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2011年7月10日時点で、共用プールの情報は公開されていません。

東電や経産省からも、プラントパラメータなどが提出されず、共有プール内の水温、水位など、一切公開されていません。
※1~4号機に関しては、ある程度公開されています。


共用プールには、6375本の使用済み燃料棒が眠っており。
1号機~6号機の全ての燃料棒を合計しても、共用プール内の本数には敵いません。

↓【参考資料】 福島第一原子力発電所 資料一覧
http://ameblo.jp/ooruri777/entry-10939705298.html#cell

4月中までは、共用プールの情報が報道を通じてある程度、我々一般人には知る事は出来ました。
共用プールは誤報も多い模様で、ネットだけの情報では迂闊にアップ出来ません。
一応、下記の過去記事において、水温計などの計器類が機能していない事が報道された。


以下は、あくまで仮の話です。
 この共用プールには6375本の燃料棒が眠っており、少なめに見積もっても燃料棒の総量は1000tを超えます。大体2000tクラスが妥当な総量だと思われる。
 これは実質的に一度に全部運ぶのが無理な容量で、しかも本来の保管先の青森県・六ヶ所村が現在機能していません。(機能したとしても、六ヶ所村の再処理場も燃料棒で一杯だとの情報もあります・・・)
 正式発表されていませんが、3号機(プルサーマル発電)で使用されたMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合燃料)も保管されているはずなので、共用プールが再臨界してしまうとより広域の避難は必須条件になる。





<写真>

オオルリのブログ
写真1: 事故前の共用プール 施設前景


オオルリのブログ
写真2: 事故前の共用プール 内部写真

↓元記事 写真1、2
http://www.houseoffoust.com/fukushima/phototour.html


オオルリのブログ
写真3: 事故後の共用プール航空写真(T-Hawkによる映像)
左2本の白い煙突に挟まれているのが4号機。4号機右手奥に見えるのが、問題の共用プール。
提供: クリプトーム






<目次>

1. 2011年3月18日 電源復旧作業開始

2. 2011年3月18日 共用プールに燃料棒6400本

3. 2011年4月17日 共用燃料プールの冷却停止 福島第1で電気系ショート

4. 2011年4月17日 冷却停止の原因 作業員の誤作動






1. 2011年3月18日 電源復旧作業開始

電源復旧に向け配電装置を仮設、ケーブル敷設も

 福島第一原発の電源復旧に向けた工事は18日、1号機近くに配電盤を仮設し、外部電源を2号機内にある変圧器までつなげる作業を終えた。

 東北電力の高圧線から敷地内への送電用ケーブル約1・5キロ・メートルの敷設も進めている。4号機近くにも配電盤を仮設した。

 各機器を検査した後、変圧器などの水没を免れた2号機から、電力供給を目指す。2号機で成功すれば、電源系統を共有できる構造になっている1号機への供給も可能になるという。

 電源復旧ができれば、緊急炉心冷却装置(ECCS)の系統につながっている大容量のポンプを動かすことができ、原子炉や使用済み核燃料貯蔵プールなどが効果的に冷やせる。建屋内に爆発を引き起こす水素がたまっている恐れがあるため、ポンプの起動と同時に、換気装置を動かすことも検討している。

 ただし、現場の放射線量が高く、交代で作業にあたっているため、時間がかかっている。東電は19日朝には2号機の電源復旧工事を終えたいとしている。

 また、原子炉建屋とは別に、約6400本もの使用済み核燃料がある共用プールについて、東電は18日、水位が通常より10~15センチ低いものの、燃料上部から水面までは数メートルの余裕があることを確認した。水温は55度で、通常水温(30度)より高いため、今後も監視を続ける。
(2011年3月19日01時13分 読売新聞)


↓元記事 Yomiuri Online
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110318-OYT1T00812.htm



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2. 2011年3月18日 共用プールに燃料棒6400本

使用済み燃料、共用プールにあと6400本

 東京電力福島第一原発には、6基ある原子炉建屋の使用済み燃料プールとは別に、約6400本もの使用済み燃料を貯蔵した共用プールがあり、津波で冷却装置が故障したまま、水温や水位の変化を把握できなくなっていることが、17日わかった。

 すでに数年以上かけて冷却されているため、ただちに爆発する危険は少ないとみられるが、政府と東電でつくる福島原発事故対策統合本部は、共用プールへの対応も迫られている。

 共用プールは、4号機の西約50メートルの建物内にあり、縦29メートル、横12メートル、深さ11メートル。使用済み燃料を6840本収容できる。現在、1~6号機の原子炉建屋のプールに保管されている燃料集合体の1・4倍にあたる6375本が貯蔵されている。

 東電によると、10日までは水温が30度に保たれていたが、11日の地震後、水温や水位も測定できなくなった。プールへの給水は自動的に行われているとみられるが、その水から熱をとるための冷却システムは故障しており、十分な冷却はできていないとみられる。爆発事故を起こした3号機、4号機に近いため周囲の放射線量が多く、状況を把握できていないという。
(2011年3月18日07時22分 読売新聞)


↓元記事 Yomiuri Online
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110318-OYT1T00021.htm



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3. 2011年4月17日 共用燃料プールの冷却停止 福島第1で電気系ショート

共用燃料プールの冷却停止 福島第1で電気系ショート

2011.4.17 19:37


 東京電力は17日、福島第1原発にある共用の使用済み燃料プールの水を冷却する装置への電源が停止し、プール水の冷却が停止したと発表した。早ければ同日中にも復旧の見通しで、大きな影響はないとしている。

 東電によると、冷却が停止したのは、第1原発の1~6号機で燃やした後の燃料を冷やす共用プール。17日午後2時35分ごろ、共用プールの冷却装置付近の電気系統がショートしたのが原因。

 また東電は2号機の取水口前で海水の放射性物質の濃度が上昇したのを受け、濃度監視を継続。炉心由来とみられる高濃度の汚染水が海に流出しており、周辺海域のモニタリング点を6カ所追加して16カ所とし、魚介類や海藻の放射性物質を調べるなど監視を強化する。


↓元記事 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110417/dst11041719380032-n1.htm



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4. 2011年4月17日 冷却停止の原因 作業員の誤作動

福島第1燃料プールの冷却一時停止は作業員の誤操作

2011.4.17 22:38


 東京電力は17日、福島第1原発にある共用の使用済み燃料プールの水を冷却する装置への電源が一時止まり、プール水の冷却機能が約3時間にわたり停止したと発表した。原因は、作業員の誤操作で冷却装置付近の電気系統がショートしたためだった。

 復旧後の水温は停止前と変わりなく、影響はないとしている。

 東電によると、共用プールは第1原発の1~6号機で燃やした後の燃料を冷やしており、冷却が停止したのは17日午後2時35分ごろ。作業員が機器類への電源供給をスイッチで切り替える「配電盤」を操作していた際、誤って別のスイッチを入れた。東日本大震災の被害を受け、通常は使用していない配電盤を使っていたため習熟訓練をしていた。


↓元記事 MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110417/dst11041722400053-n1.htm



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