さなて蕎麦収穫祭 | 大淀町・梨花のブログ

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 平成22年11月28日(日)大淀町佐名伝にある佐名伝公民館で『さなて蕎麦収穫祭』が行われました。このイベントは「さなて村づくりの会」が企画したもので、今年で8回目(8年目)になります。
 この「さなて村づくりの会」は、放置されていた田畑を利用し、花や蕎麦を植えて明るい町づくりに取り組んでいる団体で、会員は約25名です。今日は会員16名とその家族が協力しイベントを主催しています。

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 会場についてまず目についたのが「さなて」と書かれた迫力ある垂れ幕です。これは開催当初から8年間にわたって使用されているそうです。入り口にはかわいらしいかかしがお出迎えしてくれます。このかかしは、女性会員の方と大淀町の図書館のボランティアの方5名が2ヶ月かけて作成したものです。

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 会場の表では佐名伝の地元産品の販売をしています。新鮮野菜、蕎麦やこんにゃく、梨、その他果物を使ったアイデア商品(ジャムや乾燥チップス等)が沢山ありました。
その中で特に珍しいと思ったものを紹介させていただきます。

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 まずは「梨あめ」。梨からは想像できない黒っぽい茶褐色の見た目。梨の栄養がギュッと凝縮されたエキスで、喉に良いそうです。味は「なち黒」や「黒糖」に似た味でした。
 そして「そば餅」。白餅のようにのびないけれど、甘みがあり焼いて食べると美味しいとのことです。

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 そば粉は2種類販売されており、「そば打ち用」と「そば餅用」がありました。そこで、そば粉豆知識を教えていただきました。そば粉には「○番粉」というのがあり、1番粉は真っ白で味はなく打ち粉に、2・3番粉は少し灰色で蕎麦打ちに、4番粉以降は灰色で粒が少し大きめでそば餅に適しているとのことです。味は数が多くなる程に味が濃くなり、そば餅に使用する4番粉以降のそば粉は非常に味が濃く甘くて美味しいそうです。
 それでは、いざメインイベントの「蕎麦打ち体験」へ。

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 会場内は「さなて村づくりの会」の取り組み内容を紹介したボードが展示され、試食場所と蕎麦打ち実践場所が設けられていました。
 参加者は大淀町内の方は少なく、真美が丘や橿原市、近くでも吉野町などほうぼうから来ています。そして、ご夫婦の参加が目立ちました。
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そして、蕎麦打ちは時間勝負で、さらに水分量やコネ具合等々で大きく味が変わるとのことです。実際に蕎麦打ちをさせて頂きました。蕎麦の良い香りに包まれながらこねて伸ばして・・・簡単そうに見えて大変でした。

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蕎麦を切る作業では通常の包丁と仕様も使用方法も違うので、上から押さえるだけなのに切り応えのある蕎麦と少し重めの包丁に腕が疲れました。
 端の方の蕎麦は「きし麺」みたいになってしまいましたが、なんとか完成。蕎麦作りは力が弱いとキツイ作業だけど、とても楽しかったです。

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 その後、完成した蕎麦を直ぐに調理していただき、ざる蕎麦として試食させていただきました。太さが均一ではないので茹でむらはありましたが、やっぱり自分で作った蕎麦は美味しいです。蕎麦湯もいただき完食。
 今年の蕎麦は猛暑の影響で豊作な上に、実もギッシリつまっており、コシもしっかりしていて美味しい蕎麦だそうです。

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 体験は10組限定で11時に終了し、12時からは新蕎麦の試食会を催されます。1食100円の蕎麦(限定150食程)は毎年大人気で、10時すぎには試食会の予約、整理番号をもらいに並ぶ人も増えてきます。
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 試食会のために、村づくりの会の方が蕎麦打ち体験終了後に一人6~7コネの蕎麦作りを慣れた手つきで作ります。
 皆さま男性で、手際よくドンドン作っていらっしゃる様は圧巻。蕎麦作りの大変さを実感した直後なので、すごさを肌で感じました。
「さなて村づくりの会」の皆さまはとても明るく活発で気さくな方ばかりです。こんな素敵な方たちだからこそ、こんないに良い雰囲気のイベントが企画されるのだなと実感しました。