ジョムトーン×金子大樹Part2 | おおおかのボクシングBLOG

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6R
ついに、金子に鋭さまで感じなくなる。
もう金子のせーの!!パンチの右は当たらないのでは?
前回の予想で書いた。
金子は、ボディが少ない。
ボディが多いと感じるのは、イケイケで攻めれる段階になってからだ。散らしがとにかく少なく、隙間を作って当て込むという事が出来ない。
これが、戦前の敗戦予想の理由だった。

このラウンドから以降もたまに単発でタイミングの良いアッパーをカチあげる金子。
でも、ここで行きたい時に、パチンとジョムトーンは右リードを使って当てる。
前蹴りのようだ。
まただ。
会場で、選手が小さくなっていく姿が見えた。
金子大樹が小さく見える。
右へ左へ動いて行こうとする金子の導線は、ジョムトーンが導くロープ際への導線にすぎない。
頼る道は乱打戦だろう。。。
だが、難しいだろう。
ジョムトーンは、懐が深いのだ。
ジョムトーンのラウンドだ!

7R
金子のリードは全て外される。
ジョムトーンは左ストレートを当て込む!!
ロープに詰める。
ここが金子の勝負所というか、活路を見出せる唯一の場所だ。
ピンチの後にチャンス有り…ではなかった。

結局、ジョムトーンは、クロスレンジ・接近戦においても、柔らかさと感性を見せつけるウィービングやダッキングをし、
被弾せずにアッパーやショートのフックなどのコンビネーションを当てる。
金子は致命打を避けているだけにしか感じれなかった。
ジョムトーンのラウンドだ。

8ラウンド
金子は、入ってきた所に単発のアッパーを決める。
でも、止めれない。
左ストレートと右フックの返しももらう。
ここで、止まってくれないのが世界ランカーだ。
金子の深く踏み込んで打ちに行く右ストレートは迷いながら「いったれぇーー!!」って感じだった。

フェイントにも動かされないジョムトーンには通じない。
金子は、そして横浜光陣営は、自分達の作り上げてきたものを否定されているような展開だろうか…。
ジョムトーンのポイント。
現在の僕の採点は80-73だ。
オープンスコアの発表で76-76、77-75、78-74で、二者ジョムトーンらしい。
この時の会場の反応。
「えーっ?おかしいだろー」
という声。
どよどよっとした、いやーな低音のざわめきが会場を埋め尽くす。

判定員って講習会みたいなことや、あとで反省会など色々実施してるのか?
食事会か?
コンパニオンでも呼んで、野球拳でもしてるのか?
はっきり言って、会場にいるファンの方が採点の質が高いのではないだろうか??
日本人の道徳的感情で贔屓目に見るのは限界のエリアがあるのだ。
本当にここから死刑制度に対する思いの話を書こうか??
「もう、ボクシングのコミッショナー関係の人間はタイはアウェー採点があるからなぁー」とかいう権利は無い。
仮に言ってもいいが、そのかわりに「日本も地元贔屓判定してますよ」と付け加えてもらいたい。
もう、一般人に採点してもらう方が、収賄なり関係者とかの弊害もなくて良いんじゃないか?と考えさせられてしまった。

というわけで、9R
ここからメモの量が激減している。
判定を聞いたからだ。
金子は、愚直に出る。
金子は素直だ。
ただただ、これだ。ジョムトーンは、うまく左アッパー、フックを当て込む。
金子のパンチの重さも経験あるのだ。
ムエタイの世界は奥深いのだ。
金子のパンチをウィービングなどでかわしつつもジョムトーンが休んでるようにも感じた。
手数が少ない。
金子は連打を打っていた。
僕は、金子のラウンドにした。

10R
ジョムトーンは休んでるけど、
金子のパンチはパーリーで、はたいていく。
ジャブの一瞬の交錯!
ジョムトーンがやはり当て込む。金子は、「クソっ!」と踏み込んでくる…のに合わせて肩から入ってストップさせる。金子が行きたい時に、また左を当て、金子がパンチを振るったら上体の柔らかさとステップでかわしまくり!!
ジョムトーンのラウンドだ。

