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KOへの軌跡となった左フックは
一発目は右のショートストレート(これは捨てパンチで同時に右足をだし、スイッチをする)
⬇︎
繋ぎの速いチョコンとした左ショートフック
⬇︎
距離の詰まった所で振りぬくフック!
何ともいえない高度なテクニックだった。
あんなもん、スローじゃなかったら、絶対につなぎの左ショートフックは見えない!
二発目の左フックのフォロースルーもすごいな!って当時思った。
スターはやはり違う、必殺技まで織り交ぜて。
足にきてしまった長谷川への高速の連打!
恐ろしいほど鬼気迫る詰めだった。
その回転力は、打ち方は違えど、辰吉がグレグ・リチャードソンを詰めた所を思い出させた!
スーパー・チャンピオンにのし上がった男、
フェルナンド・モンティエルは、やはり勝負師だった!
詰められた場面で、長谷川穂積の左腕がロープに絡まり、倒れることさえも許されなかった。
そのあたりに、武運の差を感じた。
モンティエルのゲームプランが、どうだったのかは知らない。
でも、後半勝負だったと思うんです。
プランとは違ったが、ラウンド残り10秒というところで高度なテクニックで仕掛ける勝負度胸、
長谷川穂積という相手の呼吸を見切ってカウンターを繰り出す男に対して、
「ここぞ」という嗅覚で、前に出る勇気と気迫!
嗅覚が、長谷川穂積より一枚上だったのだろう。
この試合後の翌日、新聞などのニュースに長谷川穂積のコメントとして
「倒された時の左フックは、足を踏まれた」
とコメントした。と、記事が書かれていた。
この記事は、あくまで見出しとして使われた言葉だったと思うんです。
本当は、もっときちんとした説明をしていたのに、こういう記事の書き方をする。
見出しに使いやすいものだけ選んで。
で、ネットで「言い訳するな!」みたいな誹謗中傷があった記憶がある。
記事に騙されてはいけない。
そんな男ではない、長谷川穂積は!
まず、サウスポーとオーソドックスでの戦いは、そういうことはよくあることだ。
マルケス兄×パッキャオ戦でも、よくある光景だ。
足を踏むということは、前に出る意思でもあり、仕掛けたという事である。
モンティエルが足を踏んだのが、
故意なのか?
たまたまなのか知らない。
故意ならば、あの高度なテクニックの中にまだそういう狡猾な技術まで織り交ぜたという事は恐ろしいし、
たまたまであったとしても、勝負師が勝利を手繰り寄せる天運だったと思う。
どちらにしても、シンプルに考えれば、
…モンティエルの方が強かった
この言葉に尽きるだろう。
もう一度やったら長谷川穂積が勝てる可能性はあっただろうし、モンティエルは逆にやりたくなかったであろう。
ボクシングにおける一敗の重み…それを痛感した一戦であった。
どちらも好きな選手だったが、僕はモンティエルを応援していた。
でも、終わった時に
「やったぁーー!」
とは、ならない。
そんな味わい深い一戦。
長谷川穂積のアゴを骨折させた強烈な一撃。
時間があれば、録画したものをもう一度観ようと思う。