「ヘルター・ミュラー短編集 澱み」、発売 | ロシア・旧共産圏諸国SF関連ニュースblog

「ヘルター・ミュラー短編集 澱み」、発売

2009年ノーベル文学賞受賞者ヘルタ・ミュラーの処女作。1982年にブカレストで発表された本書だが、チャウシェスク独裁政権下の抑圧された人々の生活をユーモアな筆致で表現している。『弔辞』『シュワーベン風呂』『家族の肖像』など表題含む19編の短編集。この作品を書かなければ、ヘルタ・ミュラーは独裁制のなかで文字通り生き延びられなかっただろう。これが西側で高く評価されたので、シュタージ(秘密警察)も手が出せなくなった。


ヘルター・ミュラー短編集 澱み
ヘルター ミュラー
三修社