牛乳は本当に骨を強くし、骨粗しょう症を予防するのか!? | オーラルウェルネスのブログ

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牛乳』に対してどんなイメージがありますか?

最近では、牛乳は牛の赤ちゃんのためのミルクなのだから、人間が、しかも大人が飲むのはおかしいという認識もだいぶ浸透してきたように思います。

牛には抗生剤入りの飼料が与えられ、ホルモン付けという印象もあります。
また、牛乳に含まれるカゼインがアレルギーの原因であったりします。
しかし、いまだに、牛乳はカルシウムが多くふくまれている食品として推奨するドクターや栄養士の方々がいるのも事実です。

では、実際のところはどうなのでしょうか?

栄養療法の細胞学的観点から、カルシウムについて紐解いていきたいと思います。

 

Unknown

 

『カルシウム・パラドックス(逆説)』
という言葉を聞いたことがありますか?

アメリカ、ニュージーランド、スウェーデンなど、カルシウム摂取量の多い国ほど、
骨粗しょう症の発症頻度が高いことを示す時にも使いますが、
なぜこういうことが起きるのでしょう?


ここでは、以下の点を挙げてみました。

*牛乳を飲むほど、骨粗しょう症が増える!
*カルシウムが過剰に脳に沈着すると、アルツハイマーに、
 血管に過剰に沈着すると、動脈硬化に、
 腎臓でシュウ酸やリン酸とくっつき、腎臓結石に
これらは、カルシウムの過剰摂取ではなく、カルシウム不足で起こる!

 

一見矛盾しているように見えますね。
これがカルシウム・パラドックスと言われる所以です。

 

カルシウム(Ca)
 約99%は骨や歯に蓄えられていて、Caの貯蔵庫になっています。残り1%は細胞内や血液に分布して、ホルモン、神経伝達物質などのシグナル伝達や筋収縮等にかかわっています。そして、Caで最も重要なことは、

細胞内:細胞外=1:10000という割合で存在しているということです。

この割合が保たれることによって、身体の様々な機能が正常に働くように調節されているのです。

 

しかし、カルシウム摂取が不足すると副甲状腺ホルモンが分泌され、
骨からカルシウムが動員され、血液中(細胞外)のCa濃度を一定に維持
しようと調整します。
これは、生命維持のための素晴らしい仕組みですが、
カルシウム不足が慢性的にあると、副甲状腺ホルモンが絶えず分泌され
骨から過剰にCaが溶け、細胞内にCaイオンが入りやすくなります。
その余分なCaが血管や脳など、通常はCaが存在しないところにまで入り混み、
その結果、骨粗しょう症となり、Ca不足なのに、動脈硬化、アルツハイマー、腎臓結石になるのです。

 

だからといって、カルシウムを牛乳やサプリなどで多く摂取すればいいかというと、そうではないので注意してください。そのことは、牛乳との関わりも含め、次回以降お伝えします。