発達障害支援のキーポイントは「構造化」だということを以前、書きました。
部屋に仕切りを置くなどの「物理的構造化」と、見てわかりやすいようにする「視覚的構造化」があります。
そこで、今回は視覚的構造化について書きます。
●視覚的構造化の3つの要素
・視覚的指示
・視覚的整理統合
・視覚的明瞭化
「視覚的指示」は、あいまいな情報だとわかりにくい、視覚性優位という特性があるので、具体的にすることが重要です。
具体物、写真、絵、図、文字、文章、線画などを用います。
例えば、服を入れている「たんすの引き出し」のどこに何があるか?
パンツやシャツのイラストを引き出しに貼って、見てわかるようにしたり、かたづけるケースや箱に、かたづける物の写真を貼り付けたりします。
「視覚的整理統合」は、空間や物を整理して考えることの困難さ、材料や道具への注目の困難さがあるので、自分で準備したり、整理したりすることに困難さを補います。
方法として、視覚的な境界を設ける、容器の固定、材料の入った箱の並べ方を図や文字で指示します。
「視覚的明瞭化」は、注意・注目の困難さを、「色・マーキング・ハイライトをつける・材料や数と量の制限・周囲の色と色を変える」などの工夫で指示や材料をよりわかりやすく明瞭にします。
例えば、男性用トイレの立ち位置に足型のマークをつけるなどです。
学校に各教室への案内標識や矢印があれば、父兄の方も便利ですよね?
行動する時に、目印になるような支援をすることが、視覚的明瞭化です。
見える形でわかりやすく―TEACCHにおける視覚的構造化と自立課題
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