無い」とは、こういうことである。



福島の子供たちに心臓病増加の危機! セシウムが影響する! バズビー博士9/11 ← 動画リンク

*注意:この翻訳は、Juneblokeさんが無償ボランティアで行ったものを、転載させていただいたもので、いかなる団体とも関係ありません。
出典元「新しい時代を作るのは老人ではない。」ー原発・放射線関係動画日本語訳

欧州放射線リスク委員会のクリストファー・バズビーです。福島とチェルノブイリについてお話いたします。
1.放射線リスクモデルを定義するときは、いつも癌や白血病の発生率が語られます。つまり、現在の放射線リスクモデルは、福島でもチェルノブイリでも、どのくらいの癌や白血病が発生するのかを考察するのです。
しかし、私たちは、チェルノブイリで放射線があらゆる種類の病気の原因になっているのを知っており、その中のひとつが"心臓病"です。

2.心臓病が子供に与える影響について

私の同僚ユーリー・バンダジェフスキー、彼は"ベラルーシにおけるチェルノブイリのセシウム137の子供への影響の研究"で有名ですが、90年代後半に、体重1kg当りでわずか20-30べクレルの放射線セシウム137で汚染された子供たちの心臓に、不整脈が起っていることを発見しました。
そして心臓発作を起こし亡くなっているのです。これは非常に深刻な問題です!
問題なのは、癌や白血病だけでなく、心臓の病気です。通常より高い確率で発病しています。普通は、年を取った大人しかならない病気になるのです。つまり、低線量被曝でどの様な病気を引き起こすのかなのです。
私はこの事について研究を始めました。
2-5歳の子供の心臓の大きさは、キューイくらいです。10歳の心臓の大きさは、トマトくらいです。心臓の細胞が何個あるかわかっています。心臓は、220gの重さで、血液を除くと約85gの筋肉組織があります。子供の心臓には、30億個の筋細胞が存在します。これが心臓のデータです。
どの様に検証するのかと言いますと、50ベクレルのセシウム137をこの心臓組織に入れます。1ベクレルは、毎秒の原子核崩壊の放射線量ですので、どれだけ原子核崩壊、又は、電子の形跡がセシウム137が1年間で出るかがわかります。この計算はシンプルなものですが、どれほどの多くの原子核崩壊による電子が細胞内を飛ぶか皆さんも想像できるでしょう。このセシウム137により、わずか1%の細胞が死滅するだけでも、わずか1%ですが、心臓の筋肉としては25%が失われるのです!
これは大変深刻なことです。なぜなら心臓とその筋肉は、生涯に渡り、常に鼓動をするからです。毎日7000Lの血液が身体に流れるのです。我々は70年生きるのです。この鼓動は一生続くのです。

もちろん、この壊死した細胞は普通は置き換わりますが、1年の内たった1%が置き換わるのです。特に一定数の細胞が損傷を受けると、短時間では置き変われません。セシウム137が、年間50ベクレル/kgでは、セシウムは筋肉を侵すことを実証していますし、ヨウ素は甲状腺に、ストロンチウムは骨や筋肉やDNAを攻撃します。セシウム137は、筋肉を犯します。ですから、心臓の筋肉に濃縮されるのです!

これが子供の心臓だとすると、原発事故から1年後には、セシウムはとても少量ですが、およそ25%の細胞が破壊されるでしょう。ですから、私たちは、このような影響を予想しているのです。

同様の放射線の影響は、バンダジェフスキー氏により以前予想されていました。
ある方からお聞きしたのは、福島原発事故の影響を受けた地域の子供たちが、実際に心臓発作に苦しんでいるとのことです。
ですから、2つの重要な事が言えます。これは、大変重要なことです。

まず最初に、福島原発の放射線の影響を受けている地域の子供たちは、E.G.C.、つまり心電図の検査の必要があります。総ての病院が、この心電図の計測機器を持っています。この検査を行えば、心電図にその伝動の問題が表れるでしょう。

これは、バンダジェフスキー氏が、偶然発見した方法です。彼は、この報告をした後で、懲役刑を受けました!政府はその報告を信じず、世間を脅かす人物とみなした。その為、懲役刑を宣告され、実際に数年の間(8年間)、刑務所に入っていたのです。これは、アムネスティや欧州委員会、欧州議会が国際パスポートを発給して釈放されるまで続きました。25件の内1件が釈放されるだけなのです。
私は、バンダジェフスキー氏と非常に親しくし、一緒に働いています。彼は、放射線生物学モラルでのMVP賞を受賞している英雄なのです。彼は、欧州放射線リスク委員会(ECRR)レスボス宣言のあった会議で子供たちの心臓病が増加していることを報告書で提出していたのです。

ですから、子供たちは、心電図の計測機で、心臓の電気信号に問題があるか計測すべきです。

「疎開については?」

ええ、もちろん、その様な地域からは退避すべきです。
もし、子供たちのなかの誰かに心臓の問題が出た場合は、総ての子供たちが疎開すべきです!
なぜなら、それはセシウム137が、心臓の筋肉をに影響があったことを臨床的に証明したという意味だからです。
心臓は、修復できません。心臓病は、修復できないのです。
子供たちは、心臓病に恐ろしく苦しみ、若くして亡くなるでしょう。

