山本真弘といえばナオキックとのIKUSA GPでしょ!? | おおおかのボクシングBLOG

おおおかのボクシングBLOG

ボクシング・格闘技観戦後の感想がメインです。


ブログランキングに参加しています。クリックお願いします。

さてさて、何を書けばいいのか。

そういえばKrushで、山本真弘の試合も見たんですよね。
僕は、彼の事が好きなんです。
でも、この日も入場してくる時にシーンとしていました。
僕は、入場してくる時に入場口のあたりに行って、
「真弘ー!!」
って大きな声で叫んだんですけど、それでもシーンとしてました。
なんで、そうなの??
それだけ、観客が新陳代謝をして全日本キックを見てない人が増えてるのか?
それはそれで、素晴らしい事なんですけど、ちょっと寂しいんです。

だってね!
あの山本真弘ですよ!!
若手の頃に山本元気とドローになってコーナーでガックリとうずくまった時のチョコマカ動く戦いっぷりに
「最悪な強さ」を手にするのはこういう選手だ!
ボクシングでいうと、高山勝成のタイプ。(本当に似てるタイプだった)
と感じたのです、あの頃。
そこから、どんどんチョコマカと過剰に動きすぎる部分も減っていく。
でも、動きの質は高くなっていく。
それに、パンチもフォロースルーが効いて、ウェイトも乗っている感じ。
高山勝成より、
断然エキサイティングで!
チャンスと見るや凄まじい回転力がある!
おまけに、サウスポーですからね^_^

そんな山本真弘を、僕がベストだと感じていた時代が、
KICK RETURNのトーナメントの時?
そのトーナメントにおける大宮司との試合?
いや、Krushの水落戦??
そうじゃないんですよね。
もう僕の中では、IKUSA  GP(いくさ・グランプリ)なんです。
HAYATOとか出てた、懐かしい大会です。

あの決勝は、とにかく好きだ!
山本真弘の魅力が、あくまで僕にとっては詰まりに詰まっているから。
髪も長いんだが、ツンツンのセットをして勇ましいんですよね。
後ろ髪を伸ばして金髪にしてるのは、、、ちょっとダサいけど。
それでも、この頃の風貌が一番好きだ。
{F921443B-1DAD-48CD-8B9B-C1C8FFA6A3DC:01}
対戦相手は、全日本キックの看板選手の一人であった石川直生ことナオキック。
{7A253115-9FAB-4FE2-8836-0BC217AD3002:01}
ナオキックの動きは、手足のフェイントがガチャガチャしていて、見てると嫌な感じがする。
こんなリズムのヤツ、最悪だなーって感じだ。
ちょっと似てる手足のうるさい選手だと三崎和雄かな?
リオン武も、そんな感じだった。
それでもナオキックほど、うるさい感じはしない。

それでも、山本真弘は動じない。
体格で随分と劣るのだが、出入りのスピードと目の良さ、見切りの良さでとにかく当てる。
ナオキックも前蹴りと組んでの膝などで主導権争いをしあう。
ナオキックは、ローが効いていたのだろう。
3Rに覚悟を決めている感じで仕掛けるのだが、、、
山本真弘は素晴らしかった!
右フックを合わせて当てて、
それに臆さないで来たナオキックに左アッパーで合わせる。
{78712BCA-F27C-49CD-A363-B48BE39DF11A:01}
その後に申し分のない右だった!
{DCB14867-F1B5-43E8-B1AD-2E54869A4B0D:01}
でも、ナオキックは屈しない。
でも、手詰まりだったのだろう。
ダウンしたパンチが相当効いたのだろう。
長距離から、バックブローを放ってしまう。。。
山本真弘は、
「待ってました!」
と言わんばかりにステップバックして、
左フック!
{D6C08305-018F-49CD-B715-4EB9B26E4D6C:01}
そして、身体が流れて行くところに迎え撃つような右フック!
{75199970-277F-4FA9-A3DE-A4257DA67D5A:01}
また左フックをぶち込む!
{1AF7E8B4-99DB-4089-853A-4A4FE099BB61:01}
この回転の早いパンチに対処できずにもらったナオキックは、身体が流れてロープまで行ってしまう。

