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そういえばKrushで、山本真弘の試合も見たんですよね。
僕は、彼の事が好きなんです。
でも、この日も入場してくる時にシーンとしていました。
僕は、入場してくる時に入場口のあたりに行って、
「真弘ー!!」
って大きな声で叫んだんですけど、それでもシーンとしてました。
なんで、そうなの??
それだけ、観客が新陳代謝をして全日本キックを見てない人が増えてるのか?
それはそれで、素晴らしい事なんですけど、ちょっと寂しいんです。
だってね!
あの山本真弘ですよ!!
若手の頃に山本元気とドローになってコーナーでガックリとうずくまった時のチョコマカ動く戦いっぷりに
、
「最悪な強さ」を手にするのはこういう選手だ!
ボクシングでいうと、高山勝成のタイプ。(本当に似てるタイプだった)
と感じたのです、あの頃。
そこから、どんどんチョコマカと過剰に動きすぎる部分も減っていく。
でも、動きの質は高くなっていく。
それに、パンチもフォロースルーが効いて、ウェイトも乗っている感じ。
高山勝成より、
断然エキサイティングで!
チャンスと見るや凄まじい回転力がある!
おまけに、サウスポーですからね^_^
そんな山本真弘を、僕がベストだと感じていた時代が、
KICK RETURNのトーナメントの時?
そのトーナメントにおける大宮司との試合?
いや、Krushの水落戦??
そうじゃないんですよね。
もう僕の中では、IKUSA GP(いくさ・グランプリ)なんです。
HAYATOとか出てた、懐かしい大会です。
あの決勝は、とにかく好きだ!
山本真弘の魅力が、あくまで僕にとっては詰まりに詰まっているから。
髪も長いんだが、ツンツンのセットをして勇ましいんですよね。
後ろ髪を伸ばして金髪にしてるのは、、、ちょっとダサいけど。
それでも、この頃の風貌が一番好きだ。
対戦相手は、全日本キックの看板選手の一人であった石川直生ことナオキック。
ナオキックの動きは、手足のフェイントがガチャガチャしていて、見てると嫌な感じがする。
こんなリズムのヤツ、最悪だなーって感じだ。
ちょっと似てる手足のうるさい選手だと三崎和雄かな?
リオン武も、そんな感じだった。
それでもナオキックほど、うるさい感じはしない。
それでも、山本真弘は動じない。
体格で随分と劣るのだが、出入りのスピードと目の良さ、見切りの良さでとにかく当てる。
ナオキックも前蹴りと組んでの膝などで主導権争いをしあう。
ナオキックは、ローが効いていたのだろう。
3Rに覚悟を決めている感じで仕掛けるのだが、、、
山本真弘は素晴らしかった!
右フックを合わせて当てて、
それに臆さないで来たナオキックに左アッパーで合わせる。
その後に申し分のない右だった!
でも、ナオキックは屈しない。
でも、手詰まりだったのだろう。
ダウンしたパンチが相当効いたのだろう。
長距離から、バックブローを放ってしまう。。。
山本真弘は、
「待ってました!」
と言わんばかりにステップバックして、
左フック!
そして、身体が流れて行くところに迎え撃つような右フック!
また左フックをぶち込む!
この回転の早いパンチに対処できずにもらったナオキックは、身体が流れてロープまで行ってしまう。
"機を見るに敏"
ここからの真弘が特にすきだ!
ここで右フックを放つが空振りをするのだが、
その振り切った状態から遠心力を使って、
振り切った左ストレートをぶち込む!!
また、このポジションが見づらい素晴らしい場所だ!
ナオキックは、ロープに完全に詰まった。
そこへ、右フック!!
ナオキックのアゴは完全に上がってしまい意識は飛んだ。
それで、ナオキックは倒れいくだけだっただろう。
だが、山本真弘は止まらない。
そのナオキックが倒れいく身体をまるで起こすように左フック!!
ナオキックの脳は、完全にシャットダウンされた。
レフェリーが、さすがに危ないと見て飛び込む!!
ナオキックは、膝から落ちて崩れ去っていく。
そこへ、山本真弘はチョッピング・ライト!!!
これは、跪(ひざまず)き倒れいくナオキックの動きの中で、なんとか運良く当たらなかった。
間に飛び込んだレフェリーの身体に、跪いたナオキックの顔がうずくまりながら、リングに崩れ落ちていった。
とにかく、この時の山本真弘が放つパンチの打ち込み方。
もう、とにかく相当危険で、
何の淀みも感じない凄まじいコンビだった。
しかも、よく当たる。
真弘が、たたみ込む時のラッシュ。
これが、パシャパシャ・パンチではないのが好きだった。
あの第一回Krushトーナメントの決勝もそうだった。
ーーーーーー
IKUSA GP。
優勝者は、戦王(いくさおう)とか言ってたかな?
トーナメントの優勝賞金が戦(いくさ)に掛けて、193万円だったはず。
懐かしい。
チャンピオンベルトの変わりに、日本刀が贈呈されてたり、
試合前に戦(いくさ)という演出で、ホラ貝を吹いてたかな?
色々と忘れてしまった。
今、考えると奇抜で、楽しそうな興行だった。
とにかく、この決勝だけは、ずば抜けて楽しかった記憶があるんです。
というか、あとは覚えてないんですσ(^_^;)
そして、僕の好きだった山本真弘は、これなんです。
強い選手と、対戦相手の幅を広げる形で60kg戦線に行っても、なかなか日本人には負けなかった。
この間の青津戦も、たしかに完勝だった。
けど、足りないんです。
運動量もスピード、キレも。。。
どこを目標に、
どこに向かおうとしてるのか。
取れる称号は、若いうちに取り尽くしてしまい、
今やベテランとなり、モチベーションも探しにくい中で追い込んでいる。
IT'S SHOWTIMEを吸収したGLORYも今や活動休止だったかな?
そりゃー、目指す所がない。
大月晴明は、彼なりの中で、死に場所を見つけたような気がする。
もうすぐ答えが出るのでは無いだろうか。
山本真弘は、そこまでベテランという年齢ではない。
若くして、国内の頂点に辿り着いたからベテランぽく感じてしまう。
そんな山本真弘の目指す所は、今はどこなのだろうか…。
大月晴明より、それが見えにくい。
もしかしたら、、、答えの無い「強さとは何か…」なのかもしれない。
ーーーーーー
というわけで、暗い感じに書いてしまいましたけど、
山本真弘の試合を見るなら、僕はIKUSA GPの石川ナオキック戦を推薦します!
いや、第一回のKrushトーナメントかな?
判定上等と言ってる割に、そんな風に見えないんです。
不思議な男です。
明日、何も書けなかったらごめんなさい。
ではー