11R
結局は、だ。
格闘技の真髄とは何か?
空間支配力だ。
位置取りは、相手の退路を絶つように感じ、どの距離でも結局は勝ってしまう。
出鼻を挫かせて、リズムを崩させる。
右で止められ、そこからさらに行けば左ストレートで止められる。
クロスレンジになっても柔らかさと見切りの良さを見せつけ、
相撲の場面でも押し合いで勝っていた。
コーナーやロープ際に張り付けられる金子大樹の姿までは想像してなかった。

12R
金子は、とにかく出た。身体ごと根性をぶつけた。
でも、ジョムトーンもうまく位置を入れ替えてボディに集めて試合は終わる。
このラウンドを僕は金子に付けようと思う。

というより、僕の文章・メモを見れば分かるのだが、全局面において、ジョムトーンが勝っていた。
ボクシング・レベルの差で負けた。
キャリア8戦?のムエタイ掛け持ちのジョムトーンは12回戦でも金子を相手にしても問題なかった。

こんな相手に、日本のキックボクサーは挑んでいたのか…。
藤原敏男先生は、偉大だ。
しかも、ジョムトーンが頂点の選手かと言われたら難しいのがラジャ、ルンピニーの世界。
過酷すぎる。。。
そんな事を考えてると、アナウンスされる。
ジャッジ、土屋さんと外国人が115-113
福地さんは116-112。
で、ジョムトーンの勝利だ。

福地氏が普通の採点だろう。
僕は金子が取ったのは、9Rと12Rだけだ。
1Rは、10対10にした。
僕の中でドローラウンドは一回はつけていいものと考えている。
もし、振りわけるなら金子だ。

それにしても、試合後のジョムトーンに群がる人は僕も含めて結構いた。
嬉しかった。
これが日本だ。
強き勇者を素直に讃える。
僕もメモ帳にサインをもらった^_^

僕は、ジョムトーンに握手する前に、掌を合わせて「サワディーカップ」と言うと、ジョムトーンも「サワディーカー」って掌を合わせてお辞儀してくれて、優しい笑顔で応えてくれた。
「コップンカップ」といっても、応えてくれた。

僕は、これくらいしかタイ語なんて知らない。
けど、微笑みの国・タイランドのフワッとした優しい笑顔のジョムトーンから感じられるものは、日本に足りないものだなとも感じた。

皆さんも次回、ジョムトーンが来た時は。掌を合わせて「サワディーカップ」と言ってください。
きっと、「サワディーカップ」て言ってくれますよ^_^

たくさんの方の写真撮影やサイン攻めにも丁寧に応えていた紳士ジョムトーンは本来のSライト級かライト級にあげるのか?
Sフェザーか?
分からない。
これは見守るしかない。
世界タイトルマッチが来た時は、必ず行く!!
もちろん、ジョムトーンを応援するためだ。
「ジョムトーン!ウイェーーー!!」って言って、みんなから白い目で見られてもマイペンライ精神で行くぞ!!
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前に出てくる事で勢いを増したい金子大樹の心情をとにかく挫かせまくっていく試合、
全局面で敗れ、
打開策は現状では無い負けだった。
内山戦も完敗だったが、検討したし前向きに考えれただろう。
今回の敗戦は、、、トラウマになった敗戦ではないだろうか。
ネットで何回か「ボクシングの世界は広いなぁー」という文字を見た。
それはボクシングしか見てない目線だと思う。
僕からすれば「ムエタイの世界は広いなぁー」だ。
なぜならジョムトーンは、最強では無いからね♡
これ、まだ書けるなぁー。

K-1採点に不満がある1日だったので、続きを書くか?
時間を空けて書くか?
検討します。
ではー