「夜の舟」
月の照る
川面に浮かぶ
夜の舟
今宵もひとり
漕ぎ出して
夜の眠りに舟出する
母さま 父さま
異国で僕も
ひとり立ち
異人にまみれて
生きてます
今宵も夜のひとり旅
舟出をすれば
星が降る
月夜の夢をどっこいしょ
漕いで恋でと
川面行く
鬼さんこちら
手の鳴る方へ
良い夢を
見て下(くだ)さいな
鬼もぼちぼち里帰り
鬼門に立って
守ります....
鬼武彦 拝