2015年05月11日

連載小説 『野の球』

テーマ:連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

金地が食べようとしたパンを七星が捨てた!


INNING.32 『引キ継ガレシ機械』


  自らのノートPCを開くと、ものすごい速さでマウスをクリックしまくる橋本。
  幾重にもなったセキュリティの網を橋本の愛機「舞姫」が突破していく。
  画面内を変な鳥が飛び回ると、次々と「クリアー」の文字が表示される。

修斗「そう!これが橋本の特殊能力
    〝引き継がれし機械〟<ファザーズ・コンピューター>!
    磨き上げたハッキングの技術で各国の中枢機関の情報を盗み続け
    いまや伝説のウィザード級ハッカー「剛力ちゃん大大大好き」として
    知られることとなった橋本だが、その正体を知るのは本人と家族、
    そして俺のみ。
    今はまだ他のメンバーには言えないが、この力、
    真・野球部のために活かしてもらうぜ!」

  カチリ、とトドメのクリックをする橋本。
橋本「…コンプリート!あとは仕上げをごろうじろ。
    ホワイトハウスのレンジをチンすることだって可能だよ」
修斗「それじゃあ頼む」
  そう言われると橋本はマウスをダブルクリックする。


  ピーンポーンパーンポーン♪
放送「3年1組の…獣ヶ崎(けものがさき)……
    マンドラゴラ…と…トカゲのしっぽ…を持って…職員室に…来い」

ビースト「何じゃ?校長の呼び出しか?まいったのう。勝負はお預けじゃ!」
猫黒「……」
  ビーストはマウンドを降り、職員室へと走って行った。

修斗「砲丸バカがまんまと騙されたな。あれは一体どうやったんだ?」
橋本「これまでのデータから校長の声を抽出、それから学校の
    マザーコンピューターに侵入して放送を操ったのさ。ちょろいもんだよ」
修斗「やるな!…そう。相手ピッチャーの豪速球が打てないのなら、
    そのピッチャーにいなくなってもらえばいいという「元を断つ」作戦!
    …で、次に出てきたピッチャーは何の競技の奴なんだ?」
  2番手のピッチャーがマウンド上で肩を鳴らし始めている。

橋本「あぁ。あれはノヴァ先輩だね。
    あの人は特に何の競技もしてないけど部活に来てる人だよ。
    本名は野田だよ」
修斗「それなら何とかなるかもしれないな」

  カキーン!

  ノヴァの投げた初球を、猫黒が適当に振ったバットが捕らえた。
  ホームラン!
  真・野球部がついに同点に追いついた!

つづく


振り出しに戻ったvs陸上部戦!果たして勝負の行方は!?


作者コメント:野の球を みんな読んだら ストライク! 【野の球川柳No.01】

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2012年02月02日

連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

マグナム7は競歩能力者だった!


INNING.31 『購買名物コケモモジャムパン』


  競歩――

  スピードを競い合う陸上競技の中で唯一、走ることが禁じられている競技。

  水泳におけるバタフライと同様に

  日常生活においては全く必要性の無い能力を身に付ける。

  だったら走ればいい。


修斗「競歩だと!その前にさっき言ってた柱って何だ?」

中田「言ってない」

マグナム7「そう。察しの通り俺は競歩能力者だ。

       走る能力を捨て、その分の速さも競歩に回したことで

       常人には及びもつかない程の速さで歩くことができる」

賢沢「それで、『走らない』というわけでプリンスか」

マグナム7「そういうことだな」

修斗「くそっ!」


  次に打席に来たのはビースト。バットをブンブン振り回している。

修斗「ビーストさんよぉ、なかなか陸上部もやるじゃねぇか!」

ビースト「そうだろう。ガーハハハ!」


修斗「さて、無駄話はこれくらいにして。行くぜっ!ストレート!」


  バヒューーン


中田「走った!…いや、歩いた!」

修斗「あいつはさっきから何を言ってるんだ?」

  そう言いながら中田の方を向くと、

  1塁ランナーもといウォーカーのマグナム7が

  2塁へ向けてスタートを切っていた。

修斗「何!?歩いたままで盗塁もするってのか!?」


  スポッ。ボールをキャッチした賢沢が

賢沢「そこまでナメられてたまるかでプリンス!」

  慌てて2塁へとボールを投げる。


  しかし、セーフ!盗塁成功!


