宮崎就斗✖︎浜本キャット雄大 | おおおかのボクシングBLOG

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浜本キャット雄大✖️宮崎就斗

8月にBLADE55kgトーナメントが控えている中で、行われたマッチメイク。
アピール度合いによっては、参戦可能なのではと?思わせるカードだった。

観戦後の率直な感想を書くと、、、これは参戦は難しいのでは?と思ったのが本音だった。
そして結果は、二人ともリザーバーにはならなかった。

浜本選手は、なかなか距離感の良さを見せつけて、ミドルも綺麗にスカしていた。
僕は、どこかボクシングの見方が頭にあるので、単打でも当ててクリンチワークをするのも決して悪だという価値観は無い。
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上手く空間を支配してるように見えた浜本選手が、スカしては単打&サークリング、
もしくはクリンチワークの安全運転を選び、
また打った後にポジションを一緒にしないように心がけている事も悪くは無いように感じた。
相手のイメージをきちんと捉えた練習の積み重ねを感じたりもしていた。

だが、宮崎選手も、これではラチがあかないと見て、
吹っ切れたように距離を潰しにプレッシャーをかけてきた。
捌きながら時折、単打を打っては、くっついてやり過ごしていたのが浜本選手。
そこからどうなっていったのか?

宮崎選手は、前に出て行く意思を見せていたため、
浜本選手は、照準も定めきれず、良い距離で、良い場所に攻撃が当たらなかった。
下がりながらの姿勢で、やり過ごしているので、体重も乗り切ってなかっただろう。
とにかく、効かせている印象が何もなかった。

うるさいほどのリードジャブでストップさせて、
散らしてからの強打という作り込みは、
お互いに見られなかった。
宮崎選手は、仕方が無い。
空間支配、目の良さも含めて劣っていたのが分かった。
でも、その中で勝利を手繰り寄せようと、前に出て潰す事を選んだ。

キックボクシングは、ボクシングのように判定マストシステムでは無い。
すると、どうなるか?
空間支配力を使って、やり過ごしていた浜本選手が最終ラウンドでポイント奪取を選びに来る。
中途半端に、たまに受け止めてやり合う形の場面になっていくのだ。
それは、宮崎選手としては好都合だったわけだ。
そうなると、ジャッジの印象は、、、浜本選手が逃げているという判断となる。

試合終了のゴングが鳴った浜本選手は、多分ダメージングブローは、もらってなかっただろう。
彼は自分の戦い方を選んだ結果、自滅した判定負けだった。

ここから厳しく書かせて頂く。
この興行における小笠原瑛作の格の違いを見せつける勝ちっぷり、
そして、水落洋祐✖️中村広輝、
町田光✖️郷州力、
があったのだ。
浜本キャット雄大選手と、彼らの違いは何か。

覚悟が見えなかった。

はっきり言おう。
あれでは今後、ドローの試合しか出来ない。
うるさいリード、
上下に散らすコンビネーション、
ポイント奪取への意識、
が見えなかった。
小宮山工介のような、すこぶるキレのある大技があれば、
一発で終わらせる殺傷能力の高い武器を持っていれば、話は別だ。

宮崎就斗選手の方が、覚悟が上回ってた分で勝利を手繰り寄せた。
聞いていた話では、宮崎選手はアマでは結構結果を出していた選手だと聞いた。
そんな選手の方が、愚直に勝ちにすがろうとしていた。
エリートが受けに回らず、闘いを選んでいた。

浜本選手は、自分を見失ったわけでは無かったが、
ゲームをしているという言い方もできる試合にも見えるが、
逃げている試合という捉え方も出来る内容だった。

リングの上で、生命を賭けて戦っている選手に対して、ここまで書くのは失礼極まりないかもしれない。

けど、書いておく。

それでは、アウェイで一生勝てない。
上手い選手だというのは否定しないが、気概が見えなかった。

高橋幸光は、待ち・誘いのスタイルだが、仕掛ける際には意外性のあるコンビネーションを放つ。
最後は、ポイント奪取を意識した攻撃を見せる。
ミドルを連打し、派手な蹴りも見せる。
飛び込んでアッパーから左ストレートから。そして膝などを繋いで、見せつけていく。

今、僕のブログでずっと記している大月晴明も、単打だけで決めているわけでは無い。
コンビネーションを決め込んでいる。
定番のコンビネーションは、左斜め下からのアッパーから右のオーバーハンドだ。
他にもあるが、それはいいでしょう。

試合が終わった後に、浜本選手には話しかけさせてもらった。
ナイスファイトとは、言ってはいけないと思ったので結構、厳しい事を伝えたと思う。

何度か書いている。
"ベストバウトは、ファンの数だけある"と。

 色んな人の思い、人の数だけのそれぞれの物語があるからだ。
けど、彼は試合が終わって、町田光の試合を見ただろうか…。
色んな人の思いを受け止めている濃度・度合いに、格段の差があった事を気付かされたら何よりだ。

アウェイで勝つために、何が必要か?
を考えて練習をする事が、彼が変わるための近道だと思う。


あと、宮崎選手は、こうなる想定もしていたのだと思う。
主武器であるミドル、三日月がスカされて当たらなくて、リズムが取れない可能性をも考えて、別プランを考えてきたのだと思う。

ただ、勝つために。


バチバチにやり合い、
ガンガンにスタートダッシュするのだけが格闘技じゃない。
KO=最大の魅力とも僕は思ってもない。
なんといいますか、ムエタイ、キックボクシングの採点方法を改めて考えさせられた試合だった。
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僕は、宮崎選手を心から讃えたい。

最後に。
実は、まだインタビューの文字起こしが出来てません。
記事が出来なかったら明日は、何を書けばいいのか…。
うーん、困ったなぁーΣ(゚д゚lll)
アミール・カーン✖︎クリス・アルジェリ、
マティセ✖︎プロボドニコフ、、、面白かったー!!
これが世界だ!と痛感させられます。

あと、TwitterとかFacebookを見てもらえば、誰と会ったのかは分かると思います。
そんな感じですね^ ^