2014年間ベストバウトTOP20〜Part4 | おおおかのボクシングBLOG

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ボクシング・格闘技観戦後の感想がメインです。

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9位

ギジェルモ・リゴンドー×ジョセフ・アグベコ(放送は2014年だが正式には2013年だった。だったら昨年選ぶべきだった)


友達Hが昨年、何度も何度も見たと言っているリゴンドーらしさ大爆発の一戦だ。

結局、格闘技の真髄とは何か…。

空間支配力、空間把握能力なのだろうか?

と改めて見せつけられた思いだった。

この日のリゴンドーは、開始直後から蒼白い闘気が見えたのです。

それが、もう嬉しくて!嬉しくて!!

皆さん、本気のリゴンドーを見るなら、ドネア戦の1ラウンドと、このアグベコ戦だ。

だから、この試合はまた見ても面白いですよ^_^


8位

アンソニー・ペティス×ギルバート・メレンデス

これねー、悲しかったのもある。

僕はメレンデスが好きなのです。

そして、僕の友達Yは、メレンデスが好きというのもあって、似た髪型にまでしている。

オシャレな友達Yなのに、そういう所は関係ないらしい。

オシャレに仕上がってるんですけどねー。

ギルバート・メレンデス。。。

やはり、あの川尻達也!、そして青木真也!との試合が強烈だった。

全局面でまざまざと野性味の感性と科学的ボクシング技術を見せつけて、圧倒的な差を見せつけたメレンデスが、、、

あの空間掌握スピード、

空間支配力の高さをもった男が、

執拗にスタンディングでの試合ではなく、レスリングを織り交ぜようとした試合。

だが、ペティスのミドルのキレ、走りっぷりはエゲツなかった。

川尻達也と青木真也という日本のMMAファイターである二人にトラウマに残るような勝ち方をした男が、

完全なる敗戦を演じたのだ。


ブログで、この試合を書こうと何度も思った、、、だが、切なくてもう一度見る気にはなれなかった。

UFCの頂点に上り詰めるのは、

ボクシング世界王者になるより、どこまで困難な事なのだろう。。。

その象徴的な試合だった。



7位

ゲーオ・フェアテックス×久保優太

もうねぇー、僕が書いた均衡した試合に見えるが、実は相手の手のひらの上で泳がされているかのように見える試合。。。

いや、果たしてそうなのか??

これは、そういう試合だった。

久保優太は、ノリノリでスピードで煽っていく。


でも、結果的にはゲーオ・フェアテックスは、どんどん久保優太の焦りを募らせる。

パンチを見切ってスウェー、ヘッドスリップでかわしだし、

フォームが大きくなってきたところに、コンパクトなフォームでカウンターを狙い、返しのフックでカウンターをキッチリと決めて、斬って落とした!!

コーナーで久保優太を見下ろしながら、

「これが世界なんだよ!見たか、オラッ!!」

っていう気概を見せつけられた気がした。


僕の好きな試合要素が盛り込まれている完璧な試合だった。

少しでも、多くの人に見てもらいたい一戦だったと思う。



6位井岡一翔×アムナット・ルエンロエン

もう、アムナットの事は散々書いてきた。

だから、短めに書きますね。
病院で母親に捨てられ、彼の見た目の顔がアフリカンのためにタイ人国籍を元々は認められず、学校も通えなかった。
そんなアムナットの生きる道は、ムエタイしか無かった。
10代にしてラジャかルンピニー王者にもなったアムナットだが、
哀しいかな彼は、生い立ちからの巡り合わせなのか、アウトサイダーな道を歩いてしまっていた。

結果的に、麻薬に手を出し、女性への暴行・窃盗を繰り返して刑務所に何度か入ってしまう。
こういった行為が元で、アムナットはムエタイから永久追放されてしまった。。。
絶望の中、ムエタイの延長みたいな感覚で刑務所の中でボクシングを学び始める。
出所後、アマチュアボクシングに転向し結果を出す。
ゾウ・シミンや井岡一翔を破って、大会制覇(たしか、キングスカップかな?)を成し遂げたのです。
そして、プロ転向し世界王者になった。
そして、アマチュアで因縁のある井岡一翔とアウェイの日本でタイトルマッチを行った。
その内容たるや、正にレッスンを施したと言っていいような、
ムエタイ要素を取り入れた狡猾なボクシングを見せつけて防衛を果たした!

この、のらりくらりのフィームー!
アムナットは、井岡一翔よりも、
生きてきた修羅場の数の違い・人間力の差を見せつけて勝ったように見えたのです。
彼は、次回ゾウ・シミンと戦うらしい。
ただ、タイ人は落ちだしたら早い。
アムナットは、歳も若くない。
もし引退しても、ムエタイには戻れない。
ボクシングから足を洗った時に、戻る道はアウトサイダーな世界なのだろうか…。
そんな、向こう側を想像しながら、観ていた試合だったゆえに、僕の心を鷲掴みにされた。
しかも、モチベーションも高い時に、井岡一翔と戦ったのも良かった!!

微笑みの国、タイランド。
という名前の裏側にある、闇の部分を試合の中で感じながら見ると、さらに面白いのです。

この試合を、僕は何度見たのかな??


5位

ワシル・ロマチェンコ×オルランド・サリド

老雄がプロとは、なんぞや?をレッスンした試合だった。

下馬評では圧倒的に不利だと見られていたサリドが体重超過までして、勝利に拘りを見せた試合。

サリドのダーティ・テクニックの前に、ロマチェンコは、


"当てれるのは分かっているが、どう当てていこうとするのか分からなくなっていた"

そんな試合だった。

村田諒太も、そんな事を言ってたような気がする。

日本のボクシングファンから非難轟々な試合だった。

確かに、その言い分は分かる。

僕も、そう思う面もある。

サリドは、そんな綺麗事は無かった。

この試合は戦争だ!という認識で、オルランド・サリドがウォーリアー化していたからだ。

自力で勝てる要素の無いものを、100回戦って1回しか勝てない相手を上回るために必要な事は何か…。

綺麗事はサリドには通用しなかった!

前々日あたりにサリドは、インタビューで「この試合に、秘密兵器は用意してある」と言っていた。

英文を和訳して読んだんです。

その秘密兵器がウェイトオーバーだったとは…と考えるのは僕だけだろうか??


最高の形で、ロマチェンコに飽き足らずボクシングファンをも騙した老雄サリドの策士であり絵師でもある、素晴らしい勝利の描き様だった。

だから、僕は5位にする!

こういう気概。

日本人は真似出来ない事かもしれない。

でも、ここに学ぶべき事はある!!


4位

藤本京太郎×石田順裕

あー、限界だ。

続きますm(__)m