旬刊宮崎新聞社が、安愚楽(あぐら)第七牧場を告発しました。
以下は5月15日付の旬刊宮崎新聞の紙面です。
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和種牛の委託オーナー制度で知られる(株)安愚楽牧場(本社・栃木県、三ヶ尻久美子社長)は
4月はじめ、児湯牧場で口蹄疫の疑いのある牛を発見したにも関わらず、
約1ヶ月間も事実を隠ぺいしていた。
この間、数頭を宮崎県外へ出荷した上に社内データを改ざん、感染証拠の隠滅も図った。
現在、宮崎県は口蹄疫に関係する牛豚合わせ、8万頭近い殺処分をする深刻な状況に陥っている。
同社が法を順守していたら、感染拡大を少しでも抑えられた可能性がある。
極めて悪質な行為であり、厳重な処分が望まれる。
【感染拡大の張本人(1面からのつづき)】
家畜伝染病予防法 複数の違反行為
安愚楽の罪はまず、感染を報告しなかった点。
都農町の第1例発表(4月21日)よりも2週間ほど前、既に感染を疑うような事実があった。
上層部もそれを認識していた。
その後、放置した結果、1頭が死亡するが、ここでも安愚楽牧場は2つ目の罪を犯す。
死体を西都市の牧場に移した。勝手に移動したのだ。
更に、業者に引き取らせ、処分したことも禁止事項の1つに該当する。
これ以上に重大なのが、口蹄疫感染の疑いのある牛を出荷したことだ。
移動したのは4月18日頃。その10日後の4月28日、
えびの市の安愚楽牧場の預託農家から感染牛が出た。
牛の潜伏期(6日~7日)から計算して、ほぼ一致する。
えびの市で感染牛が発見された当時、えびの市は搬出制限の区域外にあった。
感染理由として農林水産省も「移動規制を敷く以前に牛の移動があったのが原因では」
と漏らしている。
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