本当に使える経営戦略・使えない経営戦略/ぱる出版

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本当に使える経営戦略・使えない経営戦略

タイトル:本当に使える経営戦略・使えない経営戦略
著者:山田 修
発行:ぱる出版

○本の趣旨
『エクセレント・カンパニー』として紹介された企業のその後を
検証した結果ほとんどの会社が倒産や他社に吸収、あるいは
大幅なリストラを余儀なくされていることが分かりました。
検証したところ、経営セオリーには流行があるということ、
人気のあるセオリーでもすべてが正しいとは限らないということ。
有名な戦略セオリーでどんなところが実企業活動に使えるのか、
どんなところが机上の空論なのかを経営者の視点から解説した著書。

○ご紹介したい内容
様々な経営戦略やセオリー、経営ツールなどについて
著者の経験からどういう部分が使えて、どういう部分が
使えないかを解説している。特にブルーオーシャン戦略やゲーム戦略などの
問題点を的確に指摘しており、納得感が非常に高い。
経営ツールがどういう意図で創り出されており、
中小企業に何故向いていないのかについての解説も一読の価値がある。

○本ブログ著者の考察
経営学者の打ち立てた理論は基本的に過去の事例を基に構築されている。
そして自身のたてた仮説を基に適応する企業を
取捨選択していることは否めない。
それに同じデータからも結論が異なることもあるだろう。
絶対の理論何て存在するはずがない。
もちろん経営セオリーや経営戦略を学ぶことは非常に重要であると思うし、
価値があると思うが、それだけでは実ビジネスで成功できるはずがない。
実ビジネスでは全てが特別なもので、どれ一つとして同じものはない。
従業員が違うし、時間軸も違うし、環境も違う。
だからこそそれぞれに適用した戦略を考える必要があり、
それは人間にしかできない付加価値の部分ではないだろうか。