11/4 ワールドカップ女子バレー | 加賀男児(かがおのこ)の江戸滞在記

加賀男児(かがおのこ)の江戸滞在記

金沢生まれ。この冬から久しぶりに東京に住むことに。①石川県人から見た東京、②石川に関係のある人を綴っていきます。

<今回の江戸:東京体育館 3>


女子バレーボールのワールドカップ を見てきました。
毎回オリンピックの前年に開催されています。
オリンピック、世界選手権(世界バレー)
とともに3大大会の一つとされています。
この3大大会の他にワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)
という大会があります。


4年に一度の大会が4つあるわけですから毎年世界一が決まります。
順番としては五輪→グラチャン→世界バレー→
ワールドカップ→五輪という順番ですね。

この4大会の他に男子はワールドリーグ
女子はワールドグランプリ という大会が毎年開催されており、
これらも入れると1年に2回、世界一が決まります。

サッカーが4年に1度、ワールドカップで世界一を決める間に
バレーボールは8回世界一が決まるわけですね。


バレーボールのワールドカップはここ30年、毎回
日本で開催されています。
日本でサッカーが根付くまではワールドカップと言えば
バレーボールのことでしたね。


ここ一年、色々なスポーツを見ましたが、チケットの
取りにくさでいえば、バレーボールの国際大会は
最も難しかったです。
数か月前から狙いをつけておかなければ取れません。

しかもワールドカップはジャリ、いやジャニタレが
必ず出てきて歌を歌うことになっているので
それを見に来る女子小学生、中学生、高校生との
争奪戦です。
ここ10年くらい、V6NEWS とジャニタレがテーマ曲を
歌っており、今回もHey!Say!JUMP という子たちが
歌っています。
スポーツ大会なんだかジャニーズのアイドル
売り出し番組なんだか。


体育館の中は殆ど女性!てか女の子。
しかも間違いなく僕が今まで見たスポーツの中で
一番平均年齢が低そうです。
僕の前に座っていたのは家族づれ。
40代のお父さん、お母さん、ミドルティーンの
長女(?)、ローティーンの次女(?)、
と次女の友人3人という編成。
勿論、女の子たちはジャニタレの団扇を
持ってました。

あー来るんじゃなかった。明らかに場違いな
感じです。ジャニタレのコンサートに来た
十代の女の子の間に放り込まれたヤロー1匹という感じ。


1日3試合が行われるのですが、日本のゲームが
始まる第3試合までは体育館もガラガラです。
そして第3試合、日本vs.セルビアが行われる前には
応援練習をさせられ、Hey!Say!JUMPの歌を聞かされました。


対戦相手のセルビアはつい最近まで全く
バレーボールに関しては無名でした。
しかし、去年の世界バレーで大ブレイク。
参加国中最下位のランキングながら、あれよ
あれよと勝ち進み、銅メダルを獲得しました。
今回のワールドカップでもポーランド、オランダ
という強豪国を破り、ヨーロッパ準優勝を勝ち取り
出場してきました。


ゲームの方はセルビアが2セットを連取。
196cmのヨバナ・ブラコチェビッチ選手、
194cmのエレーナ・ニコリッチ選手 の高さの
壁を全く日本は崩せません。
セルビアのスパイクは日本のブロックの上を
通って行くし、エース栗原恵選手 のオープン攻撃も
次々と止められます。
ニコリッチ選手は日本の東レ・アローズ でプレー経験が
あり、今シーズンも武富士バンブー でプレーする
ことが決まっています。日本の選手の
癖は熟知していたかもしれませんね。


全然勝ち目ね~。ストレート負けかあ?
と思っていた第3セット。
流れが変わったのは大山加奈選手 が投入された直後でした。
今まで好き放題打たれていたセルビアの
スパイクを日本のブロックが止め始めました。

そこからは高さで劣る日本の高速バレーが
機能しはじめます。
セッターのキャプテン竹下”テン”佳江選手
トスワークが冴えます!
荒木絵理香選手 のAクイックが、
木村沙織選手 のライト攻撃が、
高橋”シン”みゆき選手 の素早いレフトからのスパイクが、
次々とセルビア・コートに突き刺さります。

もう完全に日本ペースです。


負け試合だと思っていた観客も大熱狂!
前に座っていた家族連れもお母さんが大興奮!
「レッツゴー日本!}、「日本頑張れ~!!」
と声をからしての応援。
僕も、ついさっきまで来るんじゃなかったって
思ってたのに、段々ヒートアップしてきました。
結局、第3セットは日本が取りました!


第4セットも日本が流れを持続、日本ペースで
進んでいきます。
日本とセルビアは去年の世界バレーでも対戦し、
セルビアが2セットを先取しながら、その後
日本が3セットを連取し、逆転勝利を収めました。
その悪夢がセルビア選手たちに
思い起こされていたかもしれません。
また1万人の観衆に囲まれたアウェーという
こともあったのかかなり硬くなっていました。
観客もここまで来ると、逆転勝利を期待し、
ボルテージが上がります。


ブロックの上を通されるセルビアの攻撃も
リベロの佐野優子選手が好レシーブを連発!
そして得点は22-16!
このセットも日本が取ったも同然!
ファイナルセットに期待を持たせます。全日本女子。
これはホントに世界バレーの再現なるかも~。


しかし、ここでセルビアはサーバーに
イバナ・ネーショビッチ選手を投入。
強烈なジャンプサーブを連発。
日本レシーブが乱れます。
そして、結局アジャストすることができず、
なんとあと一歩の所でセルビアの猛追を
受け、デュースにもつれ込みます。

結局セルビアに傾いた流れを変えることは
できず、逆転でこのセットはセルビアが取り、
ゲームセット。
セルビアは凄い喜びようでした。


全日本女子は3-1で敗れてしまいました。
うーん、惜しかった!もうちょっとだったのに。

いや面白かったです、バレーボール。
熱狂しました。


気になったのはやっぱ日本のサイズ。
セッター竹下159cm、レフト高橋170cm、
この全日本女子に欠かせない2選手。
しかし、同時にコートにいると、
どうもブロックが・・・。


けど全日本女子には頑張って北京への切符を
手に入れてほしいですね。