高齢者の入院が意味すること | cardioのブログ

cardioのブログ

大学院生でもあり、専門医を持つ医者でもある、そんな人って何をしているのだろう・・・そんなブログ。


今は、高齢化社会。
本当に元気な高齢者が多いです。

でも、高齢者、特に女性だと85歳、男性だと80歳以上の人が入院すると、
圧倒的に足腰も認知機能も悪くなります。

ともすれば、自分で歩くことも、食事が食べれなくなることも、
つまりは今までできていた生活が送れなくなることが多いです。
もちろん、そうでない人もいますけど、そちらの方が少ない。

身近な人がいくら元気でも、そのくらいのご年齢で入院された時は、
そういう危険性があることを十分考えて、そうなったらどうするのか、
施設にお願いするのかどうか、また、どのくらいのレベルであれば自宅で介護できるのか、
改めて見回して早いうちに家族での意思統一を図るのがいいと思います。

急性期病院というのは、ある程度の治療がすめば、
具体的には点滴が取れて、内服でのコントロールが可能になったら、
外来でもいいということになる=退院を考えるべき状況である、ですから。

高齢者が入院する事=もう自宅には帰ってこれないかもしれない。
これは、あながつ間違ってないと思います。