マグナム7「俺の徒歩はそこら辺の連中の全力疾走の何倍も速いんだ」

修斗「くそっ!」

  またも急激なピンチに見舞われる。

ビースト「どうだ?陸上部の力は野球でも結構通用するだろ?」

  そう言っていたビーストだったが、

  砲丸投げをバッティングで活かすことはできず簡単に三振に終わった。

  チェンジ。


―2回裏―

  投球練習でバンバン豪速球を投げるビースト「ガーハハー!」

  それを見ながら腕組みで考えを巡らす修斗。

修斗「何とかあの豪速球を攻略しないことには勝ち目がない」


  一方、修斗の横では金地が七星にカバンの中を見せながら話している。

金地「ぶちょー。後で食べようと買った購買名物コケモモジャムパンに

    アリがたかって、はらってもはらってもキリがないんです」

七星「…そういうのは元を断たないとダメよ」

  購買名物コケモモジャムパンを取り、ポイッとゴミ箱へ投げ捨てる。

金地「あぁ!」


修斗「元を断つ…はっ!その手があったか」

  何かに気づき目を輝かせる修斗。


修斗「橋本!来い!」

橋本「何?」

修斗「ヒソヒソヒソヒソヒソ」

  耳打つ修斗。

橋本「なるほど!元を断つわけだね!」

修斗「あぁ。頼むぜ」

つづく


行け!元を断て修斗!


作者コメント:最近、長風呂にハマっています。野の球もそこで考えたり。

  汗をダラダラかきながら考えてるので野球部員たちと同じ気持ちになれます。


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2012年01月27日

連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

ビーストの豪速球にジャク商打線は手も足も出なかった。


INNING.30 『与ヘラレシハンデ』


修斗「ぐぅ…。何かヤツの弱点を見つけなくては…」


  そうこうしているうちにM、パンドラが三振に終わり2アウト。

  続いて現れたのはマグナム7。

修斗「こいつの種目は、いまだ謎だったな」


修斗「おい!」

マグナム7「何だ?」

修斗「お前は何の種目をやってるんだ?」

マグナム7「そうか。俺が入ったときにはもうあの元陸上部はいなかったか…

     残念だが、自らの種目・能力を知られることは即、死につながるこの世界。

    そうやすやすと教えるわけにはいかない」

修斗「くそっ!」

マグナム7「そうだな。じゃあ少しだけハンデをやろう」

修斗「何ッ!?」

マグナム7「俺はこの試合で『走らない』」

修斗「!?」


  一人思い悩む修斗。

修斗「どういうことだ?走るしか能がない陸上部のくせに走らないだと?

    何か罠があるのか?」


修斗「タイム!」

  マウンドに集まるジャク商ナイン。


修斗「おい、橋本。一体どういうことだと思う?」

橋本「なんだろう。1点リードしてる余裕なのか、

    僕らが素人だと思って舐めているのか」

修斗「そうか。いずれにせよ、おそるるに足らずということだな」

  全員がうなずく。

修斗「よし!散れ!」

  各々のポジションへと散っていく。


マグナム7「会議は終わったか?」

修斗「あぁ。舐めやがって」

マグナム7「ん?そんなつもりはないんだがな」

修斗「うるせぇ!行くぜっ!ストレート!」


  バヒューーン


  マグナム7がバントの構えに変わる。

修斗「またバントか?いくら陸上部でも

    走らない奴にセーフになられてたまるかよ!」


  一方そのとき、ライトエリアでは中田が思考を巡らせていた。

中田「なぜあいつはハンデを…?『走らない』…?

    『駆けない』『ダッシュらない』という言葉でも良かったはずだ。

    それなのに『走らない』という言葉を選んだ。その意味は?

