折花?何ですか? | Hanaoyaji オヤジでも花とアロマ好き
実は某ラジオ局から取材があり、

それに答える形で『折花』の考え方をまとめた文章を作成したのでアップします。

1.折花とは

一枚の紙から切って折ることで生まれる、花の形をした紙製ディフューザです。
花のセンター部分のくぼみにアロマオイルを一滴垂らすことで、
香りを手軽に楽しむことが出来ます。

折紙と切り絵の中間的なもので、カットして紙を立体的な花の形にしていきます。
その中には日本的な繊細さやおもてなしのような思いが込められています。


2.折花誕生のきっかけ

事務所を初めて20年以上になりますが、その初期から花の栽培方法やプランターの
開発等をしていました。
(現在は大手マンションメーカーの企画デザインがメインの仕事です)

その中で花の展示会を海外にも何度か見に行っていますが、その際お土産で買って
いたのがアロマオイルです。

3年前ほど前から本格的にアロマの勉強を始め、もっと手軽にアロマを楽しめないかと
常々思っていました。

イヤだったのはオイルがアロマポットは直ぐこびりつくこと、
いったん炊くと下手なオイルでは数日香りが部屋から抜けないことです。

それでもっと手軽に、パーソナルに楽しむ方法が無いかと思ていました。
ムエットの様な紙で可愛い形に出来れば良いと
そこで考え出したのが紙で作った立体的な折花です。

生まれたのは夕食後、晩酌をしながら広告の紙をなにげに切っていた時です。


3.日本文化と繋がることでのプロダクトの魅力

紙を切ること、紙を折ることは、思いを包む、そして贈る日本的な意識が込められています。
『折花』自体は多分、折紙の新しい分野として分類されるのだと思いますが
どこまでいても日本的な魅力や香りがするのだと思っています。

一つ一つ手作りにこだわっているのは、その方が遥かに思いを込め、
伝えられると思っているからです。
(折花ではありませんが、手作りのクリスマスカードを既に30年以上作り続けています。
その多くが友人達のコレクションとして保存されています)


4.アロマと結びついたきっかけ

『折花』はあくまでもアロマを楽しむためのものです。
より手軽に、美しく楽しむために生み出しました。

単なる花であれば、造花でもっと精巧なものや美しいものが多くありますが、
あくまでアロマを楽しむ、一枚の紙で手作り出来ることが大切なのだと思ってます。


5.何か素敵なストーリーのある折花はありますか

代官山のツタヤ二階にあるバーラウンジのAnjinで企画書を書いているとき、
iPadで折花の画像を流していたら、隣に座っていたアメリカ人が『何ですか、?』と

折花の説明をして、折花を幾つかプレゼント、最後に桜の形の折花をプレゼントしたら、
『娘の名前はさくらです』とiPhonの子供の画像を見せてくれました。

ニューヨークに来た時は連絡してくれとも(ただし私の英語力が弱いのでどこまで正確か)
名刺交換をしたら、この方はシティーバンクのゼナラルの何とか
(シティーバンクに勤める友人に聞いたら、とっても偉い人ですとのこと)でした。


5.どんな風にライフスタイルに取り込みたい

生花のアレンジを楽しむように、手軽に枕元やモニターの前に気分に合わせて使って
頂ければと思っています。

折花の良いところは、生花が枯れるように、使って行くと汚れて、
色褪もせるし、湿気に当たると折りが崩れたりします。
本来は製品としての欠点なのですが、儚さこそがある意味生花の本質だと思っています。
(折花もそうです)

パーティーや結婚式の時の席次の上に載せておいたり、カードの中に入れておいたり
使い方は色々とあります。
祝いの席に使って頂くとより良いのかと思っています。




まあこんな感じで、自分の中で再度『折花』を考え直す良いきっかけになりました。

(・∀・)