今年はどんな1年だった?
ユンホ「今年はターニングポイントの1年だったと思います。ミュージカルやドラマなど一人での活動を
通して色んな新しい経験もしたし、自分自身を振り返る時間もあったり、何よりも僕自身が成長し
大人になる為の重要な時間だった。1番変わったのは何に対しても「こうでなきゃ。」と言う思いから
冗談を言う余裕も無い時があったけど、最近はガッツリ真面目に取り組みながらも
自分や周囲を客観的に見渡せるようになった気がします。」
デビュー以来目まぐるしいスケジュールで大好きな歌に没頭してきて
そこから離れざる得ない状況に対してはどう思ってたの?
ユンホ「実は韓国で主演したドラマ「地面にヘディング」で演じた役柄が
精神的に1番キツイ時期を支えてくれたんです。僕なら途中で諦めてしまうんじゃないかと思うくらい、
過酷な試練を乗り越えて必死に成長して行く主人公ボングンが
いつしか、僕の人生の先生になっていた。彼の勇気は凄く大きな力を与えてくれたし
今だから言えるけど、ボングンのおかげで頑張れたと言っても大袈裟じゃないですね。
それに、ミュージカルの仕事も「歌える」と言う意味で、希望の光だった。
チャンミンはどう?
チャンミン「僕も今年の前半はドラマの撮影だけで精一杯だったけど、ユノと同じく
自分自身を見つめ直す時間を持てた事は結果プラスだったと思います。
デビュー以来東方神起が全てで、チームの一員としての立場でしか考えていなかった部分もあった。
でも、個人の活動をしてみて、一人のエンターティナーとして1から10までちゃんとやって行かなきゃ
いけない。そういう覚悟が持てた1年でしたね。
ユンホにはミュージカルがあったけど、チャンミンは歌う機会があったの?
チャンミン「歌のレッスンは続けていたし、スタッフとカラオケに行ったりもしてたけど、正直不安や心配もあった。
自分ではこうしよう、こうしたいと思う事があっても、実行に移せない現状がストレスになってイライラする気持ちを抑えられない時期もあった。
自分が何かミスをして招いた結果ならまだしも、不可抗力な事だっただけに、
簡単には割り切れなかったのも事実。
でも、起きてしまった事をクヨクヨしてもしょうがない。昔からストレスを溜め込みすぎて、爆発しちゃう。
そんな性格を改善する機会でもあるなって。
とはいえ、20年近くその性格だったので、今も完璧には直せてないけど。(笑)
二人でステージに立つ。それはどんな心境だった?
ユンホ「東方神起として久しぶりに歌うと決まった時は、凄く複雑な思いだった。
でも、実際にソウルの初日のステージに立ったとき、すごい大歓声で皆さんが迎えてくれて
「こんなにも、僕たちを待っててくれた人達がいた。」
それを実感出来た事で「これなんだ。ステージの上でこそ、自分は生きて行けるんだ」
そんな思いがこみ上げて来て・・・・
あの瞬間に本当の意味で、自分は立ち上がれたんだと思う。」
チャンミン「嬉しかったし、凄く楽しかったです。だけど、当日の出番が近づくにつれて、周囲にも隠せないくらい
緊張して来て、無意識にコーヒーをガブ飲みしたり(笑)あんなに緊張したのは、生まれて初めてだった。
スタッフも「二人で大丈夫か?」と思ってるのは何気に伝わって来てたけど。そう言う周囲からの視線よりも
自分の中でのプレッシャーとの戦いだった。
ユノと無言のアイコンタクトで「行くぞ!!」って頷いたときの事は今でも鮮明に記憶にあります。
ユンホ「楽屋で『なぜ東方神起が凄いのかをステージで見せつけよう』『これが東方神起だ!ほかのアーティストとは違う僕らだけの魅力をたくさん見せよう!』ってお互いを奮いたたせていました。」
聞いた話によると「東方神起はまだか、まだか」と暴動が起きそうになって出番が繰り上がったとか。
ユンホ「本当に凄いパワーだった。お陰で僕たちも今の全てを出しきれた。『これがアーティストという仕事の素晴らしさ。たとえ離れていた時があっても、東方神起と言う名前は消えない。僕たちは東方神起なんだ』って事を
胸に刻めた。あの日は色んな意味で足の震えが止まらなかったんですね。」
チャンミン「リハーサルのときまでは『大丈夫!できる!』って必死で言い聞かせてる感じで
、実際信じ切れるかも分からなかったけど。ステージに立ってみたら
『大丈夫!やっていける!』って確信に変わってた。もちろん、より上を目指すために
まだまだやらなきゃいけない事はあるけどね」
今までも進化を遂げて来たけど、また新たな魅力の開花を期待していいのかな?
