鬼の撹乱 | 子連れオーカミ おんぢのおっさん主夫の日々

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おんぢのおっさんの他愛もない日常

鬼の撹乱と申しましょうか・・・

ウチの親戚で一番の

ヤカマシイオバハンが倒れました。



このオバハンには世話になりました。


母親が蒸発した時

掃除をしに来てくれたり。


無理やり家に寄らされて

飯を食わせてもらったり。



本人は忘れてましたが、

親戚の寄り合いで

大きな声で

「ターちゃん(親父の事)こいつは
佳子さん(母親の事)おらんようになったら
不良になるで!!こんなもん、ろくなもんにならんで」

と言われた事がありました・・・・


仰る通り、ろくでもない大人になりました。



去年頭の中を手術したらしく

経過は順調でしたが

今年の初めに倒れ

寝たままだったそうです。



親父と共に見舞いに行くと

家には、ベッドで寝たままの

オバハン・・・


「来たで」

というと

「誰や?」

と言われ

「俺や、徹や」

と言うと

「ターちゃん、こいつ誰や?」

と言うので、ついにボケたか?


と思ってたら


「こんなズズ黒いのん、徹ちゃうわ
徹はもっと色白で男前や」

と言うたので、ボケてないと判り

「オバハンが寝込むなんて珍しいから
見物に来たんや。観察日記書こか?」

って言ったら

「アホンダラ、ドツいたろけ」

と言うので、大丈夫だと判りました。


まさに鬼の撹乱です。



中学の頃、地元の色街を通ってたら

恐い広域指定の方と揉めた事がありました。


理由は忘れましたが、

とにかくどうでもエエ事です。


相手はデカイ声で凄んでいましたが

そのデカイ声が面白くて相手していると

突然後方から、もっとデカイ声で

「こら!!」

と聞こえてきて振り向くと

オバハンだった記憶があります。


その後、死ぬほど泣きながら

説教されました・・・・


親父に言いつけられ、

夜になると親父が笑いながら

迎えに来ました。



地元のショッピングセンターで

他校の生徒と揉めてると

またしても捕まり

「警察行こ」

と泣きながら手を引っ張られました。


もちろんどちらもウソ泣きです・・・・・



母親は居なくても

オバハンをはじめとする

たくさんの大人の愛を受けました。



オバハンには長生きしてもらわんと

困ります。


そんな勝気なオバハンは

帰る頃には自分で起き上がり

入れ歯を嵌めて達者に喋ってました。


僕らに弱った所を見せるのが嫌なのでしょう。



ただ一つ違った所は、

おっちゃんにメッチャ甘えてた所です。



もう大丈夫でしょう。

長生きしてくれるでしょう。



オバハンの葬式には

中国の春節祭のように

爆竹を焚いて送ってあげたいと思います。