ネーミング分析・2  「レクサス」 (トヨタ車) | 日本語好きな人、寄っといで

ネーミング分析・2  「レクサス」 (トヨタ車)

 トヨタがアメリカ向けに高級車として販売していた「レクサス」を、近く日本に逆上陸させて、国内の高級外車のシェア奪取作戦に乗り出すそうです。

 この語の音相分析をしてみました。


 表情解析欄の上位を見ると、「爽やか」を筆頭に、「都会的、現代的、進歩的、躍動感、動的、安らぎ感」などクルマ名として表現したい一定の方向性を捉えたことばであるのがわかりますが、このクルマにとってとりわけ重要な「高級感」を表現する表情語「信頼感、高級感、優雅さ、高尚さ」などがいずれも低位にあることと、20欄あるコンセプト中の19欄も表現しているため、せっかく高点部分で捉えた方向性がぼzやける結果となっているのが気になります。
 たくさんのコンセプトを表現したため、せっかく捉えた方向性がぼやける例は少なくありませんが、コンセプトは極力絞ることが印象的なネーミングを作ります。
 また、体験版では省略してありますが、表情解析欄以外のところでは男女の若者層をとらえているし、流動感やスピード感も表現され、「高級感」に必要な複雑度も高点となっています。もう一歩のところまできた作品といえましょう。(木通)