続・帰国枠入試の真実 | OBSN | アメリカで勝負を挑んでいる人たちのブログ

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はい。教育担当のOkaです。


今回は、中学受験・高校受験・大学受験の難易度についてです。


駐在員の方にとって帰国時期は会社の都合によって長くなったり短くなったり(最近では3ヶ月で帰任になった方がいました。。。)だと思いますが、もし、万が一帰国時期の希望を出せるのでしたら参考にしてください。


ずばり、結論から申し上げますと(この前もこれだったな。)


中学受験⇒高校受験⇒大学受験


の順で易化していくのですが、その理由としては次のことが考えられます。


(1)中高一貫教育による大学受験の合格率をアピールしたい私立中学は成績が優秀な生徒にしか興味がない。なお、中学校は義務教育であるため、私立校が受け入れなくても受け皿があるわけですから、安心して不合格にできます。


(2)中学入試で英語を課す学校は少数だが、高校受験では英語を含めた3科ないし5科の学科試験が一般的です。(なお、一般受験では5科でも帰国枠は3科に科目負担を減らしてくれる学校も割とあります。)ですから、国語で失敗しても数学と英語で得点を稼げば合格を勝ち取ることができます。ただし、英語はコミュニケーション能力ではなく、あくまでも文法的な知識を問われるので要対策です。もちろん、この時点でも大学合格実績を意識して生徒を選抜するに決まっています。(そのための学科試験ですビックリマーク


(3)現在「大学」と名の付く施設は700校程度あります。また、世間で騒がれているように、受験人口と700校の大学の募集人口がほぼ同数で「大学全入時代」(実際には人気のある学校の競争になんら影響は出ていませんけど)が到来しています。さらに国立大学も独立法人化したことで、私立並みに生徒獲得にせっせと営業しなければいけない時代です。学校を選ばなければ、地方の国立のように定員割れしている人気のない大学(ごめんなさいあせる)にすんなり合格できる確率は、、、まぁこれ以上は言わなくてもいいですよね。


まぁ一言でまとめると、悲しいかな「大学の合格がゴール」という図式になっているということです。他にも理由はありますが、これだけでも大学受験が一番合格しやすいことが十分理解できるでしょう(難関大学は除きます)。しかし、ここまでは「入り口」の話です。さすがに世の中そんなに甘くないもので、単位をとれなければ折角入学しても、卒業ができません。現地の数学が良くできても、日本の数学ができないために苦戦している理系の学生は山ほどいます。中途退学などという結果にならないように、進学後のことを意識して勉強しましょう!!