金の背骨大事な物を預かってると、背筋がピンと伸びる。誰も、見ていないのに。無くしちゃいけない物を何も持たないあたしは、不慣れな緊張感を心地よくすら思う。ロッカーに入れて鍵をかけても、それは背骨になってあたしを支えている。