2番目の重要な点は、もし、あなたが心臓発作や心臓病で亡くなっても、あなたは癌では死なない。なぜなら、癌は年を取った人達の病気だからです。遺伝的ダメージが、年を取るにつれてどんどん大きくなり、そして癌になるのです。年齢が高くなれば、発がん率も上がっていくのです。

心臓への影響は、もっと劇的に早く現れます!
福島のように放射能で汚染された地域では、癌の発生率は極端に伸びる事はないでしょうが、心臓病の大きな増加がみられるでしょう!
実際に、ベラルーシでは、癌の増加と、心臓病の極端な増加が見られます。心臓病の極端な増加です!

その結果として、ベラルーシ共和国の人口統計指数をみると、チェルノブイリ事故後に人口増加が極端に減少しています。現在は、その悪影響が出ているのです。
実際、このまま行くとベラルーシの人口は無くなってしまうのです。
そして、これが福島でも起ることだと予想されるのです。
ですから、私は何度も警告するのです。心臓病と心臓発作について注視を始めて、子供たちをその地域から一刻も早く退避させるべきです!

これは極めて簡潔な計算で、既に計算済ですので、報告書を作成してインターネットで近々発表する予定です。

又、欧州放射線リスク委員会では、バンダジェフスキー氏のレスボス会議での報告書もウェブ上で見ることも可能です。
欧州放射線リスク委員会(ECRR)のウェブ・アドレスは、http://www.euradcom.org です。
ECRR2010勧告の日本語訳 http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm



 乳幼児の成長は著しい、息子も例にもれず日々成長をしている。心臓もどんどん成長しているのであろう。出生時のNICU担当医とその後月齢2ヶ月時に受診した小児循環器医とで診たてに相違があるのは、息子の心臓がどんどん変化しているからであろうか?
 その疑問を解消すべく別の病院のドクターに診てもらうことにした。同じ市内の総合病院 N病院に受診を申し込む。12月14日、一通りの生理検査のあと、担当医によるエコー画像診断を受けた。
 出生時に見られた心房中隔欠損は、見当たらず、自然に閉鎖したと考えられる。このことはNICU担当医の予測通りではあったが、2ヶ月というスピードには驚かされた。
 心室中隔欠損については、1.5mm~1.6mmという診断であった。T病院のドクターが三尖弁の組織の一部がかぶさるようになっているので、実質は6mmの欠損であるが、開いている穴の大きさは1mm~2mmという診断を下したのが12月5日であった。その時点から9日過ぎているわけだが、この短期間に三尖弁の組織の一部が隔壁として固着してしまったのであろうか? 着いたり離れたりという状態からほとんど着いたままという状態になっただけではないのか?
 全体的に言えば、快方に向かっているということで喜ばしいことではあるが、「希望の持てる話は信じたい、希望の持てない話は信じたくない」という病気の子を持つ親の心理をベースにしたドクターズトークで、煙に巻かれた感は否めない。
 「『心臓に穴が開いている』と言われるとたいていの人はものすごく驚かれるが、心房中隔欠損症という病気は現代医学ではそんなに恐れる必要はなく、症例も手術例も多く、何よりも完治が期待できる病気なのです。」という説明はまるで洗脳されるかの如く刷り込まれる。そして、「発生の原因は特に無い、自然発生的に100人に一人は心臓に何らかの問題を抱えて生まれてくるものだ」という。これらの説明を3.11以前に聴いていたら鵜呑みにしたことであろう。
 なぜ1週間も経ってからブログに記そうとしているかというと、今朝N病院のドクターからこんなお電話をいただいたからだ。「放射線の影響を心配なされていたご様子なので私なりに調べてみました。福島医大に問い合わせたところ、例年並みの発生数であるという回答を得られたので、息子さんの場合も放射線に無関係のものでしょうから、ご安心ください。」という内容だった。わが家族のことを気に留めて調べてくださったことはたいへんありがたく思うが、ドクターはおそらく解ってはいない、福島市の出生率がどれほど減っているのかということを。
 福島県の4月から6月までの3ヶ月の統計によると、出生率は25%も減少している。http://savechild.net/archives/12358.html (出典元NHKニュース) 12月まで期間を延ばせば減少率はさらに拡大しているであろう。仮に出生率30%減で、先天性心疾患出生数が変わらないということだとすれば、病気の発生率は30%増ということになる。
 そして、私達が心配しているのは息子の病状のことではなく、まさにこの発生率の上昇をいかにして防ぐのか?ということであることもドクターは理解して下さっていないのだ。



長崎大学ゴローバルCOEプログラム
「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」というサイトのQ&Aに下記の文章が、転載させていただく。

 
Q

25歳で妊娠8か月です。妊娠3か月の時、おう吐と食欲不振のため病院で受診し、胃のレントゲン撮影を受けました。今の状態のまま出産しても子供は大丈夫でしょうか。
A
 胎児は放射線に敏感です。被ばくは最小限にとどめて下さい。
 
