日程がとれないこの夏ですが、盆休み中に大阪まで行く用事のついでに、思い切って足を伸ばすことにしました。

新穂高温泉で車中泊ののち、山中一泊の弾丸北アルプスです。

行先は色々と考えましたが、短い日程で私一人で歩くコースとして選んだのは

南岳新道で南岳へ、そして、大キレットを通過して北穂高岳、そのまま涸沢に下り上高地。

そこからバスで新穂高温泉に戻る一泊二日の行程に決めました。

一日目の天候は良かったのですが、大キレットを歩く肝心の二日目の天候に恵まれず

強風とガス、天候は下り坂で雨の予報。

三時半に起きて朝弁当を食べ、状態が良くなるのを5時過ぎまで待ちましたが状態は変わらず、行程変更を決めました。

南岳小屋-南岳-中岳-大喰岳-飛騨乗越-槍平小屋-新穂高温泉

というコースです。

槍ヶ岳は2度登っているし、視界ゼロの中で登るよりも少しでも早く帰る方を優先して

槍に寄るのはカットしました。

天候が良ければ槍穂を眼前に眺めながら歩く空中散歩ですが、残念ながら視界ゼロ。

こんなに素晴らしい稜線を歩いているにも関わらず、どこを歩いていても変わりないといった状況の中、ただひたすら歩くのみ。トレーニングです。

地図のコースタイムを縮めるだけを目標にサクサク歩くしかありませんでした。

ただ、未踏だったこのコース、図らずも中岳、大喰岳という3000m峰ゲットというピークハントとなったことだけが収穫かな。

ピーカンに晴れて、大パノラマを眺めながら歩く大キレット、またの機会を狙います。

 

 

 

 

8月13日(土)6:00

関空に行く二人を乗せて、家を出る。

中国自動車西宮名塩SAで二人を下ろしてからはひとり旅。

大阪からのお盆渋滞は大変なものでした。

寄ろうとしたSAでは満車で停めさせてもらえず、寄ることができたSAでは満員で食事もままらなず。

結局、家を出てから10時間以上かかってやっと目的地、新穂高温泉に到着しました。

お盆休みでいっぱいじゃないかと心配していた登山者用無料駐車場はまだ余裕がありました。

深山荘の露天風呂に入って、適当な食事のあと就寝。

 

 

8月14日(日)5:00 新穂高温泉スタート

 

 

5:47 穂高平小屋通過

 

 

 

6:33 奥穂高岳登山口 通過

 

 

 

6:36 白出沢 通過

 

 

 

7:22 チビ谷 休憩 (スタートから2時間20分)

 

 

7:45 滝谷 通過

 

 

 

8:34

 

 

8:36 槍平小屋 到着

 新穂高温泉から約3時間半(山と高原地図コースタイムでは4時間半) 

 

8:54 あんぱん休憩、水を補給して、南岳新道へ。

ここからは槍へ向かう登山者ばかり。南岳新道に入るのは私だけ。ちょっと心細い。

 

 

9:10

 

 

 

10:20 ブルーペリーを食べていちごを食べて、気合を注入。

 

下山してきた登山者にどれくらいの人とすれ違ったら尋ねると私を入れて6人とのこと。

南岳新道を登る人は少ないようだ。

 

10:46 

 

10:49 

 

11:02  標高1,090mからスタートして6時間後 2,600mまで登ってきました。

 

11:04

 

11:21

 

11:23

 

11:29

 

11:30

 

11:34

 

11:35 青空が見えている間に稜線に出たいけど。。。

 

11:38

 

 

11:39 来た道を振り返る

 

12:00

 

12:01

 

12:07

 

12:16 スタートから7時間ちょっとで2,900mまで登ってきました。

 

12:19

 

12:22

 

12:29 7時間半で稜線上の南岳小屋に到着(地図のコースタイムでは8時間半)

2,000m高度を上げたことになります。

さっきまでの青空はすっかりガスで真っ白になってしまいました(泣)

 

 

 

 

13:13 受付をすませて、とりあえず南岳へとピストン

ちょうど槍方面へと行く若者と一緒になり、シャッターをお願いしました。

 

3032.7m

 

13:24

 

この時は、翌日歩く気満々で眺める大キレット方面(ガスで見えない)

 

17:10 夕食

 

前日までは混んでいたらしい小屋も、余裕あり。ゆっくりと眠ることができました。

 

 

8月15日(月)朝三時半に起きて、前日受け取っていたお弁当を食べる

 

いつでもスタートできる準備はできても、天候の準備が整いません。

風が強くガスで真っ白。

天気予報は下り坂。。。

 

小屋に貼ってあるこんなの↓を眺めたりしながら大キレットに行くかやめるか考えて。。。

4:47

 

天気は下り坂だし、これ以上決定を延ばすわけにはいかない。

大キレットはやめて、槍方面へ縦走して中岳、大喰岳のピークを拾い、飛騨乗越から槍平へと下ることにした。

 

5:22 南岳小屋を出る

 

 

5:30 前日、ピストンした南岳を再び踏む

 

5:48 上下左右、真っ白け。。。そんな中で咲くイワキキョウ

 

6:06

 

 

南岳からくだり、中岳への登りにさしかかった頃、一瞬、ガスがサーっと動いて青空と穂高の山並みが姿を見せてくれました。

6:17 今回、稜線滞在中に見ることができた一瞬の穂高です。

 

大キレットも歩けず、何も見えず。。。あまりにかわいそうと思った山の神様が少しだけサービスしてくれたのでしょう。

 

 

常念岳も

 

6:28 中岳 3,084m

 

5:30 南岳から飛騨乗越までの稜線は、天空の空中散歩とは言え、それなりに登り下りも繰り返します。きっと、周りのパノラマが見えていたら、きっとそんなことよりも空中散歩の気分なんでしょうね。

 

6:36 ガスガスで被写体がない空中散歩。。。

 

イワキキョウ

 

イワツメクサとイワキキョウ

 

 

黙々とサクサク歩いていたら、ひょこっと目の前に現れた雷鳥の親子

 

 

7:16 南岳小屋から2時間弱。 飛騨乗越 3,008m 日本一標高の高い峠

ここから槍平小屋に向けて下ります。稜線、さよなら~

 

 

トウヤクリンドウ

 

ウサギギク

 

7:52 お花畑の中を下って行きます

 

8:03 ここまで南岳小屋から2時間40分

 

 

 

 

9:10 槍平小屋到着 南岳小屋から3時間50分(地図のコースタイムでは5時間強)

休憩していたら雨が降り出し、いったん脱いでいた雨具をまた着こむ。

 

ゴゼンタチバナ

 

 

10:19 チビ谷通過

 

11:00 白出沢 ここの木の下でわずかな雨宿り休憩

歩き出して5時間40分 

 

雨の中、新穂高温泉目指して黙々と歩く。歩く。歩く。

 

12:20 新穂高温泉到着

コースタイムは8時間半くらいなんだけど、7時間で到着。

 

びしょ濡れになって、置いていた車に戻り、ホッとする。

「中崎山荘奥飛騨の湯」で温泉に入り、お蕎麦を食べて休憩。

 

帰路は、行きの渋滞を考えて、大回りでもいったん北上して日本海側に出て、北陸道、舞鶴若狭道を選択。

夜の11時には帰宅できました。

弾丸北アルプス遠征。無事終了。