梅野源治×ジョムピチット・チュワッタナPart2 | おおおかのボクシングBLOG

おおおかのボクシングBLOG

ボクシング・格闘技観戦後の感想がメインです。

ブログランキングに参加しています。クリックお願いします

翔・センチャイジム選手がセコンドに付いてるのも対策を練られている部分もあるかもしれない。
{E97A340E-E4DA-4884-B450-AD331A5870E5:01}
その焦りから芽生える怒りのような感情が僕には目についてしまう。
彼の心の曇りは、一発をもらう可能性が見え隠れする。

3R
ムエタイにおける肝のラウンド。
梅野源治は、素晴らしい。
ここからピッチをさらに上げてくる。
上体というかパンチの動き、スピード感で煽ろうとする。
梅野からの右フック→左アッパー→右フック→組み合うというくだりがあった。
コンパクトなフォームだし、ハンドスピードも早い。
でも、危なくないか!?
自信か?
それとも、焦りか?
ジョムピチットは、受けのディフェンスをするタイプだからいいが、
ゲーオに、これは危ない。
ゲーオは、そんなに甘くない。

その後、ジョムピチットの蹴りをキャッチする梅野。
ただ、足払いでは倒れない。
逆に、梅野がキャッチされてこかされる。
それだけジョムピチットは、強い相手という事だ。
梅野が、細かいパンチを集めて組み合って、このラウンドを終える。

尻上がりに速さを増してくる梅野はすごい男だ。
こういう男だからこそ、倒すなら序盤だろう。
おまけに気の強さが災いするタイプに見える。
ここで、僕は全然関係ないことに気付くんです
「グローブが、アディダスだ…」って。

4R
梅野は、多分ローへの対策を感じたのもあるのか?
ミドルや縦ヒジも混ぜてくる。
後半にピッチを上げて、引き出しをどんどん広げて混ぜていくのが彼の戦いなのか…とにかく強い。
パンチも立体的なコンビネーションだが、中間距離を確保。

ジョムピチットは、前手を伸ばして、奥手はアゴを守る体勢。
パンチが見えないのか、受ける形を選んでいる。
梅野の回転の速さに受け止めざるを得ない。

いや、ジョムピチットはチャンスを期待している。
どこで合わせるか探っている。
煽られてもクールに我慢しているし、大事な一線は守っていると思うから。


ジョムピチットは、4Rの後半に戦いを見ることを選択した。
ムエタイの様式美だと、3と4ラウンドを取ると、最後は流す選手が多い。
というか、流さないと負けてる印象になるから。
ジョムピチットは、梅野源治は5R
でも来てくれると読んだのか?
とりあえず、我慢して倒れない事を選んだのか??
ジョムピチットは、どうするのか?
期待して最終ラウンドを僕は待っていた

5R
やはり、梅野源治は流すタイプではなかった。
ジョムピチットは、組み合いになる。
首相撲で、負けるつもりはない。
このあたりWBCの採点は、どうなのだろうか。
そして、キャッチしてこかすのはジョムピチット。

そこから、蹴りの戦いを選んでいく。
これが互角の展開に見える、
やはり梅野はすごい男だ。

これは梅野源治がパンチは見切られてきた感覚があったように映った。
そして、そのあたり頭のいい梅野はリスクを避ける事と、
どの土俵でも負けないよ!
という意思を見せてるのか…強い。

テレビで見たら、もう少し分かるかもしれない。
そんな流れで、試合は終了した。
完勝だと思うが、ジョムピチットも強い。
何度か、梅野源治をこかせるシーンを見せたのが僕には印象的だった。

そして採点は、50-45、50-47、49-47で、
梅野源治は、日本人でWBC世界初の王者になった。

勝利後のリング・インタビューで、
皆さんに感謝の気持ちを述べて、
ルンピニー王者を狙う意思を示す。
そして、メインの大和哲也にエールを送る。

梅野源治の志は高い!
本当に素晴らしい選手だ。
僕は思う。
彼の強さは、全てだ。
そして、その強さというのを前面に押し出すスタイル。
そして、相手を潰していくタイプだ。
この男の強さを潰していくのは序盤にダーティな技で煽る?
これもムエタイ故に、金的みたいなのは当たり前の世界だ。
そういうのも慣れているだろう。
それも考慮すると、梅野源治は本当に強い。
何をもって、イラつかせる事がベストだろう。。。

ただ、あの強気さが出るパンチのコンビネーションだけは危なく見える。
やはり、日本人のハードパンチャーが打倒・梅野源治に最適だろう。

僕は、あり得ないかもしれないが、叶うなら大月晴明戦が観たい。
でも、梅野源治の方向性の違いゆえに交わることは無いかもしれない。
僕の梅野源治が戦ってほしい最高の相手なんです。

そして、この会場で見ていたヤスユキ選手は何を感じたか…。
スピードの違いは否めない。
ムエタイのゲーム性・様式美では崩せない。
「一発」を序盤で決めれる場所を探し、確認していたのだろう。
それが、どこなのか、、僕は知りたい。

そして、ゲーオだ。
強さと上手さ。
サイエンスとバイオレンスが融合された素晴らしい選手だ。
梅野源治は間違いなく強いけど、まだ厳しいのではないか。。。
ゲーオのK-1で見た強さの衝撃と比べてしまうから…。
多分、ゲーオが煽る展開になる。
力を誇示するゲーオに梅野源治という男なら対抗する。
それが、、、危ない。
ゲーオについては。過去のK-1における試合感想ブログを読んで頂ければと思います。

さて、高橋幸光×宮越慶二郎かぁー。
あー、もっと書きづらい試合だ。
どうしよう…これが本音です。

最後に。
梅野源治選手!
本当におめでとうございます!
僕は、彼のように雄弁に語る選手は大好きだ。
キックボクシングのステージをワンランク上げてくれる事を心より期待してます。