ゆうべ来られたお客さんは、女性だった。

 

彼女のように、

何かいいことがないか、

と期待してこられる人は、よくある。

 

運勢は、

向こうからやってくるのを待つのか、

それとも、

こちらから動いて、

つかみ取るのか。

 

 

このような丸型のテーブルが占いにはよい。私もしっかりした丸テーブルを使っている。

 

実は、易経には

そのどちらも書いてある。

 

待つ場合は、

たとえば、

「観(かん)」には、

鳥になったように

状況をよく観察してから

行動しなさい。

 

「需(じゅ)」には、

まだ待っていなさい、

とか、

今はまだ出発の準備だけをしていなさい、

とか、

出発に失敗して泥の中で待つことになるが、

我慢しなさい、

などと書いてある。

 

こちらから行動する場合も多い。

 

「臨(りん)」には、

考える暇などない、早く行きなさい。

 

「晋(しん)」は、

まったく「進め進め」と

進軍ラッパを吹いて進めさせてくれるよう。

 

「師(し)」は、

思い切りけんかしてもいいぞ、

という雰囲気。

 

全体として、進め進め、やってみろ、

の口調が多い。

 

数千年前でも、

いかに臆病で、

ぐずぐずする人が多かったか、わかる。

だから、

頑張ってやりましょう、

やれば、

こんないい運勢が待っているよ、

と、易が教えてくれるのだ。

 

トレラーを郊外において占いの店を開いている。

 

<今の運勢>

「未済」・・まだ終わっていない。

終えるべきことをちゃんと片付けなさい。

元通りにしておきなさい。