"機を見るに敏"
ここからの真弘が特にすきだ!
ここで右フックを放つが空振りをするのだが、
その振り切った状態から遠心力を使って、
振り切った左ストレートをぶち込む!!
また、このポジションが見づらい素晴らしい場所だ!
{194B55FA-F65C-4EB7-930A-6BA2BA36547D:01}
ナオキックは、ロープに完全に詰まった。
そこへ、右フック!!
{2ABFCF08-FE3F-465D-A705-70238E9C1F82:01}
ナオキックのアゴは完全に上がってしまい意識は飛んだ。
それで、ナオキックは倒れいくだけだっただろう。
だが、山本真弘は止まらない。
そのナオキックが倒れいく身体をまるで起こすように左フック!!
{A68E8FEF-16F0-4D05-9A08-9BD4D73ECE4F:01}

{24B830E2-6FCA-4D33-8140-50A7E1231A99:01}
ナオキックの脳は、完全にシャットダウンされた。
レフェリーが、さすがに危ないと見て飛び込む!!
ナオキックは、膝から落ちて崩れ去っていく。
そこへ、山本真弘はチョッピング・ライト!!!
{7639422C-533D-4CA6-8EE4-F24101F90A95:01}
これは、跪(ひざまず)き倒れいくナオキックの動きの中で、なんとか運良く当たらなかった。
間に飛び込んだレフェリーの身体に、跪いたナオキックの顔がうずくまりながら、リングに崩れ落ちていった。
{18DC673D-C9C9-4000-8D3A-102A4ABABB6C:01}
{30C2F2F0-4307-47DB-8C06-F4DA5FBC5890:01}
その中で、山本真弘は吠える!!

残酷かもしれないが、勝負論がある試合の中で、こういう勝者と敗者のコントラストがはっきりと分かれる試合。
僕は、残酷だけど好きだ。
ナオキックの事も好きなんですけどね。

とにかく、この時の山本真弘が放つパンチの打ち込み方。
もう、とにかく相当危険で、
何の淀みも感じない凄まじいコンビだった。
しかも、よく当たる。

真弘が、たたみ込む時のラッシュ。
これが、パシャパシャ・パンチではないのが好きだった。
あの第一回Krushトーナメントの決勝もそうだった。
ーーーーーー

IKUSA  GP。
優勝者は、戦王(いくさおう)とか言ってたかな?
トーナメントの優勝賞金が戦(いくさ)に掛けて、193万円だったはず。
懐かしい。
チャンピオンベルトの変わりに、日本刀が贈呈されてたり、
試合前に戦(いくさ)という演出で、ホラ貝を吹いてたかな?
色々と忘れてしまった。
今、考えると奇抜で、楽しそうな興行だった。

とにかく、この決勝だけは、ずば抜けて楽しかった記憶があるんです。
というか、あとは覚えてないんですσ(^_^;)
そして、僕の好きだった山本真弘は、これなんです。

強い選手と、対戦相手の幅を広げる形で60kg戦線に行っても、なかなか日本人には負けなかった。

この間の青津戦も、たしかに完勝だった。
けど、足りないんです。
運動量もスピード、キレも。。。

どこを目標に、
どこに向かおうとしてるのか。
取れる称号は、若いうちに取り尽くしてしまい、
今やベテランとなり、モチベーションも探しにくい中で追い込んでいる。
IT'S  SHOWTIMEを吸収したGLORYも今や活動休止だったかな?
そりゃー、目指す所がない。
大月晴明は、彼なりの中で、死に場所を見つけたような気がする。
もうすぐ答えが出るのでは無いだろうか。

山本真弘は、そこまでベテランという年齢ではない。
若くして、国内の頂点に辿り着いたからベテランぽく感じてしまう。
そんな山本真弘の目指す所は、今はどこなのだろうか…。
大月晴明より、それが見えにくい。

もしかしたら、、、答えの無い「強さとは何か…」なのかもしれない。

ーーーーーー
というわけで、暗い感じに書いてしまいましたけど、
山本真弘の試合を見るなら、僕はIKUSA  GPの石川ナオキック戦を推薦します!
いや、第一回のKrushトーナメントかな?
判定上等と言ってる割に、そんな風に見えないんです。
不思議な男です。
明日、何も書けなかったらごめんなさい。
ではー