    走らない……はしらない……柱無い……!?」

  慌てて全員に向けて叫ぶ。

中田「柱!柱だー!」



  コツン。

  バントされたボールを修斗が拾う。


修斗「柱?まぁいい。これで3アウトチェンジ…何ッ!?」

  ボールを1塁へと投げようとした修斗だったが

  既にマグナム7が猛スピードで駆け抜けて…否!歩き抜けていた。


修斗「あ、あれは…?」

賢沢「おそらく…競歩でプリンス」


中田「違った!」

つづく


現れたのは競歩能力者!果たして倒せるのか!?


作者コメント:記念の30話目は、書くのが久しぶりすぎて型を忘れていました。


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2011年08月13日

連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

陸上部のビースト部長は砲丸投げ選手だから豪速球を投げた。


INNING.29 『砲丸投ゲノ力』


  ビーストの放った豪速球に言葉を失うジャク商ナイン。


修斗「クソッ!あんな球、素人の橋本には打てない…」

  バッターボックスの中で足の震えを抑えきれない橋本。

ビースト「ガハハ!どんどん行くぞ!」

  再びビーストが砲丸投げの構えを始めると、ベンチの修斗が叫んだ。

修斗「ファーボールだ!ファーボールを狙え!」

橋本「ファー…ボール?」

修斗「そうだ!砲丸投げの投げ方は、一度後ろを向くことで

    キャッチャーから完全に目を離してしまうところが弱点だ!

    コントロールしづらいから、振らずにファーボールになるのを待つんだ!」

橋本「わかった!」


  陸上部側のベンチからカッティング・スティールボードが言う。

カッ「フフフ…そううまく行きますかね?」

修斗「何だと!?」


ビースト「ガハハー!」

  ズバーン!!

  ビーストの2投目もストライクゾーンのど真ん中を射抜いた。

ロンドン「ストラーイク!」

修斗「まさか!」


ビースト「ガハハハハ!砲丸投げの練習では、前に投げた砲丸がある所に

      砲丸をぶつけて砕いていくコントロールトレーニングがあるんじゃい。

      わしはそれが大得意でな。

      砲丸投げより軽く距離も短い、野球でストライクを取ることなど

      お茶の子さいさいじゃ!」


修斗「何てことだ。

    …そうだ!橋本!お前もバントを使え!

    元陸上部の脚を活かすんだ!」

橋本「わかった!」

カッ「フフフ…そううまく行きますかね?」

修斗「何だと!?」


  先ほど陸上部のフレイムが見せたように、バットを横に倒し

  ストライクゾーンに合わせる橋本。

ビースト「ガーハハー!」

  3投目を投じる。ギューン

修斗「よし!ピッタリの位置だ!」


  バキッ!

修斗「何ッ!?」

  ビーストの投げた球はバットをへし折り、そのままミットに吸い込まれた。

ロンドン「アウトー!」


ビースト「これが砲丸投げの力じゃい!ガハハーハ ハーハハ!」

修斗「ぐぅ…」

橋本「ごめん」 ベンチへ帰ってくる橋本。


  そして、続く2番・3番の林兄弟もずぶの素人であるため手も足も出ず、

  初回の真・野球部の攻撃は終了したのであった。

修斗「ぐぅ…」

つづく


圧倒的な力の差!一体どうすれば勝てるのか!?


