米株式市場はいつまで続く・・・ | 増田丞美のオプション塾ブログ

米株式市場はいつまで続く・・・

 昨夜はアジア杯日本ー韓国戦で米株式市場の寄付からしばらくはマーケットに集中できなかった。前半戦が終る頃にNY証券取引所の取引が始まった。その後後半戦、延長戦と続き、横目でマーケットの動きを映すモニター画面を見ながら、この間はサッカー観戦に神経が行っていた。マーケットに手中し始めたのは日本が延長線の後のPK戦で韓国を制してからだ。いい試合だった。韓国の方々には申し訳ないが、日本人である私はやはり自分の中のナショナリズムが働く。過去5戦連続して日本は韓国に負けているので、今回はやった!という気持ちで気分よくマーケットに戻っていけた。

 高値圏から急落して始まった米株式市場は結局値を戻して終わった。1日が終われば前日比若干のプラスでボラティリティも減少していた。オプションプレーヤーとしての私はマーケットが高値圏が崩れるのをいつも待ち構えている。ボラティリティが上がるので稼ぎ時なのだ。だが、同時に、このような局面では2つのことを考える。もちろん、これは株式マーケットに参加しているトレーダーならオプションプレーヤーでなくとも考えることだろう。一つには、今度こそ「これが天井か?」、もう一つは、「単なる押し目か?」ということだ。私は数量的、あるいは機械的、すなわち、ある一定の法則に基づいて判断しているわけではない。経験から来る「カン」みたいなもので判断して行動をおこす。えっ!と思われるかもしれない。だが、過去なんどもうまく行っているので天井圏からの崩れをオプションで仕掛ける技には自信をもっている。マーケットが強いときは天上圏でマーケット参加者が臆病にも似た慎重な行動を取る。だから、利食いによる売りが先行しがちでマーケットは押しを形成して戻る。そして、上昇トレンドが継続しているときはこの押しの時間が短い。もう一つの着眼点はボラティリティである。ボラティリティはしばしば原市場に先行して動く。マーケットが急落する前にボラティリティが警告を発することがあるのでよく観察する必要がある。

 株式市場はまだ強さを保っている。これがどこまで続くかはわからない。どんなに強くとも天まで届くことはない、というのはウォーレン・バフェット氏の言葉である。彼の英語を直訳すると「天まで」ではなく「空まで」ということだが・・。