生き物が生き物食べて生きている。 | 天然村ライブ

生き物が生き物食べて生きている。

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嫁が働いているお店の好意で、ひょんなことから我が家にもおすそ分けということで一匹のイナダが届きました。
どうやら、店長さんのお友達の漁師さんが届けてくれたらしい。
田舎に生活していると、よくでもないがたまにこういうことが起こる。
予測もしない、急な来訪者がこの写真にある大きなイナダさんだったのだ。
タイトルの『生き物が生き物食べて生きている』というのは、ちょうど このイナダさんが我が家に届いた頃、テレビ
で『おくりびと』がやっていた。
亭主役のモッくんが、嫁の広末に新たな職場や仕事の内容を話せずに いた時、ビデオの撮影に遺体役として出演していたことがバレる。
仕事を辞める決意をし、社長に報告に言った際に社長役の山崎努が白子を炙りながら一言。
それがタイトルの生き物が・・・である。
都心に住んでいる時は何も感じなかった、生き物の命の存在。
スーパーに行けば、キレイに切り身になってパックされ、素の魚の形も わからないようにして売られ、それを当たり前に買い、当たり前に食う。
料理になって皿に盛られてしまえば、ただのおいしい料理として食して終わり。
命なんて感じずまま、『ごちそうさま~』と満腹になった腹を押さえゲップして食事終了!!!
以前にメキシコ~下り、3週間ほどかけて南米を旅したことがある。
冷蔵庫がない山間地のレストランに入った時、オーダーした瞬間に絞められる鳥の声を聞いた。
数分すると、あたたかい湯気に囲まれ焼きたての鳥がでてきて食べたのを思い出す。
まさに、生き物が・・・の瞬間を味わった時だったのだ。
さて、話はイナダさんに戻るが慣れない手つきで三枚におろし半身は刺身に残りは焼いて、カマや内臓は煮てすべて食べつくした。
これが命に対する最大のリスペクトであろう。

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この話を鴨じぃにしたところ、こう言われた。
『その命を食すだけの価値がある人間か?』と・・・。
続けて『そう自問自答しながら頂く命は、ありがたいよね』って。
私たちは生き物を食べて生かされている。