生まれて来たことを悔やんだ
その日、
誰も僕を訪れない部屋で
何かが踏み違えたような人生を
ぼーっと振り返る.....
母が欲しかったのは女の子だったのに
僕が生まれて来たのが、間違えだったのか、とか.....
日本を出て来たのが、間違えだったのか、とか.....
世の日本人の多くがそう、望むように、
僕が生まれる前に、僕の遺伝の異常を発見して、
堕胎すれば、よかったのか、とか.....
とにかく、
僕が生まれてこなければ、みんな、
幸せだったのかも、しれない......
けれど、
その全てを受け入れたとして、
僕に、今、
何が、できるか.....
死ぬのは、容易(たやす)い。
みんな、どうせ死ぬんだ。
けれど、自分で命を絶ったら、
人生は、負けだ。
それは、
人生に、負けたことになる。
人が生きてるのは、
誰かにお願いされて、生きているのではない。
自分で生きると、決めて、
生きているのだ。
誰の所為(せい)でもない
自分の、生きると決めた、自己の責任で、生きているのだ。
大多数の日本人ヒトラーユーゲントに
遠慮をする、必要はない
奴らは奴らで、地獄に落ちるんだ、
放って置けばいい。
生きることを、恥じるな!
誰に遠慮もいらない。
僕らは、
生きるために、生まれて来たんだ。
そう、
ただ、ただ、
がむしゃらに、
生きるために!
鬼武彦 拝