作者コメント:ほんと暑くて家から出たくない。

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2011年06月12日

連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

コングがウオー!ウオー!言ってたら1点入った。


INNING.28 『攻撃ガ始マル』


  背面跳び――

  設置された棒を飛び越え、その高さを競い合う競技「走り高跳び」で

  用いられる跳法の一つ。

  棒に対し背中を向けて飛び越えるという極めてテクニカルな跳法のため、

  通常人には決して真似することができない。

  毎年、十分な修行を積まずに挑戦し命を落とす者が

  数万人にも上ると言われている。


修斗「背面跳びだって!?」

橋本「そうだよ」

賢沢「面目ないでプリンス。知ってはいたでプリンスが…」


フレイム「ふっふっふ。実際に使う人間を見るのは初めてか?」

  豪快なバックドロップをくらったような体勢で

  首から上が地面に突き刺さったままのフレイムが言う。

修斗「くそ!まだ1点取られただけだろ!勝負はここからだ!」

ビースト「ガハハハ!まだわからんのか?」

修斗「何がだ!」

ビースト「このグラウンドのある場所は空中でも水中でもなく陸上。

      すなわち、我々陸上部のテリトリーということだ!」

真・野球部全員「ハッ!」

  愕然とするナイン。


修斗「くっ…」

賢沢「待つでプリンス!ボールは空中を飛んでるから陸上じゃないでプリンス!」

ビースト「ガーッハッハ!これは一本とられたな!」

  そうこうしているうちに5番のデス・キラーが三振し陸上部の攻撃は終わる。


修斗「チェンジだー!」

林(兄)「わー!」

中田「イェーィ!イェーィ!」

  駆け足でベンチへ帰ってくるジャク商ナイン。


―ベンチ―

修斗「よし、今のうちに相手の情報をまとめておこう。

    こっちには都合よく元陸上部の橋本がいるしな」

橋本「うん。今の攻撃で分かったと思うけど、

    陸上部は入部試験で100m走10秒台が要求されるから

    足は全員きわめて俊足だよ。

    それでフレイム先輩は走り高跳び、コング先輩はハンマー投げの選手」

中田「なるほど」

橋本「あとは、キャッチャーのロンドン先輩が円盤投げ。

    セカンドのゼウス先輩がマラソン。外野の3人は全員ヤリ投げのスタメン。

    ショートのマグナム7って人は…僕がいたときにはいなかったなぁ。

    それとピッチャーのビースト部長は…」

  それぞれの選手を指しながら話していた橋本が止まる。

修斗「どうしたんだ?」

橋本「部長は…砲丸投げの高校記録保持者なんだ…」

修斗「…!」

  修斗の頬を一筋の汗が流れる。


修斗「面白いじゃねぇか!それぐらい打てなきゃ甲子園には行けねぇよ!」

林(兄)「そうだな」

橋本「それじゃ行ってくるね」

修斗「おう!」

金地「がんばってー」

  橋本がバッターボックスに入る。


ビースト「ほう。お前からか、オイヌキIIメン」

橋本「部長。僕はもうオイヌキIIメンじゃありません。橋本です」

ビースト「ガハハ!そうだったな。

      ではこちらも遠慮なく本気で投げさせてもらうぞ」

  そう言うとボールをアゴの横に持ち上げ、バッターに背中を向ける。

  そう。これが砲丸投げのフォームである。


ビースト「うぉら!」

  ズバーン!!

  ビーストが反転するとものすごい豪速球が放たれた。

ロンドン「ストラーイク!」


修斗「!!」

  真・野球部ベンチが沈黙に包まれる。


ビースト「球が軽すぎて投げごたえがないわい」

つづく


ビーストの豪速球!真・野球部は打つことができるのか!


作者コメント:先日いつものようにTVで野球を見ていたら、急に審判が

        カメラにお尻を向けたので、セクシーアピールかよ!KARAかよ!と

        思ったら、ホームベースを掃除してただけでした。紛らわしいわ!

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2010年05月17日

連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

キャッチャー賢沢の能力〝青竜の白目〟が明らかに!


INNING.27 『コング降臨』


―1回表―

  ノーアウト2塁。ランナー:フレイム


  ロンドンがブンッ!

賢沢「ストラーイク!」


  ゼウスがブンッ!

