今朝の朝日新聞。

よしもとばななさんが語る「仕事力」。

めちゃくちゃに恋愛したり、挫折したり、スポーツの部活でやっと手にしたポジションを奪われたり、時にはいじめられたり。そういう目にあって、自分の内側に入ってしまい、「うちの子は1ヶ月も部屋から出てこないの」と親が心配するみたいなことがないと、結局人間は大人になれないと思います。私たちは、どこかで徹底して自分と向き合う時期がどうしても必要だから。


苦悩や挫折、それも人と人との間で起こる「マイナス体験」

というのはとても重要ですね。僕もそう思います。





同じ紙面に「あの夏」というタイトルの

甲子園の名勝負を振り返る記事がありました。

1979年夏のあの有名な「簑島対星陵」の3回戦です。

僕は高校1年生でした。

高校野球を観ていて、あんなに感動し、熱くなった試合は

後にも先にもない・・・。


加藤はしかし、捕球体制に入った瞬間、尻餅をつくように転倒してしまう。
1979年8月16日、時刻は間もなく、午後7時半になろうとしていた。
・・・(中略)・・・
さらにその4球後、同点本塁打が飛び出すとは。・・・(「中略)・・・
この転倒が、加藤を長く苦しめることになる。


確かに苦しい体験でしょう。まさに自分を責めてしまいます。


ちなみに、数年前に雑誌の取材で加藤さんは次のように

語ったそうです。


「一つだけ、ずっと気になっていることがある。堅田(エース)に謝ってないんよ。時間が経つにつれ、『ごめん』と言えんくなった。」


そして、その記者が堅田にそのことを伝えた時の

エピソードがこれまた素敵なのです。


「おれがホームランを打たれなかったら、加藤は苦しまなくてもよかった。おれの方こそ、ずっと謝りたいと思っていたんだ」
加藤は「それを聞いて、泣きそうになった」という。





いやあ、今観てもゾクゾクしますね。

感動します。

挫折や失敗や、そういう苦しいことがあるからこそ

人の想いや優しさがわかる。

そのお蔭で自分も他人に優しくなれるのでしょう。

人との絆を体感する、

若いときにそういう体験をすることは

とても大切なことだとあらためて思いました。





さて、今夜から気仙沼です。

東京は春っぽい感じですが、向うはどうなんでしょう?

寒いかな・・・。



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