 医療の現場で、レントゲン撮影時に特に注意しなくてはいけないこととして「女性をみたら妊娠と思え」という戒めの言葉があります。
 この人は妊娠3ヶ月で、すでに被ばくしていますが、結論から言えば、放射線による障害を特に心配しないでよいといえます。
 放射線を被ばくしなくても、一般出産の千人に1~7人の割合で奇形が起きる頻度があります。医師がきめ細かく診察すれば、4%ぐらいには何らかの異常が生まれながらに発見されることを、まず、理解しておいてください。
 つまり、多くの要因(薬剤、タバコ、アルコール、ウイルス感染、内因性遺伝子異常など)によって胎児の異常が起こるため、放射線による障害と断定するためには、かなりの被ばく線量を受けたという事実が必要になります。
 例えば、長崎でも大量の放射線を被ばくした胎児には流産、死産が多く、小頭症などの胎児奇形の頻度が高くなっています。すなわち、胎児が放射線被ばくを受けなければ、流産、死産が4%であったのに対し、放射線被ばくを受ければ23%になりました。

妊婦へのレントゲン撮影における胎児推定被ばく線量
検査の種類胎児の吸収線量(マイクロシーベルト/撮影1回)
胸部撮影<2
腹部撮影170
腰つい撮影350
骨盤計測撮影300~500
胃腸透視250
注腸透視6,500
ぼうこう造影160

 さて、そこで実際のご質問にあった妊婦のレントゲン撮影の際の胎児の被ばく線量は表のように推定されています。危険度は全胎児期間を通じて同じということではありません。例えば、妊娠初期の受精から10日以内であれば出産前死亡が起こります。器官形成期間、すなわち受精から8週間の間では奇形の頻度が増します。すなわち、一般に放射線が妊婦に悪いと言われるのは、この時期のことを指しています。
 一方、受精後8週から出産までの期間では通常の被ばく線量では胎児への危険性は少ないのですが、胎児の放射線感受性は成人より高いため、精神発達の遅れがみられます。
 このように妊娠初期には流産、妊娠2か月までには奇形発生の頻度が高いと言えます。
 医療被ばくの軽減目的で国際放射線防護委員会(ICRP)によって「10日規則」が勧告されていますが、これは、妊娠可能な年齢の女性の下腹部へのエックス線照射は月経開始から10日以内に実施すべきというものです。この根拠は、この間には絶対受精卵が存在しないということです。

 腹痛などでレントゲン撮影を受ける時は、女性自身が生理との関係を常々念頭におくことが大切でしょう。不用意なレントゲン撮影はだれもが避けるべきですし、過剰な放射線恐怖症による人工中絶なども慎むべきだと思います。
 

 12月5日、息子は初めて小児循環器科を受診した。これから主治医となってくださるドクターとの出会いであった。ここまでの経過を順を追って述べておくことにする。

 8月9日、郡山市からS市へ転居。理由は放射線の胎児への影響を考えてのこと。無論、仕事や社会生活上の問題は山ほど存在しているが、子供の成長と被爆積算量は待ってはくれない。このとき既に妊娠7ヶ月であった。
 9月30日、何のまえぶれもなく破水。診断は前期破水、妊娠35週切迫早産のおそれありということで、通っていた近所のO産院に入院したがまもなく、NICU完備の市内のT病院へ転院となった。
 10月3日、妊娠35週と5日だが自然分娩で出産。2768gと低体重児の範疇には入らず安心するが、38週まではNICUに入院となる。
 10月5日、担当医からVSDを告げられる。4mmの穴が開いているという。チェルノブイリ・ハートなのか?ドクターに尋ねると、それは判らない、平常時でも新生児の250~500人に一人の割合で出生するという。
 10月22日、弱かった哺乳力も回復傾向にあるとのことでひとまず退院。自宅養育となる。
 11月22日、1ヶ月検診、体重は3956g。体重増加率が若干低いものの概ね順調な生育状況という。心臓は診ていない。

 そして迎えた12月5日の担当医の初診。エコー検査によると穴の大きさは6mm。膜様部の欠損で、VSDとしては珍しくない例であるとのこと。6mmという大きさの割には肺血流/体血流が1に近い、それは三尖弁の組織の一部が欠損部分を覆っているかららしい。このままの状態なら自然閉鎖も期待できるという。ただし、多呼吸、陥没呼吸、哺乳量低下がないか観察が必要である。また心臓内膜症の不安もゼロではない。

VSD


 チェルノブイリ・ハートについて訊いてみた。ドクターは放射線との関連を調べたことがないので全く判らないと答えた。そしてVSDは100人に一人の確率で発生するとまで・・・。病院を代えた方がいいのかな?と思った瞬間であった。

 この日は最後に、ヒブワクチンを打って帰った。ヒブワクチンについての同意書を読みながら、つまりは「危険性はあるがそれは極めて稀で、それに比べて効能の方がはるかに大きい」だから了承せよって言うことで、これって電力が説明する原発に似ていて、仮に同意のもとでも危険行為は許されないのが社会通例ではないのだろうかと考えてしまった。