ユンホ「ハイ!歌やダンスにしても、僕だけが持ってる魅力をチャンミンが勉強して
チャンミンだけが持ってる魅力を僕が勉強して、双子みたいな感じで吸収しあってるし、
すでにそれも芽生えつつあると思います。
チャンミン「今までも、レッスンやレコーディングに何日かけたとしても。100%満足はした事無かったけど
、ふたりで再始動してから、さらにその思いは強くなった。でも、それはマイナスの意味では無く。歌える
喜びだとか、改めて音楽に向き合う気持ちが、よしとする設定値をさらに高くさせた感じかな」
ユンホ「1番の課題はコーラスワークだった、今まで僕たちは1番両極端なハイとローを担当していて
その差をどう埋め合わせる事が出来るか。誰もが不安だったと思う。
僕はより男らしい声を、チャンミンは繊細な声を研究して・・・・そう簡単にはクリア出来ない事だと思っていたけど
想像以上にスムーズでしたね。」
チャンミン「僕は前からユノの声との相性はいいって思ってたけどね(笑)。今までの東方神起らしさは保ちつつ
新たに二人ならではのものも生み出して行ける!その安心感はすごく感じました。」
ユンホ「それを証明できたのがSMタウンのステージだったと思う。何でも諦めなければ、乗り越えられるものだなって思った。もちろん、皆さんの「頑張って!待ってるよ」と言うメッセージも励みだったし、その恩に応えるためにも、今はまた初心に戻って新人のような気持ちですね。」
チャンミン「僕は常に1番年下だったけど、最近は僕より若いスタッフも増えてきたし、
個人の仕事の時は、僕の為だけに動いてくれるスタッフ達がいる。
その責任の重さにもちゃんと応えて行ける自分になりたいし、東方神起においても、今までユノに任せていた
部分を担っていけるようにならないとね」
ユンホ「すでに最近はチャンミンがリーダーっぽいと言うか、たまに僕よりお兄さんっぽい時があるんです(笑)
チャンミンも大人になったし、お互い対等に、チャンミンが決めた事なら僕もOK。そうすることで
僕も余裕が出来たり、二人ならではの新しい雰囲気も生まれるはず。そこも楽しみなんです。」
って事はチャンミン年下キャラは卒業?
チャンミン「全然背伸びするつもりはないです。年齢なりの経験はユノのほうが上だし、それにエンターティナーとして2,3年活動して終わる訳じゃ無い。自然に年は取るもので、その時がくれば出来る。そういう感覚。
今も自分が持てる力を100%出し切ることで精一杯だし、そこに専念するべきだなって。」
現状のまま、もっと突き詰めていきたい部分があるって事?
チャンミン「歌でも演技でも、22歳の男の人が感じる恋愛感情をもっと表現したい。大人っぽい表現をしようとしても、それは想像でしかないでしょ。今現在自分の中で募ってる愛だったり、昔した恋愛で感じた気持ちだったりをまずは、ちゃんと表現出来なきゃ、その先も無いかなと。」
おっと、いつの間に恋愛してたの?(笑)って言うか今も?
チャンミン「あはは。残念ながら、今年の冬は凄く冷たいです。もう、骨まで染み入るくらい。(笑)」
やるね。そんなかわしかたも大人になって来た証拠っていう。
チャンミン「ほんとですって。今年のクリスマスはユノがミュージカルで仕事だし、僕にも何か仕事を入れてって頼んだくらいだから。」
今も二人は一緒に暮らしているんだっけ?
ユンホ「そう。毎日一緒。まるで兄弟(笑)昔は相部屋だったけど、今はそれぞれの部屋があって、オフの時は食事も一緒だし、スタッフも交えてしょっちゅうTVゲームしたり、DVD観たり、スポーツ観戦したり、わいわいやってます。」
まるで、恋愛の匂いが無いね(笑)
ユンホ「ホント縁がない!でも結婚願望は凄くあるから、いつかは必ず。何かあったらちゃんと言います。」
ユンホ「今年はターニングポイントだと言ったけど、来年はそれを行動にうつす時期。僕自身にとっても
東方神起にとっても大事な1年になっていくと思うし、それぞれの仕事で得たものを昇華する時間にしたい」
その状況が整いつつある今だからこそ、言える想いでもあるよね?
ユンホ「1年前の今ごろは、不安と言うよりも。寂しかった。なぜなら、ほかには言えない、僕たちだけが思ってる
知ってる気持ちがあったから。それはチャンミンも同じだったと思う。
僕は自分自身とほかの約束をしてたんじゃないかと思います。『これから僕はがんばって行くんだ。今まで僕たちを応援してくれた人達に応える為にも必ず戻る。』って」
チャンミン「今こうして笑えてるのは、自然とそうなったわけじゃなく、そうなるしか無かったから。
やる気がおきないままでは、何もできないし、色んな感情を昇華して、前に進むしかなかった。今も昔も夢はひとつ。東方神起として、永遠に残るいい作品を生み出して行きたい。それはユノと僕の共通の思いです。」
ユンホ「山は登りもあれば下りもある。1度上まで上がると更に高い山があることに気付く。
そこに行く為には、また1度おりて、また登る。僕たちは二人でSMタウンのステージに立ったあの日。次に登るべき山を見つけた。また一歩一歩、踏みしめながら前進して行きます。」