賢沢「ストラーイク!」


  いきなりランナーを出しピンチを招いたが、

  〝青竜の白目〟を発動した賢沢の活躍などにより

  2番3番を抑えることができ、2アウト2塁となった。


中田「楽勝だな!」


  しかし、次に現れた打者は4番のコング。


修斗「何だ…あれは…?」


  ジャラ…

  彼が持ってきたのは

  持つ所と打つ所が分かれていて鎖で繋がれている

  ちょうどヌンチャクのような形の特殊バットである。


  ピッチャーの修斗が振りかぶると

  コングは握り部分を両手で持ち、頭の上でブンブンと、

  あたかも「私はヘリコプターです」とでも言わんばかりに

  振り回し始めた。


修斗「タ、タイム!」


  言い知れぬ恐怖を感じた修斗が

  タイムをかけ全員をマウンドへ集める。


修斗「おい、あれは一体どういうことなんだ?」

橋本「コング先輩はハンマー投げの選手なんだ。

    それに合わせてバットを改造したんだと思うよ」


修斗「あんな改造が許されるのか?」

賢沢「たしかに公式戦だったら注意されるかもしれないでプリンス。

    でも今日は練習試合で審判もいないでプリンスから、

    オイラ達が言っても水掛け論になるだけでプリンス」

修斗「それじゃ仕方ないな」


賢沢「タイムオーバーでプリンス」

  再びそれぞれのポジションへと散っていくジャク商ナイン。


修斗「ハンマー投げがどれほどのものか見せてもらおうじゃないか」

  コングは既にヘリコプターを始めて、バットへと力をためている。


  バヒューーン


  修斗が投げる。

  コングはさすがに慣れた様子で操縦桿をコントロールし

  バットをボールへとぶつけてくる。


  カキーン


  一直線でバックスクリーンへと飛んでいく。


コング「ウオー!」

コング「ウオー!」

コング「ウオー!」


  大声で後押しをするコング。


  グワシャッ!


  バックスクリーンへと突き刺さる…


  …バットが。


修斗「すごい飛距離だな」


  打ったボールはというと、

  1・2塁間のヒットコースへと痛烈な勢いで転がっている。


  だが、ここを守るのは七星。

  あらかじめタロットで占って守備位置を変えていたので難なく捕球。


  しかし、ここで予想だにしない事態が発生した。

  ファーストの七星が自身でボールを捕ってしまったため、

  1塁上に誰もおらず投げることができない。


七星「…」


修斗「バックホーム!」

  その声を聞き、あわてて七星はホームへとボールを投げた。


  そう。2塁にいたランナーのフレイムが

  超高速で一気にホームを狙っていたのだ。


  超高速の豪炎フレイム vs 投げたボール

  ホームへ先に辿り着いたのは…


  ボール!


  ザッ!

  ホーム数歩手前で急ブレーキをかけたフレイム。

  ボールを手にした賢沢とにらみ合う形になる。


  ジリッジリッと距離を縮めていく賢沢。

  後ずさるフレイム。


  刹那、フレイムがくるりと反転し、賢沢に背を向け立ち止まる。


賢沢「スキありでプリンス!ターッチ!」

橋本「ダメだ!罠だ!」


  賢沢がボールを持った手でタッチにいくが、

  それは空を切ることになる。

  神速の炎獣フレイムは跡形もなくなっていた。


  賢沢の頭上数メートルから声がする。

フレイム「残念だったな。私ならココだ」


  タッチの勢いで転倒した賢沢を尻目に

  フレイムは空からホームベースを襲撃した。


  1点!

つづく


なんと!先制点はまさかの陸上部!


