幸が今朝亡くなったそうです。

幸のことを初めて私からも記事にしたいと思います。

「幸を里親として迎えたい。幸のお世話がしたい。」
ひと月半前、幸の里親さんである私の知り合いから相談を受けました。

寝たきり状態、体位交換や飲水介助も必要な状態の幸。

「幸を迎えるにはそれなりの覚悟はいるし、迎えてすぐに急変するかもしれない、
幸も慣れたシェルターから環境がかわるのはどうなのか、栃木避難所の所長であるマスターが幸を里親に出すと言うか?わからない。避難所のボランティアさんの意見も聞いてもらわないとならないだろうし。」

私は里親さんに初めはそう答えました。

その日のマスター記事が以下でした。

~記事より~
幸はかなり弱って来ましたが、毎日佐々木さん(シェルター近くに住む70代のかた)の手厚い看護を受けてます。ご飯は自分で食べれるのですが、器を持ってもらって口の側に近づけてあげないと、食べることも水を飲むこともできません。佐々木さんは日になんども足を運んでおむつを替えてくれたり、水を飲ませにきてくれてます。70を超えたこの人に頭が上がりません。佐々木さんありがとう。幸幸せだね。

里親さんである知り合いは、私にこういいました。
「思いつきではないの。もう実は数ヵ月考えていたことなの。
人間だって慣れた家で過ごしたいのは当然。
でもシェルターの環境、常に人が24時間ずっと幸のそばにはいられないし、他の犬だっている。

人間だって高齢者もデイサービスや施設に行けば帰りたい帰りたいとはじめはいうけれど、
自宅で一人ぼっちで過ごすより、
人に囲まれて施設で過ごすことに安堵をかんじる人は多い。

ボランティアの佐々木さんも70才台で日に何度も幸のお世話に通い、マスターも目のオペを繰り返してる環境、
幸の介護を引き受けたい、
幸は自分たち家族で看てあげたい。家族にしたい。」と。

私からマスターに里親希望さんがいること、上記のような思いだということ、
伝え直接やりとりをしていただき、
幸は里親さん家族のもとに。


床擦れができないよう、毎時間体位交換して、床擦れ防止マット使って。

寝たきり状態でも公園に連れて行って


里親さんは、私に介護の不満ひとつ言ったこともありません。

もっとそばにいたい、いとおしい、
家族が幸から幸せをもらっていると。
幸せな言葉ばかりでした。

豊かな時間だったのだと思います。


里親さん家族も幸の里親になり望んだ幸せな時間を一緒に過ごすことができました。



動けなくても、お互いが幸せな時間を過ごすことができるのだと幸とご家族の関係を通して学んだことは沢山あります。

若い犬に限らず希望はあるはずです。

幸の里親さんは、
幸に関わった方にみなさんに感謝しているそうです。
幸を最初に気にかけて引き受け先を探された方、
受け入れた栃木避難所
マスター、佐々木さん、他のボランティアさまがた

幸が飼育放棄され、栃木にきて、、
そこには
いろいろな複雑な事情があるようですが、
どんな事情があろうともその経過がなければ幸はそのままだったでしょうから。
幸は幸でした。

どんな事情よりも、
最期幸せな時間を送れたと思います。

幸のご冥福をお祈りいたします。




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