作者コメント:ちょっといっぺんに長く書きすぎて首が痛くなりました。

        ウオー!ウオー!ウオー!あたりで止めとけば良かったです。

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2010年04月19日

連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

陸上部の足を使った攻撃を受け、修斗が皆に語り始めた。


INNING.26 『目デ見ル』


修斗「皆にはまだ話してなかったが、こうなった以上は隠しておけないな」


  ざわ・・


修斗「賢沢が2塁にボールを投げなかった理由…

    それはあいつの“特殊能力”にあるんだ!」

  いまだ座ったままでいる賢沢を指差し、声を張り上げる。


林(兄)「!」


橋本「!」


中田「!」


罰キャプ「!」


猫黒「…」


七星「…」


林(弟)「!」


金地「!」


フレイム「!」


ビースト「!」


ロンドン「!」


デス・キラー「!」


他の陸上部員たち「!」



―漢闘学館―

山田「バットはマブダチだ!」

野球部員たち「はいっ!キャプテン!」


マネージャー「キャプテン。ジャク商野球部の件ですが…ヒソヒソ」

山田「ようやく動き始めたか、修斗」 空を見上げ微笑む。



―某所―

謎の陶芸家「(パリン!) 割れたか…何か起こりそうだな…」


―某所―

謎のフランクフルト屋「   〃   」



―再びジャク商校庭―

賢沢「その先はオイラに説明させてほしいでプリンス」


  ついに賢沢が立ち上がる。


賢沢「オイラの特殊能力は〝青竜の白目〟<ブルードラゴンズ・ホワイトアイ>

    盗塁をされたとき、ランナーの走力・投球のスピード・オイラの肩力などから

    見ただけでアウトにできるかを瞬時に分析できる目を持ってるでプリンス」


林(兄)「つまり、今も間に合わないことがその目の力で分かったから

     無駄にスタミナを消費したり暴投したりするリスクを避けるために

     投げなかったというのか?」

賢沢「その通りでプリンス」

修斗「どうだい?使える能力だろ?」

ビースト「さすが野球部だな!陸上部にはそんな力を持つ奴はいないぞ!」

修斗「ふっ。まだまだ俺たち真・野球部の力を見せつけてやるぜ!」

ビースト「ガーハッハ!楽しみじゃわい!」

つづく


まだ試合は始まったばかり!野球部員の力が次々と明らかに!


作者コメント:最近、暑くなったり寒くなったり大変だからドームで練習をしよう。

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2010年04月13日

連載小説 『野の球』

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<前回までのあらすじ>

ジャク商 真・野球部の初戦 vs陸上部が始まった!


INNING.25 『走ルノガ速ヒ人』



―1回表―

  ノーアウト走者なし。

  陸上部1番打者フレイム。


修斗「ついにマウンドに立つことができた。

    まさか入学早々に野球部が廃止にされるなんて思いもしなかった。

    一時は無理かもしれないとも思った。

    それでも、ただただ諦めずに走り続けた。

    そして、ようやく集めたこのメンバー。

    中田、橋本、林兄弟、猫黒、キャプテン、七星、賢沢、金地。

    俺達の甲子園への想いは誰にも止められやしない。

    この1球が全ての始まりになるんだ。

    俺の全身全霊を込めたストレートを投げてやるぜ。

    この投球で腕が砕けても構わない、それくらいの気持ちで投げる。

    陸上部なんかに打たれてたまるかよ!

    行っけーっ!ストレート!」


  バヒューーン

  修斗の渾身のストレートが放たれる。


修斗「決まった!完璧なストライクだ!

    これなら陸上部ごときじゃバットにかすらせることもできない…

    …何ッ!?」


  修斗の投げた球がホームに辿り着こうとしたその時、

  フレイムは構えていたバットをスッと倒し、ボールの軌道に合わせた。


  コツン。


  通常はバットを馬鹿みたいに振り回しボールを叩くことで遠くへ飛ばすのだが、

  フレイムはバットにボールを当てることだけを重視した。

  遠くへ飛ばすことはできないが確実にバットに当たる方法である。


賢沢「しまった!バントでプリンス!」


  フレイムはすぐさま走り出す。

  彼らの着ているランニングパンツ・シャツは非常に軽量で

  また太ももやヒザが覆われていないので、走る際の足の動きの邪魔にならない。

  陸上部で鍛えられた肉体、さらに、走るために開発されたユニフォーム。

  これらが組み合わされたことによる猛スピードで、

  修斗が転がったボールを捕ったとき、既にフレイムは1塁に到達していた。


修斗「くそっ!」

賢沢「仕方ないでプリンス」

修斗「あんな技を使うとは…陸上部だってことをすっかり忘れてたぜ」


フレイム「そう。我々陸上部は走ることのエキスパート。

      貴様らでは影を追うことすらできないだろう」


  突如訪れたノーアウト1塁という最大のピンチ。

  続くバッターは2番のロンドン。


修斗「こいつも陸上部ってことは足が速いのか?

    そうなると、さっきの技を使われないためには

    バットが届かないエリアーに投げるしかない。

    しかし、そればかりではストライクを取ることができない。

    ストライクを投げるか、届かないエリアーに投げるかの駆け引きか…。

    まずはバットが届かないエリアー、なるべくロンドンから遠い地点に投げる。

    行けー!ストレート!」

中田「走ったぞ!」

修斗「!! 何が走ったっていうんだ?悪寒か?いや、この場面では考えづらい。

    そうか。ランナーがいたな。つまり、盗塁かッ!?」


  中田の声が聞こえたとき、既にボールは指から離れる直前だったので、

  修斗はそのままキャッチャー方面へ投げることを選んだ。


修斗「頼む、賢沢!2塁でアウトにしてくれ!」


  バヒューーン

  修斗の渾身のストレートが再び放たれる。



  スポッ!

  賢沢のグローブにボールが吸い込まれる。

賢沢「ストラーイク!」

  全く2塁へ投げる様子を見せず座ったままでいる賢沢。


林(兄)「2塁へ投げろー!」

  彼の声はおそらく届いているのだろうが、賢沢は微動だにしない。


林(兄)「早く!ボールを俺に投げるんだー!急げー!」

  林(兄)の悲痛な叫び声だけがジャク商の校庭に響き渡る。

  賢沢はまるで死んだドブネズミのようにピクリとも動かない。

  その隙にフレイムは2塁へと到達した。セーフ。


林(兄)「おい!なんで2塁に投げなかった!アウトにできたかも…」

修斗「取り乱すな!」

林(兄)「!!」


修斗「皆にはまだ話してなかったが、こうなった以上は隠しておけないな」


  ざわ・・

つづく


次回!!修斗が皆にはまだ話してなかったが、

こうなった以上は隠しておけない秘密が明かされる!!


作者コメント:目がかゆいしクシャミが出るので、花粉症なのかもしれません。

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2010年03月23日

連載小説 『野の球』

テーマ:連載小説 『野の球』

<前回までのあらすじ>

各選手のポジションが発表された!作者がインタビュー受けたり調子に乗った。


INNING.24 『最初ノ試合』


―控え室―

橋本「今日の練習試合の対戦相手っていうのは?」

修斗「ふっふっふ。それじゃあそろそろ入ってもらおうか」


  ガラガラガラ…

  巨体の男が真・野球部の前に姿を現す。

そいつ「ずいぶん待たせおって」


中田と橋本「あっ!」

  驚く2人と、「この巨男は何なんだ」といった表情の他メンバー。


修斗「ほとんどのメンバーは『オイ、この巨男は何なんだオイ』って顔だな。

    今日オレ達の相手になってもらう陸上部の部長、ビーストだ!」

ビースト「困ったときは力になると言ったからな。ガーハッハ!」

(※詳しくは第捌球 『陸上』 を見てくれ!)


林(兄)「今日の対戦相手って、ウチの陸上部だったのか」

橋本「僕はてっきり他校の野球部とやるものだと思ってたよ」

修斗「それも考えたんだが…まだ俺達の力は秘密にしておいた方がいいからな」

中田「やるぜッ!」


ビースト「ウチの連中は既に校庭で整列してるぞ」

修斗「よし!俺達も行くぞ!オー!」

  ダッ!! 駆け出す修斗。それに続く真・野球部の部員たち。

  そして、それらをゴボウ抜きするビースト。

  さすが陸上部。陸上部をなめるな野球部。



―校庭―

  既にランニングシャツ・ランニングパンツという正装をした陸上部が整列している。

  そこへようやく真・野球部が到着する。


ビースト「待ちくたびれたわ!」

修斗「はぁ…はぁ…。さすが陸上部だ、足の速さではかなわないな。

    でもな、野球では俺達が勝たせてもらうぜ!オー」

ビースト「面白い。それでは、試合開始だ!」



練習試合
ジャク商 真・野球部


VS


ジャク商 陸上部



メンバー表
打順 NAME ポジション 背番号
橋本 セン
2
林(弟) セカ 884
林(兄) ショ 884
猫黒 サド o(^・x・^)o
七星 ファ 7
キャプテン レフ 10
中田 ライ 51
賢沢 0
修斗 1
金地 マネ
マネ

メンバー表
打順 NAME ポジション
フレイム ファ
ロンドン
ゼウス セカ
コング サド
デス・キラー セン
レフ
パンドラ
ライ
マグナム7
ショ
ビースト
ブレイブ

ノヴァ
他6名
カッティング・
スティールボード
マネ



  修斗がコインを親指ではじき上げる。地面に落ちたコインの表示は「後」。

修斗「俺たちが後攻か」

  陸上部が先攻となり、真・陸上部の面々は各ポジションへと散らばる。


林(兄)「やるぞ。弟」

林(弟)「うん」


中田「結構外野って遠いんだな」


金地「がんばれー」


罰キャプ「辞めたい」


修斗「これが…俺が甲子園に向かって進む道――

    ――Road to KO-SHIENの第1歩だ!」

  バスン!とボールをグローブに叩きつける。


第壱部
Road to KO-SHIEN編

つづく


ついにRoad to KO-SHIENを駆け出し始めたジャク商 真・野球部!

第1戦 陸上部との試合が今、始まらんとしている!


作者コメント:まさか初戦の相手が陸上部だとは

        作者の私にも予想できませんでした。

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2009年03月03日

『野の球』 作者インタビューvol.1

テーマ:連載小説 『野の球』
担当 「今日はよろしくお願いします」

「よろしくお願いしマリナーズ!」 作者
担当 「いやー、本当に野球が大好きなんですね」

「もちろん!毎日セ・リーグ観てます」 作者
担当 「好きなチームってあるんですか?」

「特にそういうのはないです。もう野球自体にLOVEって感じで
(笑)」
作者
担当 「実際に野球はよくなさるんですか?」

「いや、僕はやりません。観る専門です(笑)」 作者
担当 「昔は野球少年だったり?」

「いえ。でもまぁ、もしやるとしたらキャッチャーかな?
ずっと座ってられるから楽でしょ(笑)」
作者
担当 「そんなに体力ないんですか?」

「はい。ペンを持つので精一杯で…」 作者


担当 「ところで『野の球』の方はといえば、
ついにメンバーが揃って、第1部が始まりましたが」


「はい」 作者
担当 「今後はどうなっていくんでしょうか?」

「地方予選が始まって、一癖も二癖もあるチームが次々と
ジャク商ナインの前に現れます。お楽しみに!」
作者
担当 「どんなチームが出るのか読者も気になってると思います。
1つくらい教えてもらえませんか?」


「それはシークレットぞ!」 作者
担当 「以前 読者から募集した『オリジナル球児』は出ますか?」

「はい。どんどん出ますし、まだまだ大募集中です」 作者
担当 「それは楽しみですね」

  ―続いて、読者からの質問に答えてもらいました―

担当 「『野の球』というタイトルにしたのはどうしてですか?」
(東京都・ののたん さん)


「普段ヤキューって口に出してる時は気付かないですけど
漢字で書くと“野の球”になるじゃないですか。それで」
作者
担当 「なるほど。そんな意味が含まれていたんですね」


担当 「一番好きなキャラは誰ですか?」
(静岡県・修斗大好き さん)


「難しい質問ですね。全員好きですよ」 作者
担当 「そうですね。どのキャラも個性豊かで魅力的ですからね。
特に選ぶとしたら誰ですか?」


「やっぱり修斗ですかね。あの熱い感じがカッコいいし。
あとはやっぱり全員大好きです」
作者


担当 「僕も修斗みたいになりたいのに、
校長が野球部を廃部にしてくれません」

(諏訪市・おにムカデ さん)


「校長先生も野球が好きなんでしょうね」 作者
担当 「おにムカデさんはどうすべきでしょうか?」

「画期的ですが、野球部に入ったらどうでしょうか。
で、校長をぶん殴れば廃部になると思います」
作者
担当 「確かにそうですね」

担当 「もういいです。ありがとうございました」

「ありがとうございます」 作者


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